手作りご飯は果てしなく　お祝い膳にかける思い

昭和の昔は人間の残りご飯に汁物をかけて動物に、なんて栄養そっちのけの食事の話を聞いたこともありましたが、現代は研究も進み、きちんと生産された品質の良いフードを、意識のある飼い主さんなら用意する時代となりました。

 

それとともに、たまには見た目も華やかな特別なご飯を、大切な家族であるわんこさん達にも食べて欲しいというシーンもあり、お店でも工夫されたものが販売されています。

 

よく考えれば当たり前なのですが、犬にも食物アレルギーがあり、特定の食材が身体に合わない場合は注意深く避けて用意すべきです。あとはね、買うとちょっとお値段が高い場合もある。

 

さて、そこで料理上手な主婦ボランティア。頭数も多いレーベンっ子達にも洒落た祝い御膳を出してあげたい。その日が近付くとヒソヒソと相談が始まります。まぁ犬達が先にそれに気付いても、さして進行は変わらないのですが。

 

サナよ、最高だよ。歩きサンタ。

 

これはさつまいもマッシュの土台にヨーグルトで雪を降らせ、野菜や果物で飾り付けをした、ある年のクリスマス。

 

その取り分けを心之助が見逃さないはずはありません。

 

ええ、食べ始めたら一瞬でお腹の中へ。お腹を壊してはいけないので、おやつ感覚で量は少しです。

 

これはレバー炊き込みご飯に錦糸卵や野菜で飾りつけた、ひな祭りのちらし寿司。香りも高くて、もう保存容器に飛び込みたい！（できた途端に食べ切るので、保存もしませんが）

 

ひな祭りは女の子のもの？じゃあ今日は僕も女の子。いや、全員で毎回分けますけどね。

 

これはまた別の年のひな祭り。将来に見通しがもてる、蓮根風のニンジン。預かりボラさんのお家に居る子のために、小さいお弁当箱もあります。春近しという感じですね。

 

これはこどもの日。年齢なんて関係ない。ずっとみんなが健康に過ごせますように。今は手作りわんこご飯の書籍も出ていますから、どんな犬にも入れてはいけない食材や、消化のよい調理法などは是非調べてみてくださいね。意外なものがNGだったりします。（いつもは人間の食べ物を犬にあまりあげることはありません。食卓にあげるのもしつけとしてよくないですからね）

 

これは衰弱した状態でレーベン入りし、口にシリンジで液状栄養を流し込んでいたパユが、自分からふやかしご飯に口を突っ込み食べ始めた時の記念。祝い膳ではありませんが、食べることは生きること。適度な量でわくわくしながら食を楽しんで欲しいと愛情をたっぷり振りかけ、一時的なお母さんであるボラ達は犬の空っぽお皿を引き上げる時に、いつも喜びを感じているのです。