クラウドファンディングの終了報告・収支報告と今後について
【終了報告】
皆さまの温かいご支援と応援のおかげさまで、本プロジェクトは「成立」という形で終えることができました。様々な形でお力添えをいただいた皆さま、本当にありがとうございました!
このクラウドファンディングは、絵本の制作費用を募るため、そして自立援助ホームのことを一人でも多くの方に知ってもらいたいという思いから始めました。プロジェクトを公開する前、何ヶ月間も抱えていた不安や重圧を跳ね除けるように、信じられない勢いで支援の輪が広がっていきました。それを見て何度も何度も胸が熱くなったことを思い出します。
絵本を作るという経験もクラウドファンディングに挑戦することも、何もかもが初めてで分からないことだらけでした。その分、皆さまの温かい応援に強く支えられていました。大変なこともありましたが、一歩踏み出して挑戦してみて本当に良かったです。心より感謝申し上げます。
【結果報告】
このプロジェクトは、2023年12月22日から2024年2月19日までの約2ヶ月間に渡って実施しました。その間、95名もの方々にご協力いただき、総額1,629,000円もの支援金が集まりました。当初の目標金額であった100万円・ネクストゴールとして設定した150万円を大幅に上回り、このプロジェクトは162%の達成率で終了しました。
クラウドファンディングへのご支援に限らず、多くの方から様々な形でお力添えをいただきました。温かい応援コメントやメッセージには常に支えられ励まされてきました。そして、SNSでの発信や周囲の方への積極的な拡散など力強い後押しのおかげさまで、このページへ辿り着いて下さった方の数は1,300名以上にも上りました。
支援総額のうち、READY FORから手数料として12%+税が天引きされた1,413,972円が4月10日に振り込まれ、その全額をリターン(絵本・ステッカー)の制作費・発送費として使用させていただきました。
クラウドファンディングに挑戦すると決めた時から、透明性をもってやり遂げることを大前提として心がけていました。ご支援いただいたお金がどのようにプロジェクトに使われたのか、詳細は以下の【収支報告】をご確認ください。
【収支報告】
皆さまからご支援いただいた資金は全額、リターンの制作・発送のために使用させていただきました。
◯絵本『スダチのナカミ』220冊の印刷・製造費:688,937円
◯絵本『くるまにのりたい』55冊の印刷・製造費:343,649円
◯ステッカー100枚の製造費:45,980円
◯絵本作家さんへのイラスト製作依頼費:300,000円
◯写真・イラストデザイナーさんへのデータ編集費:70,000円
◯リターン発送費:85,140円
(レターパックプラス7件※・郵便+特定記録15件・ネコポス65件)
◯READY FORへの手数料:215,028円
※一人の方が複数回・住所を一にするご家族複数名がご支援いただいた場合、レターパックプラスを使用したおまとめ発送を行なっています。
総額:1,748,734円
クラウドファンディングでご支援いただいた資金は全額使用させていただきましたが、結果的にかかった費用の全てを賄い切ることはできませんでした。超過分(334,762円)は自己資金によって補填しています。
超過の背景の一つに、配送費用やReady Forへの手数料といった事務的な費用が想定よりも高くついてしまったことが挙げられます。それでも、一点の妥協もなくこだわりをもって絵本を作ることができ、それを滞りなく皆さまのお手元にリターンとして恩返しができたのでこの上ない結果だったと思っています。
【リターンの発送状況について】
5月31日、加藤文明社印刷所より全ての発送作業が完了しました。6月1日、ご協力いただいた皆さまへお礼のメールをお送りさせていただきました。(件名を入れ忘れてしまい失礼いたしました...)
5月30日から早速「届いたよ」という報告をいくつもいただきました。感想やメッセージ、メールへのご返信も沢山いただいています。全てに返しきれておらず申し訳ございません。みんなで作り上げたものがやっと形になって、それが応援してくれた人の手に届いて、、込み上げるものが大きすぎてうまく言葉にできないでいます。本当に胸がいっぱいです。
【今後について】
READYFORでのプロジェクトはこれで一区切りがつきますが、今後は順次、寄贈用に印刷・製造させていただいた約120冊の絵本の寄贈を行なっていきます。
ペイフォワードコースへのご支援にご協力いただいた11名の皆さま。本当にありがとうございました。皆様のお力添えのおかげさまで、今回はクラウドファンディングを実施しても届かなかった方々へ絵本を届けることが叶います。
また、クラファン終了後「絵本はどこで買えますか?」という質問を数多くいただいてきました。気になって下さった方が実際にアクセスできるように、これからは施設等への寄贈と併せて販売もできるようになればと考えています。子どもの福祉や社会的養護の下に生きる子どもたちの存在に少しでも目を向けてほしい。今回制作した絵本がその一つのきっかけになるように、少しずつ準備を進めていきたいです。
クラウドファンディングの活動報告は引き続き使用可能とのことなので、寄贈の経過などは今後もInstagram(@sudachi_nakami)と併せて報告いたします。
「作って終わり」では決してなく、この絵本をより多くの方に手に取っていただけるよう、そうして自立援助ホームやそこに暮らす子ども達のことを少しでも知ってもらえるよう、今後も活動を続けていきたいと思っています。
このたびは優しい応援をありがとうございました。
これからも温かく見守っていただけますと幸いです。
人見玲奈