ボランティアの胸のうち　Nさんより

こんにちは。ボランティアのNです。

厳しい暑さが続く毎日で、犬たちのお散歩も時間調整等たいへんですね。

散歩と言えば、犬との繋がりでとても大切な場面ですが、先日わたしが起こしてしまった失態についてお話しします。

レーベンでは一階と二階のチームに分かれてそれぞれ居住しているのですが、一階の子の散歩を終えると
さて次は二階組の散歩へと移ります。

まずは穂音、えいとらいと兄弟、パンナを二階から一斉に降ろして、わちゃわちゃな状態で玄関まで来た四頭を落ち着かせ、犬具の装着、確認して準備が整ったら、二人のボラが二頭ずつのリードを持ってスタートします。先日わたしはえいととパンナを担当した際、犬具を装着して玄関から出たとたん、パンナのハーネスとわたしの腰ベルトを繋ぐ金具が外れてしまいました。

まだ玄関前の道端で四頭がひしめき合ってる状態だったので
外れたリードを付け直そうとして無理に自分のそばへ引き寄せようと首輪(ハーフチョーク)と繋がるリードを思わず引っ張ってしまったのです。その時パンナは早く散歩道を歩きたい一心で反発して後ずさりをしたので、その瞬間にハーフチョークの首輪がすぽんと抜けてしまいました。

2本のリードが外れてハーネスだけになったパンナは、ルンルンで先頭を歩き出しました(ビビりですが、陽気な性格なのです)。わたしは一瞬思考停止、名前を呼び追いかける、いちばんやってはいけない衝動に駆られましたが、グッと我慢。
えいとを連れて平然を装い、散歩道を歩き始めました。すると幸いなことに先頭のパンナはすぐにオシッコで止まり、それが長いオシッコだったんです。
その間に追いつき、パンナを捕まえることができました。

今回パンナは、2本のリードが外れてもパニックにならなかったこと、歩き出してからすぐにオシッコで止まったこと。この二点が不幸中の幸いとなって、逸走を防ぐ事ができました。

腰リードが外れて、ハーフチョークがすぽんと抜けるまで、ほんの一瞬あれよあれよという間の出来事です。

逸走を防ぐためには
⚫︎犬具装着の際の首輪やハーネスのサイズの確認、調整

⚫︎装着して散歩に出る前の再確認

この二点が最も重要であると
改めて痛感しました。

また散歩に出る前に、人間のメンタルも整えなくてはいけません。
犬の準備が整ったら人間が一度深呼吸、カームダウンしてから出発することが大事ですね。

わたしはレーベンのボランティアとして3年が経ちますが、
私たちボランティアは代表から
散歩の心得について、日々厳しく指導を受けているにも関わらず、
出発前の再確認をやったつもりでいたが、できていない状態で出てしまったこと、
本当に本当に猛省しています。

初心忘れべからずと言う言葉が
ありますが、まさにわたしの中で過信があったのかもしれません。

そして使い方を間違えれば首輪やハーネスは一瞬で簡単に抜けてしまう、犬具は絶対ではない、
ということを強く強くお伝えしたいです。

人間はいつも通りのことを無意識にしてしまいがちですが、常に意識して行動すること、そして冷静な判断で、逸走は絶対に防がなくてはなりません。

わたしはレーベンっ子たちとの散歩が、活動の中でいちばんの楽しみです。今回の経験は、犬に関わる中で本当に勉強になりました。
それを少しでも多くの方にお伝えしたいと思った次第です。

今でも思い出すだけで凍り付く出来事ですが、決して忘れることなく
これからもしっかりと気を引き締めてレーベンっ子たちと散歩を楽しみたいと思います。