「止めよう!女川原発再稼働」の意見広告を河北新報に掲載!
◆本当にありがとうございました!
このたびの「ストップ!女川原発再稼働」紙面デモ(意見広告)プロジェクトに、285人の皆さまから、目標金額150万円を上まわる1,671,000円(達成率111%)のご支援をいただき、プロジェクトを成立させることが出来ました。多くの皆さまのご支援に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
7月3日にスタートして1カ月間くらいはなかなか支援額が伸びず、目標金額の達成が危ぶまれた時期もありましたが、8月11日に小出裕章さんを招いたスパート集会を開催し、さらに武藤類子さん、樋口英明さん、上岡直見さんにご協力いただいて制作したビデオメッセージをリリースした頃から、支援がグーンと伸び始め、最後は超過達成することが出来ました。プロジェクトにご協力いただいた、これらの方々にも改めて御礼を申し上げます。
◆10月1日の河北新報に意見広告を掲載!
おかげさまにて、2023年10月1日(日)の河北新報(宮城県の地方紙、発行部数38万部)朝刊19pに、カラーの全面広告が掲載されました。
メインの大見出し(キャッチフレーズ)は、「止めよう!女川原発再稼働」としました。この紙面デモ(意見広告)プロジェクト支援者の共通の思いをズバリ、ストレートに大見出しにしました。
その大見出しの背景は、READYFORプロジェクト支援者の皆さまを含めた紙面デモ(意見広告)参加者・参加団体のお名前で、びっしりと埋め尽くされています(掲載1994名270団体、匿名291名7団体、合計2285名277団体)。
その下には、2枚の写真。1枚は2023年8月の女川原発、もう1枚は1978年当時の女川原発建設前の敷地に広がる「鳴浜」です。
さらにその下にある文章では、女川原発が危険な「被災原発」であること、福島原発と同じ型の古い原発であること、避難計画には実効性がないこと、を述べています。村井知事の「地元同意」が県民置き去りであったことも触れました。さらに岸田政権の「原発回帰」政策の撤回、ALPS処理汚染水の海洋放出の中止を求め、最後に、女川原発を廃炉にして美しい「鳴浜」を子ども達に手渡そう、と訴えています。
多くの皆さまの参加・協力により、広範な「止めよう!女川原発再稼働」の意思を、目に見える形で社会に示し、文字どおり「紙面デモ」とすることが出来たと考えています。
意見広告掲載後は、広告に対するたいへん好意的な反響が数多く帰ってきています。
◆プロジェクトの収支につきまして
READYFORプロジェクト支援者の皆さまからの支援金のほか、郵便振替口座などを通じた寄付金も合わせて、約705万円の資金が寄せられました。
これに対して、河北新報全面カラー広告の掲載料(制作費を含む)は、約500万円となりました。私たちが当初、予算していた金額よりかなり高くなりましたが、新聞社や広告代理店との交渉の末、この金額となりました。
意見広告の会の、その他の諸経費(チラシ印刷費、通信運搬費、事務用品費、会議費など)は未だ集計中ですが、100万円程となる見込みで、収支としては若干の残金が残る見通しです。残金につきましては、今後の「止めよう!女川原発再稼働」をめざす活動のための資金として使わせていただきたいと考えております。
◆プロジェクトご支援へのリターンにつきまして
READYFORプロジェクトにご支援いただいた皆さまのうち、匿名を希望された方を除く全員の方々の氏名を意見広告に掲載させていただきました。
加えてREADYFORプロジェクトにご支援いただいた皆さま全員に、意見広告紙面の画像データをメール添付にて送付させていただきます(10月中完了予定)。
さらに、5,000円および10,000円コースでご支援いただいた皆さまには、意見広告紙面(増刷版)を紙で、郵送にて送らせていただきます(10月中完了予定)。
もうしばらくお待ちくださいますよう、お願いいたします。
◆女川原発は際立って危険な原発です!
今回の意見広告で主張したことを、改めて詳しく述べたいと思います。
今回の意見広告では、すべての原発に一般的にあてはまる危険性や問題点はさて置き、こと女川原発が抱える特別な危険性や問題点について強調しました。数ある原発の中でも女川原発は際立って危険性が高い、ということを主張しました。
その理由の一つ目は、女川原発が巨大震源域の縁に建つ「被災原発」であることです。
311地震発生時、女川原発は大事故まで「紙一重」でした。津波の到達まで80cm、生き残った外部電源は1系統のみ、1号機で火災が発生し、2号機地下には海水が浸水しました。
さらに適合性審査の中で、2号機原子炉建屋の壁に1130箇所ものひびが出来ており、剛性が7割低下していることが発覚。6年にも亘る異例の長期審査の末の「合格」だったのです。
巨大震源域(プレート境界)の縁に立地しており、過去3度も想定を上回る地震動に見舞われ、そのつど基準地震動の引き上げが行われてきた女川原発。現在の基準地震動1000ガルに耐えられる保証はないし、1000ガルを超える地震が来ない保証もありません。
女川原発の危険性が際立って高い理由の二つ目は、古い沸騰水型原発(BWR)であることです。
事故を起こした福島第一原発はBWRマークⅠ、女川原発はBWRマークⅠ改良型であり、いずれも基本設計は地震に関する知見が未だ乏しい70~80年代に行われました。女川2号機(1995年運転開始)はまもなく30年を経過し、高経年化対策が必要な「老朽原発」に突入します。
BWRマークⅠは従来から、格納容器の容積が小さ過ぎる、圧力抑制プールの水量が少な過ぎる等の脆弱性が指摘されていました(メーカーであるGE技術者の内部告発もありました)。
そもそも福島原発事故の原因究明されていないのに同じ型の原発を動かしていいのか?という重大な疑問には誰も答えていないのです。
◆「止めよう!女川原発再稼働」の運動を粘り強く続けます!
この意見広告掲載の直前に、東北電力は女川原発2号機再稼働の延期(来年2月から5月頃へ)を発表しました。理由は、原子炉建屋内の設備や機器に接続する電線(ケーブル)に耐火材を巻く等の火災防護対策が必要になったため、としています。
女川原発では安全対策を巡る重大な問題が次から次へと発覚して、追加の工事が必要になる事態が続いています。安全対策工事の完了時期の延期はこれで6回目であり、安全対策の困難さ、再稼働の危うさを示しています。やはり止めるしかありません。
この再稼働延期によって、私たちが女川原発再稼働を止めるために力を尽くすべき運動期間も延びた、とも言えます。
今回の意見広告をも最大限に活用しながら、引き続き「止めよう!女川原発再稼働」の世論を県内に全国に広げ、国、県、そして東北電力に突き付けていきたいと考えています。
とりわけ来年(2024年)3月には、これまでで最大規模の「さようなら原発みやぎ集会」を開催しなければならないと考えています。
今後とも、さらなるご参加・ご協力をよろしくお願いいたします!