プロジェクト概要

人と人の違いを楽しみ、受け入れる"聴き合い"

そんな"聴き合い"を通して、みんなで作成した「絵本」を作りたい!

 

初めまして。一般社団法人ISPの代表理事を務めている、山ノ内凛太郎と申します。一般社団法人ISPは、「聴き合うことから、まちづくり」をスローガンに掲げ、東京都杉並区を中心に、人と人の間にある違いを楽しみ受け入れる“聴き合い”を理解するために、対話の場づくりや、ワークショップ・研修等を実施しています。そんな僕達のメイン事業は、「杉並区ワールドカフェ・サロン〜もし、杉並区の100人と“ともだち”だったら〜」通称“杉並区の100とも”と呼ばれるものです。

 

杉並区民を中心に6歳〜86歳までの方達が世代・立場・国籍をこえて40名ほど集まり、ワールドカフェという対話の手法を用いて、ゆるやかな雰囲気の中で身近なテーマについて聴き合います。そして、私達は今回、この“聴き合い”の姿勢の大切さを、これからの未来を担う子どもたちをはじめ、より多くの人々に伝えていくために、絵本をつくることにしました。

 

絵本を200部制作するための印刷費や、デザイン費その他合わせて70万円が足りません。皆様ご協力頂けないでしょうか。

 

(第1回絵本づくりワークショップムービー)

 

 

杉並区の100ともは、今年で4年目を迎えました。
今年の11月で第40回を迎え、延べ参加者数は1,500名を突破。

 

2012年1月より、毎月1回のペースで実施しており、参加者の中には、お隣の中野区・練馬区や、少し離れた府中市、更には県を超えて埼玉県狭山市、静岡県、愛媛県から来て下さる方もおり、その方達が地元で同じような市民交流の“聴き合い”の場を開催しているところもあります。

 

また、杉並区内では、ISPが“聴き合い”をベースに構成されたワークショップ・研修を行政や民間から委託される件数が、年70件にものぼるようになりました。その中でも特に小学校・中学校・高校で実施するコミュニケーション研修や、インターネットとの関わり方に関する講演依頼が増えています。

 

そんな現状から、僕は「多様なコミュニケーション手段をもち、価値観や情報が溢れている現代に生きる子ども達にこそ、“聴き合い”を伝えられたらなぁ」と考えるようになりました。

 

(「絵本」をテーマとした8月の100とも)

 

 

2015年3月15日

忘れもしない、絵本作家の大森さんとの出合い

 

大森美瑠さんという、素晴らしい絵本作家さんに出会いました。しかも、出会いの場所は練馬版100とものイベント会場。優しく温かなタッチの中に、何重にも色が折り込まれることで力強さをも感じさせる、彼女の絵。心のこもった「ありがとう」に、こちらの芯にまで伝わってくる屈託のない笑顔。僕の話を聴いてくれる真剣な表情と気持ちのいいタイミングの相づち。ほんの数十分の彼女との“聴き合い”のおかげで、僕は閃いたんです。

 

「より多くの方々に、特に子どもたちに向けた、“聴き合い”を伝えるための絵本を大森さんとつくりたい。大森さんの絵本を使って、お互いの違いを楽しみ、受け入れる姿勢の大切さを、多くの人に届けたい!」

 

(参加者の方々の話を聴くみるさん)

 

(今回作成する絵本の1ページ)

 

 

2015年6月7日

出会ってから3ヶ月後には100ともで40名の方と絵本製作のアイデア出しを!

 

その後、大森さんと打ち合わせを何度も重ねてストーリーを練り、8月には大森さんに書いていただいた下絵とともに、100ともにて読み聞かせを行いました。まだ下絵の状態であったにもかかわらず、子どもたちを含めて多くの方に共感していただき、参加者の多世代の方々に受け入れていただける作品だと改めて実感しました。

 

その後、大森さんとさらなる打ち合わせを重ね、現在、最終的な絵本のストーリーと下絵が、ほぼ完成している状態です。皆さんの想い、そしてまさにここで繰り広げられる“聴き合い”の姿勢や、場の雰囲気から、大森さんが生み出した絵本のテーマは「木」でした。

 
(第36回杉並区ワールドカフェ・サロン100ともムービー)
 

 

絵本のストーリー

 

この絵本の主人公は、「ゆみちゃん」。
なにかあるとすぐ木のところへ行き、木に話しかけます。
木に話を聴いてもらうと、不思議と気持ちが明るくなるゆみちゃん。
話したあとは、決まってこう声をかけるのでした。
「今日も聴いてくれてありがとう」。

 

木と過ごしながら時は過ぎ、ゆみちゃんはママになりました。
しかしある夜、大きな大きな雷で、木がまっぷたつに割れてしまいます。
それを知った、ゆみちゃんとまちの人たちは――。

 

まちの人たちの“聴き合い”を支えながらも、時を超えてずっと見守り続ける木の姿から、“聴く”ことの意味、そしてその大切さを感じてもらうことが、私たちの願いです。

 
(絵本のラストシーンの下絵)
 
 
"聴き合い"を重ねることで、ひとやまちが変わっていく瞬間
 
私は、これまで100ともを続けていく中で、お互いの想いを聴き合える安心・安全なコミュニケーションの場が、今の社会に必要なものであるということを、より一層強く感じるようになりました。

参加者はお互い自由に話すことができます。自由に本心で話してくれたことが伝わるから、聴き手は純粋に楽しむことができます。そして、楽しかったからこそ、相手のことをもっともっと知りたくなります。同時に、自分のことも、もっともっと知ってもらいたくなります。だから、「また会いたい」という気持ちが生まれます。その結果として、杉並区の100ともがきっかけで生まれた参加者同士による新しい交流の機会は、なんと290回を超えました。
 

(絵本のアイディアをグループごとに発表)

 

 

頭でなく心で理解できるのが「絵本の力」です


お互いの“違い”を受け入れることの、大変さ、楽しさ、そして大切さを、伝えたい。そして、自分達から聴き合いの姿勢をもって人に向き合えるようになって欲しいと、強く願っています。人との関わり方における、基本的だけれど難しい部分を、頭でなく心で理解することを可能にするのが「物語の力」、特に「絵本の力」です。

 

僕達ISPが“聴き合い”を楽しむこと。そこにたくさんの人達が参加して、一緒に楽しむこと。そんな姿を、僕達よりも若い世代に見せること。分かち合うこと。そんな動きを巻き起こすための新しいツールとして、この絵本をつくりたい。そう思っています。

 

(“聴き合い”の絵本づくりに向けたワールドカフェのため、杉並区内外から集まってくださった参加者の方々)

 

 


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