瀬戸内法50年プロジェクト

瀬戸内法50年プロジェクト 9枚目
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支援総額

1,728,000

目標金額 1,300,000円

支援者
193人
募集終了日
2023年5月13日

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プロジェクト本文

終了報告を読む

【達成のお礼とネクストゴールについて】

 

3月15日よりスタートした本クラウドファンディングですが、22日を残して目標金額の130万円を達成しました。

 

ご支援をいただいた皆さまには心から感謝申し上げます。

 

このクラウドファンディングは、何か新しいものを作りだすというものでも、人目をひくようなプロジェクトでもありません。


どこまで人々の理解と協力が得られるか不安もありましたが、実際には、環境問題への人々の関心とその解決に向けての活動に期待が寄せられていることがわかりました。

 

皆さまからのたくさんのご支援や応援を受けて、私たちは背中を押される思いです。プロジェクトの遂行に向けて精いっぱい努力する所存です。どうぞ活動を見守ってください。

 

また、プロジェクトに参加したいという声もいただきました。環瀬戸内海会議に入会していただき、プロジェクトの一翼を担っていただくことを期待します。

 

さて、現在着々と準備が進む中で、ネクストゴールを設置させていただくことといたしました。次の目標金額は160万円です。

 

ネクストゴールでいただいたご支援金については、「豊島・環境学習ツアー」経費及び「瀬戸内法50年プロジェクト」報告書作成費の補充として大切に活用させていただきます。

 

仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、自己資金を元に実施する予定ですが、多くの皆様からご支援をいただけますと幸いです。

 

皆さまからの想いを無駄にしないよう努めてまいりますので、残りの期間、引き続きのご支援のご協力、そして、拡散・広報のご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。

 

2023年4月21日追記
環瀬戸内海会議

 

ご挨拶

 

 ページをご覧いただきありがとうございます。環瀬戸内海会議(Pan-Seto Inland Sea Congress )と申します。

 

 瀬戸内海は狭いようですが,日本の人口の4分の1の人々がかかわる日本最大の内海です。()そして世界につながっています。ドイツの著名な地理学者・リヒトホーフェンは,1868年(明治元年)に米国から中国にわたる際に瀬戸内海を通り,その美しさをたたえ,次のように記しています。

 

 広い区域に亘る優美な景色で,これ以上のものは世界の何処にもないであろう。(中略)

 かくも長い間保たれてきたこの状態が今後も長く続かん事を私は祈る。その最大の敵は,

    文明と以前知らなかった欲望の出現である(『支那旅行日記』海老原正雄訳)。

  

 高度経済成長期には環境破壊が問題になり,今また気候変動・地球温暖化が海を大きく変えています。持続可能な開発目標(SDGs)が叫ばれ,若い世代(z世代)も危機感をもっていると言われています。私たちは,瀬戸内海の環境を守るための活動を30年以上も続けてきました。瀬戸内海の環境を保持・回復させ,後世に残していくために,広く市民の皆さんに関心をもっていただきたいと思っています。

 

 瀬戸内法(瀬戸内海環境保全特別措置法施行から50年のメモリアルな年である2023年を,瀬戸内海の環境保全について生物多様性をキーワードに包括的に振り返る年にすべく,「瀬戸内法50年プロジェクト」を立ち上げました。

 

多島美を誇る瀬戸内海
(環境省 https://www.env.go.jp/water/heisa/heisa_net/setouchiNet/seto/g1/g1chapter1/s
hizenkankyou.html

 

 

 

プロジェクトの内容

 

 

プロジェクトの目的と計画

 

 このプロジェクトでは,この50年の変化を,統計資料や海岸調査によって分析するだけでなく,住民が漁業や生活で感じてきた生の声を聞き取ることにより,瀬戸内海の実態をリアルにとらえることをめざします。また,瀬戸内海の環境を守る活動を次の世代に継承していくために,若者との出会いの場をつくることをめざします。そのために下記のことを実行します。

