【地域と共に歩む文化拠点】全国の小劇場の「再開」にご支援を

賛同人の方々からのメッセージ。今晩ご紹介するのは、「アートコミュニティスペースKAIKA」（京都府京都市）にゆかりのある方々からのメッセージ！新着情報では初登場の劇場です。

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●大橋敦史（運送業・ウーバーイーツ配達員）

劇場という場は、人と人が一緒に生きて行く習慣の更新と蓄積をしていく、文化という価値の拠点である事を私は知っています。文化の知見を蓄えた場であり、出会いの場であり、教育の場でもあるわけだから、劇場がその灯を消すのは社会的な損失です。

その一方で、劇場の価値とそれを守るべきだというメッセージを声に出すことが、市井の人達からは、傲慢で利己的だと（例えば製造業の人達より価値が高いと主張していると）受け止められてしまうのが何故なのか、わからないままでいます。

この断絶は、アートの中にいる人と外にいる人という昔からの現象かもしれません。
しかし、あいちトリエンナーレをめぐる、愛知県と名古屋市の争いに見られるように、昨今深まっている他者への不寛容を象徴しているようにも感じます。

当プロジェクトが社会の断絶を深めるのではなく、この現状を解きほぐし、劇場の価値や文化とは何かを考える機会になる事をお祈りし、応援いたします。

●松岡咲子（ドキドキぼーいず／女優）

私は、小劇場に魅了されて、生きやすくなった人間の1人です。小劇場での鑑賞体験・創作経験によって、「美しさ」への考え方が変わった、「美しい」と感じることの幅が広がったからだと思います。「美しい」と感じることが、既存の価値観の優劣によるものでしかないときは、本当は苦しかったりするのではないかと思います。
小劇場という装置は私に、未だ見ぬ他者の声や社会の姿を、見るべきもの聞くべきものとして、ダイレクトに届けてくれました。未知に触れる体験が、価値観をゆさぶり、優劣だけではない世界へと連れて行ってくれたように思います。
「誰もが幸せに生きやすい社会」を目指すならば、こういった小劇場の機能は、社会に活用させていくべきではないでしょうか。

今回のプロジェクトを立ち上げ、奮闘してくれている劇場関係者の皆さんに、心より感謝申し上げます。
微力ながら、応援と賛同のメッセージと、このプロジェクトの情報発信を通じて、お力添えできれば幸いです。

●吉岡史樹（株式会社ペルペトゥーム／小脇・KAIKA共同設立者）

人々の生活と切り離せないものに「祭」があり、昔から地域ごとそれぞれの祭があり、それとともに人が集まる場所がありました。様々な文化が混在して都市化が進んだ現代においても、そのような「人と賑わい」のあるところには集まる場所があり続けています。
これから先にどのような形に世界が進んだとしても、そのような場所を残し続けようとする人が諦めない限りは、大丈夫だと信じています。
諦めずにいきましょう。

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