プロジェクト概要

 

危機感を抱く若手能楽師たちが、五流儀の壁を超えて集う、新しいプログラム。

 

代東京のシンボルの街・渋谷

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650年の歴史を持つ"演劇"・

 

 

▲渋谷能 第一夜で「翁」を演じる宝生和英(宝生流)からのメッセージです(宝生能楽堂にて撮影)

 

 

現代と伝統を結ぶ。新しい形の能楽公演。

 

渋谷駅から徒歩5分。セルリアンタワーの地下にひっそりと、「能楽堂」があるのをご存知でしょうか。

 

どこの流儀にも属さない民間の能舞台。さらに近年は、音楽ライブやコンテンポラリーダンスの公演など、能舞台の可能性を広げています。

 

 

このセルリアンタワー能楽堂で、今年新しい取り組みがはじまります。

 

未来を担う、能楽シテ方五流の若手が揃い、能にあまり馴染みのない方も内容を理解しながら楽しんでいただけるような工夫を凝らした、全7回のシリーズ公演企画です。

 

能楽なんて学校の授業で観に行ったきり。内容が難しいのでは……という方にこそ、観に来ていただきたい。能の作品に流れる「今を生きる私たちにも通じるテーマ」を感じてほしい。そんな思いで企画した、一風変わったプログラムです。

 

 

Bunkamura30周年記念 セルリアンタワー能楽堂「渋谷能」

 

 

2019年 3/1, 4/26, 6/7, 7/26, 9/6, 10/4, 12/6(全て金曜日 19:00開演)

 

■演目

3/1:テーマ“祝” 能「翁」宝生和英(宝生流)、シリーズ出演者トーク

4/26:テーマ“親想う心” 能「熊野」中村昌弘(金春流)

6/7:テーマ“正義” 能「自然居士」佐々木多門(喜多流)

7/26:テーマ“不条理” 能「藤戸」髙橋憲正(宝生流)

9/6:テーマ“恋愛” 能「井筒」鵜澤光(観世流)

10/4:テーマ“戦い” 能「船弁慶 白波之伝」宇髙竜成(金剛流)

12/6:クロージング 舞囃子

  「高砂 序破急之伝」本田芳樹(金春流)

  「屋島」観世淳夫(観世流)

  「雪 雪踏之拍子」金剛龍謹(金剛流)

  「安宅」和久荘太郎(宝生流)

  「乱」佐藤寛泰(喜多流)

*公演の詳細はセルリアンタワー能楽堂HPも是非ご覧ください。

http://www.ceruleantower-noh.com/lineup/2019/201903.htm

 

 

「渋谷能」、常識破りの3つの挑戦。

 

■①伝統芸能に携わるのはお年寄りばかりじゃない!

 

今回出演する主な能楽師は、30代から40代の次世代を担う、この業界では「若手」の人々。芸に対して真っ直ぐに向き合い、この先40年、50年と活躍する役者達です。

 

そんな彼らの成長を共に見届け、自分も観客としてこの先ずっと伝統芸能を支え、観続ける楽しみを味わえます。能楽という演劇そのものはもちろん、演じる役者にも興味を持っていただきたいと思っています。

 

 

■②能楽シテ方五流の若手が揃うシリーズ企画は滅多にありません。

 

普段、能楽の公演は各流儀ごとに行われます(能楽堂も、公共の施設か流儀ごとの運営が多いです)。

 

国立能楽堂の公演、能楽協会や日本能楽会が主催する公演では流儀問わず集まりますが、今回のように若手が中心で、五流儀が揃うというのは相当に珍しいことです。

 

■③「どうやって能を観たらいいか分からない」を解消します。

 

今回は全公演、演目についての解説があり、また能楽に触れる「事前講座」も開催します。さらに公演後には出演者参加のアフターパーティーも行い、さっきまで舞台に立っていた役者に感想を言ったり、疑問を投げかけたりとコミュニケーションを深め、能の世界をより身近に感じていただけるよう工夫を凝らします。

 

 

もちろん、単なる風変わりな企画というわけではありません。演目はすべて由緒正しいもの。「本物」の能の世界観に触れていただけるように、能楽師の方々も、全身全霊で演じます。

 

平日のちょっと遅い時間の開催ですが、地の利の良い渋谷で、こんな夜の楽しみ方も知っていただけたらと思います。

 


