感謝を込めて~2022年の活動のご報告~
2022年も残すところ、僅かとなりました。寒い日が続いておりますが、皆さま、お元気でいらっしゃいますでしょうか。
昨年に実施を致しましたクラウドファンディング「カンボジアの栄養不良の子どもたちに、健やかな成長と未来を」につきまして、皆さまからのご支援をいただき、無事に1年の活動を続けることができました。改めて、ご支援をいただきました皆さまに、心より感謝申し上げます。
【2022年の活動のご報告】
2017年より、シェアはカンボジアの農村部で、もっとも栄養不良の子どもたちが多いとされているプレアビヒア州での活動を行っています。2022年は、「地域住民が主体となり、乳幼児健診や離乳食教室を自主的に運営する」ために、身に着けたスキルを活用しながら、現地住民が乳幼児健診や離乳食教室を現地の人々の手で運営していくことにフォーカスした活動を行ってきました。
大きくは、以下の3つを軸とした活動を進めてきました。
1.女性子ども委員会が子ども健康増進活動を管理できる
2.妊産婦・養育者が適切な子どもの栄養行動が取れる
3.低体重児のフォローアップが改善される
それぞれの活動について、以下に紹介をさせていただきます。
1.「女性子ども委員会が子どもの健康増進活動を管理できる」
シェアが活動している39村において、乳幼児健診と離乳食教室の実施と運営面のサポートを実施しました。
★女性子ども委員会の年次計画会議や予算作成会議で、乳幼児健診や離乳食教室の実施スケジュールや予算を獲得についての支援
⇒すべての集合村において、離乳食教室の予算獲得ができました!
★女性子ども委員会が、保健センタースタッフ・保健ボランティアと相談しながら、乳幼児健診・離乳食教室の実施する日程や場所の調整をおこなうことの支援
⇒1集合村において、シェアのサポート後に実施できました!
★女性子ども委員会や保健センター管理委員会での活動報告・共有
2.「妊産婦・養育者が適切な子どもの栄養行動が取れる」
乳幼児健診に来た妊産婦やお母さんたちへ、保健教育や離乳食教室を通じて、栄養をとってもらうことの大切さを伝えています。
★対象地域全村において、5歳未満の子どもを対象として、1回以上の乳幼児健診と離乳食教室を実施
★州保健局と保健教育の教材(フリップチャート)の見直しについて議論を実施
⇒昨年の当会で、子どもが病気になった時のケアが十分ではないという現状が見えてきました。子どものケアの部分について、保健教育での内容を取り上げられるように働きかけていきます!
★お母さんたちのBMI測定
⇒子どもとお母さんたちの栄養行動は同じ傾向にあります。低栄養の子どものお母さんも低栄養である傾向が高いことから、お母さんたちにもしっかりと栄養の大切さを理解してもらいます!
3.「低体重児のフォローアップ率が改善される」
コロナを経て、重度の低栄養の子どもの治療の必要性が見えてきたことから、低栄養の子どもによりフォーカスした活動に注力しました。
★州保健局へ、栄養不良の子どもに与える栄養補完食(治療食)に関するトレーニングを保健ボランティア・女性子ども委員会へ実施するように働きかけ
★重度の栄養不良の子どもへの家庭訪問の実施
⇒母乳が出ないお母さんへの粉ミルク支援の実施をしました
皆さまからご支援いただきました支援は、全額カンボジア事業の活動費および現地事務所の運営費のために使用をさせていただきました。重ねて、お礼申し上げます。なお、リターンについては、当会からの発送は全て完了しております。万が一、不足や不明点等ございましたら、お問い合わせください。
2023年については、さらに活動地域を拡大して事業を展開していく予定です。
今後の活動については、当会のブログで毎月現地の情報をお届けさせていただきます。
今後とも、シェアカンボジアの活動の応援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。