支援総額
目標金額 200,000円
- 支援者
- 48人
- 募集終了日
- 2014年5月3日
講師ほんともさん紹介(2)
皆さん,こんにちは。SLiiiCスタッフの今井福司です。前回に引き続き,ほんともさんと横山,今井の鼎談をお届けします。話題はサマー・ワーク・キャンプの話題から,学校図書館を使った教育を誰が行うのかという話題に移ります。
学校図書館の運営や教育は「司書教諭」という免許を持った学校図書館の先生が担当することが,法律では定められています。しかし,担任も掛け持ちしている人が多く,学校図書館の仕事をきちんと行うことが難しい所も少なくありません。そんな中,学校図書館で子どもたちの学習や読書をサポートするために,学校司書と呼ばれる人たちが大勢働いています。ただし,様々な学校司書が奮闘し,実践を行っているのですが,いわゆる免許を持った「先生」でないこと,そして学校司書という仕事に対する資格がないことがいろいろな矛盾を引き起こしています(なお,学校図書館での教育活動を先生が行うべきかという議論は,長い間行われており,様々な立場が存在しています)。
こうした状況を踏まえた上で,鼎談の続きをご覧頂ければ幸いです。それではどうぞご覧下さい。
3.ほんともさんから皆さんへ
今井:では,ほんともさんから皆さんへ伝えておきたい事は何かありますでしょうか?
ほんとも:僕みたいになっちゃいけないと思いますけどね,僕は。
横山:本音が出ましたね(笑)
今井:結構,見えないところが大変だったりするんですか?
ほんとも:僕は大変とは感じないのですが,自分のやっていることが学校司書としてスタンダードかと考えると,そうでないと思います。
今井:スタンダードという言葉が出ましたが,ほんともさんはスタンダードと言うことを意識されているのでしょうか。
ほんとも:スタンダードがどういう形かは難しいですね。司書教諭が制度として確立されていなかったり,学校司書の雇用条件も厳しかったりするので,スタンダードな形はすぐに業界全体で作れない状況ですよね。理想型というのはあるかもしれないですが,理想型がスタンダードにならない状況ですよね。
今井:確かにそうですね。横山さんもその辺を意識されています?
横山:その辺は痛いほど意識していますよ。そこでスタンダードは何かということに固めちゃっていると何もできないので,イケイケどんどんという状況ですね。
ほんとも:結局,僕のやっていることは誰もやる人がいないからやっているという感じですね。やらずにはいられない性格ですし,何よりできるのにやらなかったら,目の前の子どもたちが学ばずに育っていってしまうので。
横山:そうだよね。待ったなしだもんね。
ほんとも:仕方がないからやっている感じはありますね。
横山:ただ,その論理がどこまで通用するかは危ういですね。それは分かりながらやっている訳なのですが。
今井:その辺が,学校司書をやっている人と,教員では違うんでしょうけれど。ところで,学校司書と教員との関係については,ほんともさんのところは比較的うまくいっているような印象を持つんですが。
ほんとも:善し悪しというか,基本的には先生たちとはうまくやれていると思いますけれど,関係がうまくいっていることと,実践がうまくいっているかどうかは別の話ですよね。僕は教育の専門家じゃないし,小学校は担任が全ての授業を教えていますし,僕は図書の時間に関わっていますが,図書の時間が全て調べ学習の時間とはなっていないので,とことんまで踏み込んで学校図書館教育をするのには限界がありますよね。どうしても担任の先生の領域があるので,そこまで踏み込めないという限界がありますね。もし,僕が司書教諭で担任を持っていなくて,学校図書館教育を中心になってやるとなれば,きっと一年から六年までカバーできると思うんですね。今僕が一番テーマにしているのは,一年から六年まで如何に系統的に学校図書館教育を六年間を見通して,如何にうまく力が身につくように教えるかということです。今年度,来年度と考えているんですが,学校図書館教育を学校司書という立場で進めていくのはすごく難しいですね。学校司書という立場だと,授業作りに関わりつつも図書の時間もしないといけないし,当然学校図書館の管理運営もしなければいけないし,レファレンスもするし,授業の資料準備もするしとなると,時間的な制約が大きいです。うちは大規模校だからというデメリットもあるんですが,全学年の調べ学習を最初から最後まで見ることはできないというのもあります。それから,授業作りの時に,学校司書と教員の考え方の違いというのもあります。
横山:まあ,永遠のテーマなんだろうけれど,あまり学校司書と教員の考え方は違わないのではと思うようになってきました。同じようなことを考えている気がして。私たちがうまいやり方を考えていかなければいけないんじゃないかと思うようになりました。
ほんとも:僕はちょっとそこが違うと思っています。僕は先生たちにうまくなってもらいたいんです。
横山:でも,それは私たちが,先生たちに対してうまくできるように仕向けるということではないですか?