「渋谷能」企画のきっかけ

 

目まぐるしく時代が変化していく昨今、娯楽も多岐に渡ります。情報があふれ、演劇や映画、芸術鑑賞の存在も希薄となってきています。

 

その中で特に伝統芸能に携わる人々は危機感を覚えています。現状、能楽のお客様は高齢層で、60代以上がほとんどです。

 

特に若手能楽師の方々は、この問題を真剣に捉えていらっしゃいます。

 

 

彼らが目指しているのは、今自分がするべき仕事、稽古を日々こなして、やがて尊敬する先輩方のような能楽師になること。

 

ただ、伝統芸能はやはり年功序列の世界。自らの主宰公演を行う若い能楽師もいますが、いざ自分の番になった時代にお客様がいなければ公演が成り立ちません。

 

だからこそ、次の世代にも能楽を継承していかなければ……という使命感をみなが持っています。

 

そんな中で、Bunkamuraが立ち上げたのが今回の企画でした。どこの流儀にも属さないフリーな立場だからこそ実現できたこのプログラムには、能楽師の方々からも率直に「声をかけてくれてとても嬉しい」という感想をいただきました。

 

 

ただ、これまでにない公演の形であるため、従来のような協賛企業様と出会うことが難しく、資金面で暗礁に乗り上げてしまいました。

 

せっかく若手能楽師の方々も前向きに取り組んでくださり、日程や演目まで決まりましたが、このままでは資金難で開催も危ぶまれるところです。なんとか費用を捻出できたとしても、来年以降の継続は難しくなってしまいます。

 

そこでこのたび、Bunkamuraとしても初めてクラウドファンディングに挑戦することを決めました。

 

資金面でのご援助はもちろんながら、このような企画を広く知っていただき、賛同くださる「仲間」を増やすことができたら……と願っています。

 

 

 

未来の能楽堂の姿を描いて

 

このプロジェクトを通して、セルリアンタワー能楽堂が、そして若手能楽師の方々がこんなことを考えているんだと知っていただけたらと思いますし、さらに今まで能に馴染みがなかった方が公演にいらしていただければ、こんなに嬉しいことはありません。

 

もし今年の公演が成功し、「前例」ができることで協賛企業がいらっしゃれば、引き続き来年も同様のペースでもこのような試みを続けてゆけるかもしれません。

 

本式の能を上演しつつ、狂言だけの公演や、装束や道具を用いないで紋付き袴だけで上演する「袴能」「袴狂言」、1回30分ぐらいでお仕事帰りの方や外国人のお客様もディナーの前に軽くフラリと立ち寄っていただける様なミニ公演も続けて行けたらと思っています。

 

 

能楽は、歌舞伎や現代劇の様に連続公演がほぼなく、1日1回の公演なので「いつ、どこでやってるか分からない」と諦められていることが残念です。いつでもどこかで能楽が観られる、と言う時代が来ると良いと思っています。

 

セルリアンタワー能楽堂は、そんな未来の能楽堂の姿を目指しています。

 

ご賛同くださいましたら、どうかご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

 

「渋谷能」で演じる、能楽師からのメッセージ

 

「熊野」中村昌弘(金春流)

「熊野」(ゆや)を最初にさせていただいたときは30代前半でした。そのときは、この熊野という人は宗盛に振り回されながらも、どこかで宗盛の寂しさを感じ、私が側にいてあげないと…といった優しさをもった女性としてとらえていました。40歳を迎えてまた新たな気持ちで、そして同世代の皆さんといい意味で競り合えるよう、気を引き締めて当日を迎えたいと思います。是非多くの方にご覧いただけましたら幸いです。

 

「自然居士」佐々木多門(喜多流)

「自然居士(じねんこじ)」は、劇的な展開が観るものを引き込む名曲です。
仏法を衆生に親しませるため、剃髪せずに舞歌・説法をもって伝道する自然居士。当時の民衆より敬愛を受けたスーパースターです。親の菩提を弔うために自ら身を売った少年を、荒々しい人商人から命がけで取り戻そうとします。人商人の難題を、機知的に応えていく緊迫の対決。また、強いられる要求に心中耐えながら、舞や語りの芸尽くしの面白さを見せるという、腹芸をそのまま演者に求められる難しい役です。強い意志をもって臨む所存です。