 

① 瀬戸内海の水産・海洋生物と環境の変化に関する調査

 生物多様性の観点から,この50年間の瀬戸内海の環境の変化と魚種の変化等について,瀬戸内海沿岸地域の漁協を対象に,アンケートと聞き取り調査を実施し,報告書を作成します。アンケート調査はすでに実施し,瀬戸内海沿岸の300余りの漁協の中で約120の漁協から回答があり,魚種や海の環境の変化が海域ごとに異なることが明らかになりました。今後は,その詳細と背景要因を探るために,約70の漁協に聞き取り調査を実施します。聞き取り調査の概要は下記の通りです。

 

聞き取り調査の内容

  

瀬戸内海の範囲
(環境省 https://www.env.go.jp/water/heisa/heisa_net/setouchiNet/seto/g2/g2cat01/index.html

          

②「瀬戸内法施行50年シンポジウム」

 この50年間の変化と将来に向けての提言をまとめるためのシンポを開催します。市民・住民が生活や労働の中で感覚的にとらえた環境の変化は生物多様性を考えるうえで貴重なデータとなります。それを世に問うことは行政担当者・研究者・市民にとって有益なものです。また,瀬戸内海の現在しか知らない若い世代に瀬戸内海の歴史を知ってもらい,瀬戸内海の環境保全の担い手になってほしいと願うものです。

 

②-1 第一部 「豊島シンポ」

 豊島での産業廃棄物不法投棄による環境汚染は,瀬戸内海の環境問題を語るうえで欠かせない象徴的出来事です。環瀬戸内海会議も「未来の森 立ち木トラスト運動」を行いました。現在,廃棄物が撤去された後の整地が終わったところですが,水質検査が環境基準をクリアするのは何十年もかかるとのことです。豊島では「自然海岸化」が計画されています。この地で瀬戸内法50年記念シンポジウム第一部を開催し,瀬戸内海の未来について住民の皆さんと学ぶ機会をもちたいと考えています。

 

・テーマ:「自然をとりもどす」とはどういうことか?ー再開発論を問う

・日程:7月2日(日)午後

・基調講演講師:交渉中

・登壇者:石井亨氏(元香川県議会議員)他

・参加者:若者を含む一般市民,研究者,漁業関係者,行政関係者など

 

豊島の今

 

 

②-1 第二部「瀬戸内法50年をふり返り,未来を考えるシンポ」

 市民目線でみた瀬戸内法の50年間を総括し,環境保全のための今日的課題を明らかにし将来に向けた提言をまとめます。主な内容は,生物多様性から見る海の変遷(水産生物の変遷,海岸生物調査など),漁業者へのアンケートと聞き取り調査,瀬戸内法に基づく環境行政を振り返る,そして未来へ向けて生物多様性確保のために必要な施策です。

 

・テーマ:「瀬戸内法50年をふり返り,未来を考える」

・日程:10月1日(日)(予定)

・基調講演講師・シンポジスト:交渉中

・登壇者:若者を含む一般市民,研究者,漁業関係者など

 

 

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

 2023年は,「瀬戸内海環境保全臨時措置法」(以下,瀬戸内法)施行から50年のメモリアルな年です。50年前に,13府県,約3000万人が関与する瀬戸内海を対象に日本で初めて()水質の総量規制が導入されたのですが,それから半世紀たって瀬戸内海の生態系はどうなっているでしょうか?残念ながら健全な生態系が維持されているとは言えないように見えます。

 

 私たちの仲間であった故藤岡義隆さんが,1960年から広島県呉市で行ってきた海岸生物調査に

よれば,海岸の生物種数は1960年代に急激に減少し,現在,1960年代と比べ約2割から4割の種数しかいない状態です。漁師の皆さんは,地付きの魚やイカナゴが減り,アサリが取れないと嘆いています。

