大型車両運転の不安　違和感は長いことありました。

湘南ワンレーベンの初代大型車両は、白色のトヨタハイエースのワイドロングサイズです。

 

たくさんの重い荷物や人や犬を乗せて、大活躍してくれたわけですが、その取り回しの難しさからドライバーはほとんどの場合「代表1人」でした。

 

一度に移動するのは神奈川県内もしくは東京都内との往復でしたが、改めて確認すると、かなり以前から「違和感」を感じていたそうです。

 

 

たとえば三浦半島の湘南国際村。

 

傾斜のある坂道がカーブ多く続き、登りも下りもそれなりに車両に負荷がかかります。中間部で犬達とわちゃわちゃ過ごしているボランティアはお話ししたり、犬の写真を撮ったりしていますが、アクセルを踏み込んだりブレーキをかけたりする中で、代表は音や振動がこれは通常の範囲内なのか、異常が発生しているのか、実は気になっていたとか…。

 

 

ここで口に出してもどうにかできるわけでなし、ハンドルを握ってみんなの運命を握っているのは私だけ、と思っていたとはいえ、いずれ必ずくる寿命を全うの時期がそう遠くないことを、加速のかからなさ、力強さの今一つさに感じていたのでしょう。

 

ふだんから車の運転をしている者、していない者さまざまなボランティアの構成ですが、「この音、していていいやつ？」と口に出していたこともありました。

 

中でもみんなが根をあげたのは、エアコンの効きづらさ。

 

年々夏の暑さが増していますので、汗を拭き拭き（犬に囲まれている段階でそれなりにホット）風量を強め、それで間に合わない時は補助の扇風機を回したこともありました。

 

目的地について設営をする時も冷房を切れないのですが、陽当たりなどによっては犬達の息遣いが心配になり、水を飲ませたりうちわであおいだり（顔の近くでバタバタされるの、犬は嫌います）。

 

あまりにも時間が長くなる時は、窓を開けるべきか迷ったりもしました。

 

 

また、今年1月は能登の被災地に支援物資を運ぶ長い距離移動がありました。

 

いつも積んでいる荷物を降ろし、詰めるだけの量でペットフードのドライタイプやパウチパック、マナーパンツやペットシーツ、人間向けの衛生消耗品などを詰め込んでいきます。

 

路面の被害も予想されていましたから、夜間の運転もあり安全面での無理もできません。何度か向かう中では、レーベン号では行かれなくて協力団体のしっぽ村さんの車両でお願いすることもありました。

 

 

 

悪路を避けての迂回、急カーブや強い傾斜の上がり下りにレーベン号では不安がありました。時には他団体のドライバーに運転の交代をお願いしたり。

 

お仕事で運転をされている方に対応や早い段階での異常の気付きをお願いしたかった事情もあります。綱渡りと、「どうかもう少し頑張って」という祈りでこれまで乗り切ってきた、というのが正直なところです。

 

たくさんの生命を乗せて容易には引き返せない遠いところまで運ぶ車両。

 

今回いよいよ買い替え、となったことは、やはりもう限界かという残念な気持ちと、やっと安心して気にせずに乗れる、運転できるというホッとした気持ちの両方が入り混じる、複雑だがありがたい状態であるのは、間違いなさそうです。

 

 

クラウドファンディングは、目標金額まであと120万円。

 

感謝の気持ちでいっぱいながら、さらに支援をお願いすることに心苦しさを強く感じてはおりますが、どうかみなさまの周囲の方に「こんな団体がこんな思いで活動継続を願っているよ」ということをお伝えいただけるように、この活動報告も紹介してもらえたらと思いながら、日々綴っております。

 

いつもありがとうございます。これからまだまだ正念場が続きます。