プロジェクト概要


こちらは、studio FLATに所属されている

自閉症等の知的障がいを持つ作家たちが描いた作品です。

 

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岡田隆行「鏡文字」
清井了支「photon」
山内健資「colors」
平田貴子「流れる色」
宮本憲史朗「睡蓮」
阿部堅太「music」
竹葉聖也「市バス」

 

知的障がいをもつ人がのびのびと制作できる場として
studio FLAT小規模事業所をオープン!

 

はじめまして、studio FLATの大平暁です。 studio FLATは、自閉症などの知的障がいを持つ作家たちと協働し、所属作家14名で絵画作品や立体制作活動をおこなってきました。

 

 

"FLAT"という名前には、障がいのあるなしに関わらず作品の魅力そのものを"FLAT"に感じてもらいたいというコンセプトが込められています。障がいのある人たちのアートによる共生、経済的な自立を支援しながら、「障がい者アート」などの特別な呼称をされない社会を目指しています。


2019年5月、studio FLATは法人格を取得し、NPO法人として新たにスタートを切りました。

 

今までは、作家が所属している施設や近隣の地域活動室で制作活動を行なってきましたが、これからは小規模事業所として、拠点を構えて活動しようと準備を進めています。

 

所属アーティストがのびのびと自由に制作できる場、日常生活も含めて安心して過ごせる"FLAT”な場所を実現したいと思っています。ぜひ応援を宜しくお願いいたします。

 

 

 

偶然出会った障がいのある人のアート活動


私がこの活動を始めたきっかけは本当に偶然でした。

 

11年ほど前に、当時オープンしたばかりの川崎市幸区の障がい者施設の施設長から、お話をいただいたのです。「オランダで行われている、障がいのある人たちのためのアート活動と同じようなことをやりたいので、絵の指導に来ないか」とのご相談でした。

 

私はこれまでに障がいのある人のアート活動に経験がなかったので、最初は何をしたら良いのか全く分からず悩みました。正直もう辞めようと思いながらも、色んな施設を見学し、そこで指導している先生に彼らの作品を見てもらいました。

 

その際、「そんなに悩む必要ないですよ。彼らに寄り添ってやっているのが、この作品から伝わってくるから、そのまま続けてみたらどうですか。」という言葉をいただいたのです。ダウン症の方のための絵画教室の先生にも似たようなことを言ってもらい、とても励まされました。

 

 

今は亡きアーティストから学んだこと


活動を続けてしばらくした頃、自閉症の下川慧祐さんという方が描いた下絵に、私がペンを入れていく作業をしていました。

 

彼は神経質で、少しでも線やイメージとずれると、私が数時間かけて描いたものを全部修正ペンで消してしまいます。そんな日々が続き、本当にこれで良いのかと行き詰まっていました。

 

そんなある日、私が怪我をしてしまい絆創膏を探していたら、彼がそっと持ってきて自分の痛みのように「痛い、痛い」と言いながら、絆創膏を貼ってくれました。その時、彼と心が通じていたのだと気づきました。アートが人をつないでいたのです。

 

それ以来、彼から信頼が得られるようになり、私が頼むと絵を描いてくれるようになりました。しかも出来上がった作品は完成度が高く、彼をプロデュースしたいという気持ちが高まり、アート活動にも活気がでてきました。私は下川さんから、共感を持って寄り添うこと、そして一緒に制作をするということの大切さを学んだのだと思います。

 

そんな矢先、彼が持病のてんかんの発作で亡くなってしまいました。21歳でした。「もっと早く、彼の作品を発表するために頑張れば良かった」という大きな後悔が残りました。

 

下川慧祐さん
下川さんの作品です。

 

studio FLATとして独立

 

当初は余暇的な雰囲気の活動でしたが、参加人数も増え、作品のクオリティも上がっていきました。3年前に施設活動から独立し、studio FLATとして活動をスタート、メディアへの掲載も増えました。