 

1960年代に呉の海岸から姿を消した海洋動物

 

アカヒトデ
ヒシガニ
ニホンウミシダ

 

 

呉における海洋生物種数の変遷
瀬戸内トラストニュース第79号 http://www.setonaikai-japan.net/09osirase/news/news79.pdf

              

 

 1970年代初めは,高度経済成長による環境汚染の結果,瀬戸内海は「瀕死の海」と言われ,その惨状を見つめようと関西の若手研究者が中心となり1971年発足した「瀬戸内海汚染総合調査団」が残した「瀬戸内海」という分厚い報告書があります。

 

 50年後の今,私たちは,この声を引継ぎ,この半世紀の変遷を追跡する作業をしようと考えました。そこから得た情報は,50年後のまだ見ぬ人々に,この100年間を振り返るための重要な素材になるはずです。

 

豊島の産業廃棄物不法投棄跡地(2021年当時)
(瀬戸内トラストニュース第76号 http://www.setonaikai-japan.net/09osirase/news/news76.pdf

 

 現在,人類は,生物多様性の損失と気候変動による災害の多発という,同じ根を持つ2つの困難に直面しています。これを克服すべく,2022年12月,2030年までに「陸と海の少なくとも30%を保護区にする」などを定めた「昆明(クンミン)・モントリオール生物多様性枠組み」に合意しました。

 

持続可能な開発目標(SDGs)の17目標の中にも,生物多様性に関わる目標14(海の生態系)と目標15(陸の生態系)があります。本プロジェクトは,これらの取り組みを瀬戸内海で実行しようとするものです。

 

COP15で決議する中国の黄潤秋議長
生物多様性COP15
(日経ESG https://project.nikkeibp.co.jp/ESG/atcl/column/00005/122300299/

 

 

プレイベント

 

 環瀬戸オンライン講座「瀬戸内海は本当にきれいになったのか?-改正瀬戸内法を問う」を2022年4月3日に開催

http://www.setonaikai-japan.net/09osirase/kanseto-kouza(20220403)/online-kouza20220403.html

 

全国各地から参加(ニュース発行の際に事務局から了承を得ています)
​​​​​​(瀬戸内トラストニュース第76号 http://www.setonaikai-japan.net/09osirase/news/news76.pdf

 

 

スケジュールと費用

 

■スケジュール

・2023年3月~6月 聞き取り調査

・2023年7月   瀬戸内法50年シンポジウム第一部の開催

・2023年10月 調査報告書の完成

        瀬戸内法50年シンポジウム第二部の開催


■費用

これらのことを実行するために,下記のようにおよそ130万円の資金を必要とします。

①に関して 聞き取り調査費用20万円 紙媒体の報告書70万円 CD版の報告書10万円

②に関して 2回のシンポジウムの講師謝礼,旅費,会場費など30万円

 

 環瀬戸内海会議では,既に漁協アンケートを行い約110漁協から回答を得ました。これを基に選択した約70の漁協に聞き取り調査をし,報告書を作ります。問題点を話し合う「瀬戸内法50年シンポジウム」を2部制にして開催します。瀬戸内海は,そこそこ広く,1か所の聞き取り調査に1日かかる場合もあります。聞き取り調査や報告書の作成には相当なエネルギーと資金が必要です。

 

瀬戸内海を少しでも良い状態で次の世代に引き継ぐため,近未来への1つの投資として皆さんの本プロジェクトへのご寄付をお願いいたします。

 

 

 

プロジェクトの展望・ビジョン

 

 50年前に制定された環境保全に対する「瀬戸内法」の理念はどのように実現されたでしょうか。「瀕死の海」と言われた瀬戸内海がどれだけよみがえったか,足元の環境を見つめなおす作業を次世代の人たちとともに実行することにより,今後の瀬戸内法の方向性を見つけたいと考えます。

 

