コロナ禍、貧困に苦しむペルーの方々への緊急食糧支援

ご支援いただいている皆さま、ご無沙汰しております。
プロジェクト代表の辻埜です。

日本は真冬でとても寒い時期ですが、いかがお過ごしでしょうか。
こちらペルー・リマは毎日、汗が止まらないほど暑い日々が続いています。

さて前回の新着情報にて、２週間の非常事態令下における外出制限措置により、食糧支援プロジェクトを一時的にストップするという報告をさせていただきました。

前回の報告からすでに２週間経ちましたが、先日、ペルー政府は外出制限措置の再延長（２月末まで）を宣言しました。

外出は、必需品の買い物のために１家庭１人だけ、１時間以内のみで認められており、自家用車の使用も原則禁止となっています。
ただし、医師や看護師、食料品店や工事関係者など、インフラや生活、生命にかかわるお仕事の方に対しては、外出が許可されています。

この２週間、家にこもりながら外の道路を見ていましたが、確かに車の往来は少なくなったものの、ちらほら犬の散歩をしている人、ランニングをしている人、家族連れで買い物をしている人の姿も見られ、「本当に外出制限措置の意味はあるのか？」と疑問に思ってしまいました。

第二波到来により、終息の様子を見せないペルーのコロナウイルス。
２月１７日現在、国内累計感染者数が１２４万人をこえました。

私のペルー人の知り合いの家庭でも、コロナウイルス検査で陽性が出たとのことで、酸素ボンベを使いながら療養中という知らせがつい一昨日入ってきました。
感染防止のため、1人1人が気を付けなければなりません。

２週間の外出制限はしっかり守って、コロナウイルスを徹底的に抑えてほしいです。

そして、私たちの食糧支援プロジェクトの方についてですが、先週カナスタ(支援物資)を準備する業者さんに再度連絡をしました。

「制限が解けないとどうにもできないよー」という半ば泣き言のようなお返事をいただき、とにかく今は何事も進まない状況のようです。

ただ、カナスタの業者さんは他にもたくさんあるため、他の動ける業者を探せば...という考えもあるのですが、政府が外出制限措置を出している中で私達NGOがちょこちょこ動くのはリスクになってしまいます。
私達の活動でコロナ感染を広げてしまっては、それこそ本末転倒です。

私達も早く必要な所へ少しでも支援物資を持っていきたいという思いですが、外出制限措置が解けるまでは、こちらのルールに従ってプロジェクトを進めたいと考えております。

ペルーの現状を思ってご支援してくださった皆様、大変申し訳ございませんが、ペルーの外出制限措置が解けて安全に活動ができるようになるまで、もう少しお時間をください。

引き続き、よろしくお願い致します。


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最後に、報告とは直接関係はありませんが、外出制限措置が撮られる前に撮った家の近所の写真です。




ペルー・リマ市は、世界遺産にも登録されているセントロと呼ばれる旧市街や、サンイシドロ、ミラフローレス地区のような新市街を中心に、美しい街並みで有名な大都市ですが、砂漠気候なので少し郊外に出るとこのような砂山が広がっています。

私の住んでいる地区もご覧の通り、三方を砂の山に囲まれています。

地区によっていろんな側面があるリマ市、たくさんの人が住んでいて、さまざまな暮らしをされています。

この街の1人1人が幸せになれるよう、私達も努力を続けていきます。

ペルー認定NGO Comunidad Global Manos Solidarias
辻埜太一