岩王寺 本堂屋根 差し茅工事終了のお知らせ
京都府登録有形文化財の本堂屋根損傷激しく令和元年、3月より計画並びに申請を提出し 令和2年10月補助金の内定 令和3年、冬の雪や天候の関係もあり予定より遅れての着工となりました。
令和2年10月の補助金の内定が思ったより少なく資金不足に陥り、令和3年資金調達のためクラウドファンディングに挑戦させていただきました。
多くの方々のご支援により不足金の340万円を補うことが出来、また117%の達成率により400万円を超すご支援をいただきましたことに心より厚く御礼申し上げます。皆様よりいただいたご支援金は全額工事費用に使わせていただきました。
今回は本堂屋根の全面葺き替えは出来ませんでしたが、一部差し茅による補修をすることができました。今後、急を要する箇所もあり少しずつ補修をしながら、十数年後に全面葺き替えになると思います。
今回 日に日に変わりゆく屋根を見ていると生き生きと息を吹き返すが如く美しさを取り戻していく光景に感動しました。
50年後100年後のことはわかりませんが、大切に思っていただける方々にご協力をいただきながら護っていきたいと思います。
数年前には、某有名な時代劇の映画のロケ地の候補にもなりました。残念ながらその時には使われることはありませんでしたが、護っていく事によりいつか大舞台で活躍する日がくるかもしれません。
現在リターン品の準備をしています。6月初旬にはご支援いただいた方々にお送りできるようにと思っています。今しばらくお待ちくださいませ。
当初は、少しでも地元負担の軽減になればと思い始めたのですが、もし集まらなければどうしようと不安に感じたときもありました。しかし、皆様の心温まる応援のことばに支えられ、やり通す勇気をいただき成功に導いていただいたことに厚く感謝しています。
屋根の葺き替えは定期的に巡ってまいります。文化財を守っていく大切さを実感しながら次の世代に繋いでいきたいと思います。引き続き応援をお願いしますとともに後世に残していくために今後ともご協力よろしくお願い申し上げます。
神宮山 岩王寺
住職 松井真海