  「海はきれいになった」という声をよく耳にします。一方で,藻場や干潟が減り,魚の種類が激減しています。かつてのような自然の海と浜を回復し次世代に残すのは私たち大人の責任です。瀬戸内海の現状を多くの人に知ってもらい,環境を守る活動に関心をもってほしいというのが私たちの願いです。

 

 そしてこのプロジェクトの趣旨をご理解いただきご寄付をいただくことは必ず「未来への投資」になることでしょう。

 

 

■ 山田國廣さんからの応援メッセージ

 

持続可能な循環型自然である瀬戸内海を核の海にしてはいけない⇒「瀬戸内法50年プロジェクト」を応援します!

  

私が瀬戸内海の漁村へ通いはじめたのは1969年ころからでした。当時は,高度経済成長期で海岸は埋め立てられコンビナートが林立し,工場排水が垂れ流しされ,奇形魚が群れ,油臭魚が頻発し,瀕死の状態でした。大学紛争が泥沼化する中で1970年に関西の若手研究者と学生を中心にした100名により瀬戸内海汚染総合調査団が結成され,2週間かけて“漁民から学ぼう”という聞き取り調査を開始し1972年に作成されたのが分厚い報告書”瀬戸内海“でした。

 

1999年6月12日,本州四国連絡橋の橋桁にされようとしていた今治市沖の馬島で「環瀬戸内海会議第10回総会」が開催され,私は「環瀬戸10年・これからの瀬戸内海」というタイトルで講演を行いました。そのとき以下の3つの重要な視点を提起しました。

  1. 瀬戸内海を“環境と資源を持続可能型”にしていくため,埋め立てを阻止する。
  2. “瀬戸内海の社会的公正を確立”し,豊島のような都市廃棄物持ち込みをやめさせる。
  3. 物質の豊かさに代わり”存在そのものが豊かな自然としての瀬戸内海“を残していく。

そして現在では伊方原発稼働,上関原発立地計画などがあり,岸田内閣の原発回帰政策(GX)を考える時,追加提案として(4)”瀬戸内海を核の海にしない“が不可欠になってきました。

 

瀬戸内海汚染総合調査団結成から53年が経ち,環瀬戸内海会議が110漁協においてアンケートを行い,70の漁協から聞き取り調査をして報告書を作成する作業に取り組んでいます。私たち瀬戸内調査団がはじめた“漁民から学ぼう”が,再び新たな主体者(環瀬戸内海会議)により取り組みが始まることを知った時,涙が出そうになりました。

 

瀬戸内法50年シンポジウムの開催にも期待します。持続可能な循環型自然を確立するため「瀬戸内法50年プロジェクト」を熱烈に応援します。

 

       京都精華大学名誉教授(環境学)・瀬戸内海汚染総合調査団初代事務局長

山田國廣

 

■ 石井亨さんからの応援メッセージ

 

2020年,WWF(世界自然保護基金)は,人類の作り出した人工物が全生物量を上回り1兆1000億トンを超えたとともに,過去50年間に生態系の69%を失ったと発表しました。

 

温暖化抑制とともにネイチャーポジティブへの転換は人類の必須・喫緊の課題です。瀬戸内海は,戦後日本の高度成長のけん引役として開発が集中的に行われた場所であり,あらゆるステークホルダーがお互いに顔の見える距離に存在する閉鎖性海域です。

 

つまり,人の行いと,結果としての生態系影響を直視できる象徴的存在なのです。その瀬戸内海はどのように変化したのか。この問いに対するアプロ―チは極めて少ないと言えます。

 

「瀬戸内法」の後先50年を一つの尺度として,膨大な実態調査とともに可視化を試みる環瀬戸内海会議の取り組みには大いに期待しています。

 

元香川県議会議員・元香川大学非常勤講師

石井 亨

 

 

 

環瀬戸内海会議の紹介

 

■共同代表 プロフィール・メッセージ

 