 

2016年には、クラウドファンディングでご支援を頂いて”FLAT展”を開催し、現在も充実した展示会として継続しています。

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▷プロジェクトページ:https://readyfor.jp/projects/studioFLAT

ご支援いただいた皆様、本当にありがとうございました。

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展覧会で作品を気に入っていただいた来場者の方々など、たくさんのファンの方々に、作品をご購入いただくことも増えました。これまでにも、川崎市商工会議所の会頭様や川崎市長秘書の方、早稲田大学、共立女子大学の教授など著名な先生方に作品を購入いただきました。

 

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活動の充実と川崎市内のアーティストの育成と発掘のために、
出張での活動より、もっとしっかりとした形で行ないたい

 

studio FLATの所属作家の活躍が目立つ様になる中で、もっと色々なアーティトを紹介したい、関わりたいという想いが生まれてきました。

 

2017年、川崎市と川崎市文化財団と共同で、FLATかわさき展を、その翌年にはcolorsかわさき展を企画しました。川崎市内の障がいのあるアーティストを募集して展示会で紹介するという内容でした。市内の特別支援学校への出張指導やワークショップなどの活動を通じて、才能あふれる生徒たちがたくさんいることを知りました。 

 

一方で、その多くは卒業後に才能を生かせる事業所に行くことが出来ていないという現状がありました。こうした生徒の才能をいかせる場をつくりたい、また過去の後悔を繰り返さないためにも、studio FLATを事業化し、川崎市に拠点を構えることを決めました。

 

 

ギャラリースペースを持った事業所としてstudio FLAT開設へ


今回、皆さまにご支援をいただき、コトニアガーデン新川崎にstudio FLATを小規模事業所としてオープンさせます。

 

アートを通じた自己表現活動をおこない、障がいのある人たちの日常生活、総合的な支援を目的に社会貢献していきたいと考えています。また川崎市内のアーティストの育成と発掘にも取り組み、その才能あるアーティストたちの発表の場としての機能もはたしていきたいと考えています。

 

これまでの出張での活動と比べ、恒常的な制作スペースが確保されることで、アーティストが今以上に制作に集中できる環境が生まれます。

 

また、事業所にはギャラリースペースを設けます。作家たちが安定的に作品の発表、販売をおこなえる上、一般の方々にも開放することで、収入を生むと共に、新たな交流をつくる地域支援活動にもなると考えています。実現すれば、川崎市内初の、ギャラリースペースをもつ事業所となります。


studio FLATは、作家自身のアート展や地域の方たちの創作物の発表の場として、障がいあるなしに関わらず誰でもが交流できる、まさに共生社会の実践的な場となります。

 

NPO法人 studio FLAT

【理念】

障がいあるなしに関わらず、皆の魅力を最大限に引き出して、社会貢献に励む。そして、特別な呼称がない FLATな社会を目指す。

 

【オープン日時】

月曜日〜金曜日 (土日祝日は休み)
AM:9:30〜16:00
事業申請予定

 

【住所】 
神奈川県川崎市幸区北加瀬2丁目11番1~5号
コトニアガーデン新川崎 SOUTH棟3F 

 

【アクセス】
JR横須賀線 新川崎駅から徒歩約10分JR南武線 鹿島田駅から徒歩約15分 


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コトニアガーデン新川崎

 

“ずっと住みたいまち”をつくろう!をコンセプトに、JR東日本都市開発が手がけている複合施設。


あらたなまちをつくるのではなく、これまで育まれた地域のコミュニティ・空気感に溶け込み彩りを加えるという考え方で、昨年オープンしました。店舗、賃貸住宅、高齢者サービス、保育園の各施設から、アクティビティが広場にあふれだし、地域を育むようになっています。この素晴らしいコンセプトとFLATの理念がリンクしていることから、この場所に拠点をもつことを決めました。

 

