誰もが楽しめるバリアフリー演劇鑑賞会を開催したい！

 

 

自己紹介

 

ページをご覧いただきありがとうございます。NPO法人自立生活センターSTEPえどがわです。

 

私たちは東京都江戸川区を拠点に、どんなに重度の障害があっても地域の中で自分らしく暮らせるよう、障害当事者が中心となって障害者の自立生活を応援しています。

 

例えば、日常生活に関する相談や情報提供、介助が必要な仲間へのヘルパー派遣、自立生活を目指している仲間に向けたプログラム、地域の方たちとのイベントなど、幅広く活動しています。

 

「どんなに障害が重くても、必要とする福祉サービスを利用しながら、地域社会の中で主体的に自己実現を図っていくこと。介助が必要な重度の障害者であっても、自らの意志によって、自らの人生を選択し、決定し、地域の中で社会の一員として主体的に生きていくこと」を障害者の自立ととらえ、そのサポートを障害当事者自身が中心となって行っています。

 

ここでいう「自立]とは、どんな場所でどんな家に住みたいか、自分の考える暮らしがどうやったら出来るのか、を選択する自由をいいます。誰と一緒に住むのか、一人暮らしをするかを自分で決めたり、日々の生活や暮らしの中で、自分が食べたいもの、やりたい遊びや趣味を見つけたり、交友関係等々、すべてを自分の決断と責任でやっていくことであり、誰かに決められた生活ではない、「自立」した生活をすることによって、自立生活を学ぶ自由ということを大事にしています。

 

一般的に言う自分の稼ぎで暮らす“自活”や、自分の身辺のことを自分でする“リハビリ自立”とは違う、ということです。

 

家族や支援者等、誰かに決められた生活ではなく、選択肢のある中から自らが選択し決断し責任を持って生活をする、そこに至るまでの当事者のサポートに加え、利用者本人の成長と共に寄り添う介助者も成長できる経験はかけがえのないものです。

 

障害のある人もない人も地域で当たり前に生活が出来る事を多くの方が理解し行動することで少しずつですが実現されています。障害当事者が街に出ていき、困っていること、不便に感じている場所などを地域の人に伝えていくことで少しずつ身近なところから、変化がおきています。階段だけで入れなかったお店にスロープが設置されたり、筆談に対応しますというシールがお店の前に貼られていたり。私たちは社会が変わる様子を目のまえで見て感じています。

 

 

 

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

今年1月、東京都江戸川区にあるタワーホール船堀にて東京演劇集団風さんをお招きしバリアフリー演劇を公演していただきました。

 

東京演劇集団風さんの演劇はバックステージツアー、音声ガイド、字幕投影、舞台手話、がついている、東京演劇集団風さんにしかできない演劇があります。

 

役者の様子を伝える音声ガイド、舞台には字幕表示がセットされ、手話役者は通訳の枠を超えて舞台上で躍動します。見えない方、聞こえない方、じっと座っているのが苦手な方、様々な理由から劇場から足が遠のいてしまっている方、いろんな方にご参加いただける環境で楽しむことが出来る舞台となっていました。

 

舞台設備、舞台裏、舞台上のセットに触れたりする見学ツアーも出来ます。会場はフラットで車いすユーザーの方も自由に好きな席に座れます。また見学ツアーでは、普段上がることのない舞台に立ち、劇中で使われるセットに触れることが出来ます。劇中じっとしてられない方が舞台に上がってしまっても「誰もが楽しめる『バリアフリー演劇』」として成り立つのです。

 

「耳が聞こえないからみんなと同時にセリフがわかることなんてできないと思っていた！」「呼吸器の音が気になり、なかなか劇場に行けなかったけど、ここでは何も気にしなくて安心できた」などの声が聞かれました。知的障害のある方でじっとしていることが難しくても自由に歩き回っていいよという空間なので安心して参加していただけました。その方も当日は熱心に舞台を見ていて、時には手拍子をしながら楽しんでおられた姿が印象に残っています。

 

公演を行うためには段差のないフラットなつくりで、なおかつ車いすユーザーが多く入れるための広い会場が必要で、会場費が多くかかります。また、聴覚障害のある方、情報保障が必要な方の参加も多くあると見込まれるため、情報保障をしっかり準備する必要があります。手話通訳・文字通訳の配置にも費用が掛かります。また、バリアフリー演劇に特化している劇団風さんを呼ぶ費用も必要です。

 

クラウドファンディングを通して、バリアフリー演劇の目的である「だれもがバリアを感じることなくともに楽しめる空間づくり」により多くの人にかかわっていただくことで、バリアフリー演劇の空間がプラットフォームになり、ゆくゆくは社会に反映されて「共生社会」を目指すきっかけになればいいなと思っております。

 

 

 

プロジェクトの内容

 

令和6年2月にバリアフリー演劇鑑賞会を開催いたします。

 

バリアフリー演劇に特化した「劇団風」さんを呼ぶ費用、劇中以外のアナウンスやトークなどの文字通訳と手話通訳の情報保障費、車いすユーザーがたくさん入れる段差のない広い会場の確保にかかる費用が必要です。

 

 

 

 

プロジェクトの展望・ビジョン

 

地域の人を主な対象にしたバリアフリー演劇鑑賞会を開き、集まった資金により障害のある人もない人も同じ空間を楽しめるように工夫ができることで、私たちが生活をしている江戸川区のスローガンでもある共生社会の実現の一歩になると考えます。

 

今回だけではなく、来年も再来年も企画をし、障害のある人とない人が同じ時間を過ごし、同じように楽しめる空間を続けてつくっていきたいです。

 

どんな障害を持っていても、また小さい子供や、高齢者の方でも参加できる空間づくりにご協力をお願いします。今回だけではなく、これをスタートに私たちが味わった空間を社会に反映できるように活動していきたいと思います。

 

みなさまの心暖かいご支援をよろしくお願いいたします。