阿部悦子(あべ えつこ)

 

プロフィール

1949年愛媛県今治市に生まれる。30代からは3人の子どもの親として学校給食の自校化,有機化に市民運動で取りくみ「先駆事例」と言われる改革に寄与した。1999年愛媛県議会に戦後初めての女性の県会議員となり4期16年を務めた。現在,「辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会」代表,「ノーモア沖縄戦えひめの会」運営委員,「愛媛新聞を糺す読者の会」代表などを務めている。

 

メッセージ

私が小学生だった1950年代後半,夏には近くの島通いのポンポンが着く桟橋で毎日のように泳ぎ,少し足を伸ばして白砂清松の長浜・織田が浜で遊びましたが,沢山の老若男女がいました。貝堀りも沢山採れて楽しかった。そんな海が汚れ,埋め立てられ,養殖の貝さえも採れず,私たちは海から遠ざかっていきました。そして「瀕死の瀬戸内海を守ろう」と「瀬戸内法」が生まれたのです。法制定から50年ですが,その海は蘇らず、人々は海に戻ってはいません。古来から続いたこの海の豊穣を少しでも取り戻したいと願って活動を続けています。

 

 

 

湯浅一郎(ゆあさ いちろう)

 

プロフィール

 1949年東京生まれ。1975年,東北大大学院理学研究科修士課程修了。元産業技術総合研究所中国センター職員。ピースデポ代表。辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会顧問。専門は海洋物理学。理学博士。著書に「海の放射能汚染」,「原発再稼働と海」(ともに緑風出版),「科学の進歩とは何か」(第三書館),「平和都市ヒロシマを問う」(技術と人間)など

 

メッセージ

瀬戸内海汚染総合調査団が、チャーター船で瀬戸内海をめぐり、自ら調査し、市民の声を集めていた1971年、私は宮城県に住む学生として女川原発阻止闘争に関わり始めていました。科学技術の進歩に伴い生産量が急増し、世界規模で自然と人間のありようが問われていた同時代的な課題と闘っていたのです。縁あって1975年に呉に就職し、30数年間、瀬戸内海の環境汚染の研究に関わりました。以来、半世紀近くたつ中、瀬戸内海の生態系は改善というより悪化しています。この現状を憂い、瀬戸内海の生物多様性や生態系を少しでも良い状態で次世代に繋ごうと思っている皆さんと、世代を超えてつながり、ともに取り組んでいければと念願しています。

 

 

 

環瀬戸内海会議の主な活動

 

★立ち木トラスト

 環瀬戸内海会議は1990年,「リゾート法」による瀬戸内一円の「ゴルフ場計画ラッシュ」に歯止めをかけようと,瀬戸内の住民グループ(11府県)によって設立されました。立ち木トラスト運動の展開で,5年後には24か所のゴルフ場計画を中止に追い込みました。

 

★住民運動の支援

 その後も,瀬戸内海沿岸では環境にダメージを与える「廃棄物の持ち込み」「海砂利採取」「ダム建設」など多くの問題が起こっています。環瀬戸内海会議は,こういった様々な問題に直面してがんばっている住民運動を応援しています。

 

宇和島での立ち木トラスト運動

 

★海岸生物調査

 そして,生態系を守るという視点から瀬戸内海沿岸地域での「海岸生物調査」を2002年から今日まで続けています。海の生き物が人間社会のあり方を問うていると考えてのことです。

 

毎年行っている海洋生物調査

 

 

★瀬戸内法の改正に向けた取組

 さらに,環境保全に関する法律の整備・改正に向けての活動も行ってきました。1973年に制定された「瀬戸内海環境保全臨時特別措置法(1973年)」(以下「瀬戸内法)は,埋め立てや海砂採取の禁止条項がなく,ザル法と呼ぶ人のいる中で,環境問題の解決にどこまで役立ったか疑問が残ります。環瀬戸内海会議は,署名活動や国会への要望活動を続け,2015年の改正では,理念として「生物多様性の確保」が盛り込まれ,瀬戸内海の環境の保全に関する基本事項が新設され,貧酸素水塊の発生機構の解明等の施策が追加され,自然海浜の保全が盛り込まれました。