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障がいあるなしに関わらず、FLATに新たな価値創出ができる場を

 

「福祉は人を豊かにできているのか?」「障がいのある人たちが主体的に日々活動できているのか?」福祉の現場にいると、こうした疑問を抱くことがあります。

 

私は、アート活動がそれを解決していく糸口になるのではないかと考えています。障がいあるなしに関わらずアートは誰でも行なえるものです。その中でも才能に恵まれた表現者がいるだけで特別なことはないと思っています。アートが人をつなぎ、新たな価値創生の原動力になり、インクルーシブな社会の実現につながると信じて活動しています。

 

studio FLATは今後、所属アーティスト、川崎市内のまだ見ぬ逸材達、地域のみなさんと共にアート活動を進めていきます。新たな価値創生の場のために、ぜひ皆さまのご支援・応援をよろしくお願いします。

 

 

studio FLAT アーティスト紹介

 

studio FLATの特徴は、作家それぞれの作風が重ならずに、個性を持っていることで す。普通はどうしても他の人に引きずられてしまうのですが、逆に真似ても真似を超えてしまったり、勝手にオリジナルにしてしまったり、皆たくましくて、私は本当にメンバーに恵まれていると感じます。現在所属する14名のアーティストたちも将来もっと注目されたら、と願っています。

 

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半澤真人さん、清井了支さん、宮本憲史朗さん、平田貴子さんの 4名は、エイブルアート登録アーティストとして活躍しています。


エイブルアート・カンパニーは、障害のある人のアート(絵画・イラスト・書など)を、広告や商品のデザインに使用することを仲介し仕事につなげている事業団体です。企業等がこのサイトに掲載されている作品画像を使うことで、登録されているアーティストにロイヤリティが発生する仕組みです。このサイトに登録されているアーティストは全国で113名、とても狭き門です。神奈川県で登録されているアーティストは11名で、そのうち5名が川崎市、そして4名がstudio FLAT所属アーティストです。全国でも類のない登録アーティスト数です。
http://www.ableartcom.jp/top.php


半澤真人さん
日本財団DIVERSITY IN THE ARTS2018公募展にて上田バロン賞を受賞。
国内外から2000点以上の作品が集まる中で、8つある審査員賞のうちのひとつを受賞しました。


清井了支さん・宮本憲史朗さん
活動を開始した当初は特別絵が好きだったわけではなかったのですが、アトリエの活動の中で成長してくれて、今やstudio FLATの看板アーティストです。フェリシモより、ワンピース、ブラウスが商品化されています。

https://zozo.jp/shop/haco/goods/16892166/?did=34623388
https://zozo.jp/shop/haco/goods/13769114/?did=30313060
https://zozo.jp/shop/haco/goods/11210237/?did=26388881&rid=1095
https://zozo.jp/shop/haco/goods/11210236/?did=26388875

 

平田貴子さん
彼女の作品は中央が白いのですが、これは身体的な障がいで手が届かない部分の色が塗れないためです。しかし、真ん中に空いているその空間が、彼女の内面世界をより深く表現しているように感じられます。

 

これから注目の作家も沢山います。

 

・岡田隆行さん(タイポグラフィが得意で、鏡文字で描いています。)
・小林祥平さん(格子状の不思議な絵を描きます。)
・鈴木涼太郎さん(野球選手や川崎フロンターレの選手を生き生きと描きます。)
・阿部堅太さん(音楽が大好きでリズミカルな作品を描きます。)
・竹葉聖也さん(市バスやメカニカルなものが好きです。)
・関さん(動物を描きます。関さんには ファンがいて、展示をするといつも絵が完売してしまいます。)
・岡さん(動物を描きます。)
・関根利治さん(アニメタッチの作品を描きます。)
・中西春美さん(おおらかな絵の具タッチが魅力です。)
・山内健資さん(各地のイベントで、リクエストの動物を描くワークショップを行っています。)

 


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