ほんとも:ではないですね。僕はノータッチでも授業作りはできるようになって欲しいと考えています。一緒に作るのが理想だと思いますが,その論理を理解してもらうとか,その授業作りで僕がどういうことを考えてやっているかというのを,先生たちにも知ってもらって,一緒にやっていきたいというのがありますね。
横山:でも,授業を主導する立場は教員ですよね,どうしても。その立場は守らなければいけない,その枠組み・仕組みの中で私たちが何ができるかという勝負かなとも思ったりします。
今井:学校図書館の勉強会だと,その辺は議論し始めたらそこで講演会が終わりというのはありますよね,本当はこういう話から始められる勉強会があると良いんですが。
ほんとも:今回は僕がいかに失敗しているのかという話をしたいなと思っています。皆さん,どこにいってもすごいと仰るんですが,そんなことはなくて,基本的には成功したことしか情報発信をしていないという面もありますし。
横山:それは,うまくいったことをみんなに伝える義務みたいなものがあるじゃないですか。ノウハウを伝えたり,励ましていくような役目も担っていらっしゃるんだと思うんですよ。だから堂々と自慢して良いんだと思います。ただ,その失敗談をサマー・ワーク・キャンプで聞かせてくれるとしたら,さらに付加価値が上がるんではと思っています。
4. SLiiiCに期待すること
今井:SLiiiCに期待することを聞いてみますか?
横山:それを講師に聞いちゃいます?
今井:はい。こんなことをやってほしいとか,例えば大阪に来てよとか。
ほんとも:それはありますね。
横山:大阪に行く気はありますよ。本当に。
ほんとも:大阪でイベントとか研修があればなと思ったりします。
今井:大阪で何かやりたいですね。
横山:いつでもやりますよ。
今井:では大阪でCross Seriesでもやりましょうか(笑)。今度のサマー・ワーク・キャンプきっかけでいろいろなところでやれればいいですよね。
他にも,いろいろ話が飛び交いましたが,ひとまずこのあたりで。ほんともさんの話を是非聞いてみたいという方はぜひサマー・ワーク・キャンプ2014にお越し下さい!
注:下記の画面はリンクを貼っていません。こちらのWebページをご覧ください⇒http://hontomo.wwww.jp/
リターン
3,000円
サンクスメール
- 支援者
- 4人
- 在庫数
- 制限なし
5,000円
サンクスメール
SLiiiCファイル(kumori 渡辺ゆきのさんデザイン)
サマーワークキャンプ参加券
- 支援者
- 20人
- 在庫数
- 完売
7,000円
サンクスメール
SWC2014報告書
SLiiiCファイル(kumori 渡辺ゆきのさんデザイン)
サマーワークキャンプ参加券
- 支援者
- 15人
- 在庫数
- 完売
10,000円
サンクスメール
SWC2014報告書
SLiiiCファイル(kumori 渡辺ゆきのさんデザイン)
SLiiiCTシャツ(kumori 渡辺ゆきのさんデザイン)
サマーワークキャンプ参加券
- 支援者
- 9人
- 在庫数
- 2