 

★瀬戸内トラストニュースの発行

 1990年から現在まで年に2回ペースで発行し,各地の活動を紹介しています。

http://www.setonaikai-japan.net/09osirase/osirase-news.html

 

 

活動の歴史と成果

 

1990年 環瀬戸内海会議発足

1996年 「瀬戸内法改正プロジェクト」発足

1998年 『住民のみた瀬戸内海-瀬戸内法25年をふり返る』刊行

2000年 「住民が見た瀬戸内海-海をわれらの手に」技術と人間より刊行

    (トヨタ財団の助成)     

 

2001年 瀬戸内海沿岸で海岸生物調査を始める

2003年 瀬戸内法改正署名スタート

              第12回田尻賞受賞

2005年 セブンイレブン緑の基金助成

2006年 海砂利採取,瀬戸内各県で全面禁止

2007年 「2002年~2006年 瀬戸内海沿岸の海岸生物調査報告書」発行

2013年 ブックレット「瀬戸内海は今」刊行

2015年 辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会創立に関わる

2018年 環境省にヒアリング(湾灘協議会・埋め立て遊休地調査などについて)

2022年 瀬戸内海環境保全特別措置法一部改正法施行

    オンライン講座「瀬戸内海は本当にきれいになったのか」開催

 

 

 

注記:プロジェクト成立後,天災等やむを得ない事情(緊急事態宣言などコロナウイルスによる影響を含む)によりイベントが開催できなかった場合にはプロジェクトを延期して実施することをお約束します。

 

プロジェクト実行責任者:
阿部悦子・湯浅一郎(環瀬戸内海会議)
プロジェクト実施完了日:
2023年10月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

ⅰ)「瀬戸内海の水産・海洋生物と環境の変化に関する調査」の実施と報告書の作成 生物多様性の観点から,この50年間の瀬戸内海の環境の変化と魚種の変化等について,瀬戸内海沿岸地域の漁協を対象にアンケート調査と聞き取り調査を実施し,報告書(CD版と紙媒体)を作成する。  ※聞き取り調査旅費 20万円,紙媒体の報告書 70万円,CD版の報告書 10万円 ⅱ)「瀬戸内法50年記念シンポジウム」 第一部・第二部の開催  第一部は,瀬戸内海の再生をテーマに,環境運動のメッカである「豊島」において,漁業関係者・一般市民(住人)・研究者・行政関係者等の参加を得てシンポジウムを開催する。第二部は,瀬戸内海の50年の変化を調査結果や資料から検討し,課題と展望を明らかにする。 ※講師謝礼・旅費・会場費など 30万円

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額の差額はすべて本団体で支弁いたします。

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瀬戸内海から環境問題を考え,環境保全のためのさまざまな活動を行っています。

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リターン

3,000+システム利用料


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3000円コース

「瀬戸内海の水産・海洋生物と環境の変化に関する調査」報告書pdf版をお送りします。ご不要の場合はお知らせください。

支援者
66人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

5,000+システム利用料


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5000円コース

「瀬戸内海の水産・海洋生物と環境の変化に関する調査」の報告書CD版をお送りします。ご不要の場合はお知らせください。

支援者
33人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

10,000+システム利用料


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10000円コース

「瀬戸内海の水産・海洋生物と環境の変化に関する調査」報告書にお名前を入れさせていただき,できあがった報告書をお送りします。ご不要の場合はお知らせください。

30口までご寄付いただけますので,ご希望の口数にて是非ご寄付をお願いいたします。

支援者
95人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

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瀬戸内海から環境問題を考え,環境保全のためのさまざまな活動を行っています。

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