【劇場の声⑥】津あけぼの座・四天王寺スクエア

全国小劇場ネットワークに参加している劇場が、現在の活動をレポート！本日登場するのは、「津あけぼの座・四天王寺スクエア」（三重県津市）です。

 

 

新型コロナウイルスの発生による感染拡大防止により、津あけぼの座・四天王寺スクエアは今年の2月以降から催事の延期や中止が始まり、その後、緊急事態宣言による劇場の休業要請で休業。解除などを経て、少しずつではありますが動き始めました。

 

ただ、この3ヶ月ほどの休止により、多くの催事は延期・中止となり、また劇場自体もコロナウイルス感染拡大防止の観点から、客席数の減少や場内の衛生対応など、今まで以上に配慮を重ねて運営を行わねばなりません。「三密」ということにより、足が遠ざかってしまっている劇場へ、皆様が安心してお越し頂けるよう努めて参りますが、私たちは飽くまでそれを待つことしかできません。

 

また催事に関しても、舞台芸術は準備にどうしても時間が掛かるため、稽古場環境が整わないと稽古ができない、その上で公演となりますので、まだまだ時間が掛かってしまいます。

 

そこで、私たちは、劇場のこれからを皆様に応援して頂くべく、津あけぼの座「これから」プロジェクトを立ち上げました。

 

 

今すぐの応援ではなく、舞台芸術に関わる「これから」を応援頂ければと思います。

 

「これからの劇場」
「これからのアーティスト」
「これからのお客様」
この3つです。

 

「これからの劇場」は、私どもの運営する劇場の固定費を応援してくださいというものです。

「これからのアーティスト」というのは、劇場にやってくるアーティストたちへの滞在費用などの応援です。

 

そして、
「これからのお客様」というのは、劇場にお越し頂くのがなかなか難しいお客様に、みなさまが応援頂くことで、その公演のチケットの招待券をご用意することで観劇頂ければというものです。

 

津あけぼの座「これから」応援グッズをご用意いたしました。このグッズを応援という価格でお買い求め頂ければ幸いです。

 

グッズ原価を引いた金額は、3つの「これから」の応援に繋がっていきます。

 

「オンライン」を利用してその可能性や便利さを実感する一方で、「オンラインでは伝わらないものがある」ということも多くの方が実感されたのではないかと思います。

 

それは足を運ぶことであったり、その場所を見たり、そこにある声や音を聞いたり、思いを馳せたり、その場の空気に触れることであったり。

 

そしてそれは一人よりも二人、みんなで共有した方が素敵だし、楽しい。

 

劇場は、それが提供できる場所だと私たちは信じています。

 

皆様の応援、よろしくお願い申し上げます。

 

油田晃
特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえ代表理事
津あけぼの座・四天王寺スクエア　プログラムディレクター