 

「藤戸」髙橋憲正(宝生流)

今回、藤戸を演じさせていただきます。
息子を失った母を演じる前シテと、その息子の亡霊を演じる後シテの演じ方、それをどこまで表現するか等、いろいろと考えるところの多い曲だと思います。
難しい曲だと思いますが、やり甲斐のある曲だと思っております。
精一杯勤めます。よろしくお願いいたします。

 

「井筒」鵜澤光(観世流)


高校生のころ、初めて「井筒」を稽古しました。上手下手という問題ではなく、ティーンエイジャーなりの精一杯の人生経験と想像力と不安定さと純粋さをぶつけて取り組み、早く舞台でやりたいと思い、また二十代に、三十代に、稽古を続けました。
そして今、この歳で「井筒」を演じることの幸せを感じています。精一杯稽古して当日を迎えたいと思います。

 

「船弁慶」宇髙竜成(金剛流)


シテ方五流の中で金剛流は唯一京都に家元を置く流儀です。まだまだ若輩者の私にとって、この東京では初めてのシテを勤める機会となりました。今回の「船弁慶 白波之傳」では、前半は静御前(しずかごぜん)後半は平知盛(たいらのとももり)と両人とも源義経に強い思いを持った人物が登場します。平安末期の激動の時代を強い思いを持って生きた人々の姿が舞台上に浮かび上がってくる様な、特別なひとときをお楽しみ頂けましたら幸いに存じます。

 

 

 

リターンのご紹介

 

数に限りのあるもの、今回のクラウドファンディング限定のものもございます。この機会に、ぜひご検討ください。

 

■お礼のメール

 

■公演レポート(全7回、PDFにてお送りします)

 

■「渋谷能」限定ステッカー

クラウドファンディングのトップ画像にもなっている、渋谷能のロゴをモチーフとしたステッカーシールです。


■公演当日の配布物にお名前を掲載します(希望者のみ)

「渋谷能」の全公演で、配布物に支援者様のお名前を掲載いたします。ニックネーム、団体名も可能です。

 

■「渋谷能」公演チケット 1回分

基本的に全て、会場受付にてお取り置きのチケットとなります。支援募集は2/28 23:00まで続きますが、3/1の公演チケットについてもご安心ください。


■「渋谷能」公演 全7回通しチケット

今回のプログラムは、各回単体でももちろん楽しんでいただけるものですが、全回通してご覧いただくと、より能楽の世界観への理解を深めていただけるかと思います。

 

■公演前講座&アフターパーティー参加券

いずれも一般販売もしているものですが、クラウドファンディングご支援者様については、チケットとセットでご招待いたします。

 

■【クラウドファンディング限定】バックステージツアーにご招待

お好きな公演回をお選びいただき、そのチケットとセットで、バックステージツアーにご招待いたします。普段は見られない、終演後の楽屋の様子をご案内します。

※チケットの席種はお任せください。

 

■セルリアンタワー能楽堂 自主公演年間パスポート(年15回)
「渋谷能」を除く、自主公演15回すべての公演にお越しいただけるチケットです。

※席種はお任せください(座敷席の可能性もあります)。
※「定期能-宝生流-」、「定期能-観世流-」、「定期能-金剛流-」は1部、2部ともご観賞いただけます。
※同じ内容を複数回上演する公演(「クリスマス・コンサートin能楽堂」、「伝統と創造シリーズ」、「アコースティックライブ」)はいずれか1公演のみご観賞いただけます。

※公演ラインナップは、こちらにて随時更新いたします。

http://www.ceruleantower-noh.com/lineup/

 

■シリーズ公演の演能写真付きお礼状

今回の公演時に、セルリアンタワー能楽堂が撮影したものの中からシリーズ公演を特徴づけるショットを複数枚セットでお届けします。

※全公演が終了したあとの発送となります。

 

■能楽お稽古体験

ご希望の流儀にて、お稽古を体験いただけます。お連れ様2名まで(計3名)ご一緒いただけます。

※体験日は、支援者様と個別にご相談させていただきます。

また、こちらのコースでは、お選びいただいた流儀の「渋谷能」公演チケット(1枚)もお届けします。

※席種はお任せください。


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