プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

国内に精神科の診療所がたった15カ所しかないカンボジアで、内紛や災害によって傷ついた心のケアを続けたい。

 

はじめまして、NPO法人SUMHの青木勉です。私たちは「カンボジアのすべての人々に精神医療を」を目標にカンボジアで活動しています。内戦や大災害を経験したカンボジアには心の病を抱える人が大勢います。しかし、彼らの多くは農村部に住んでおり、精神医療へのアクセスが困難です。

 

私たちはカンボジアで2箇所の診療所を運営しています。毎月2回、精神科医、心理社会リハビリテーション実践家、看護師でチームを作って訪問します。多い時には外来に1日で120名以上の患者さんが集まります。これまで23801名の方にサービスを提供し、うち5628名の方に精神科診療を行ってきました。

 

我々が精神科外来を行っている総合病院はカンボジア・シェムリアップ州の州都から、車で1〜2時間の場所に位置しています。私達は毎月レンタカーを借りながら、患者さんに医療を届けていますが、レンタカーの資金が底をつきている現状です。

 

もし、往診車を購入できれば、レンタル代金を節約でき、より広い地域の患者さんへ医療サービスを届けることができます。どうか往診車の購入にご協力いただけないでしょうか?

 

​私達が制作した現地の動画です。

 

カンボジアの家庭では、鎖で手や足を縛られている患者さんの姿は珍しくありません。

 

私たちが訪問するカンボジアの家庭では、鎖で手や足を縛られている患者さんの姿は珍しくありません。笑顔で医療チームを迎える家族や患者さんも、これまでの経緯を話し始めると、涙が頬を流れてきます。患者さんは働きたいけれども、身体と頭が思い通りに動かない。家族も、患者さんの世話が手一杯で家計を支えるための仕事ができないのです。

 

収入が少ない家庭では、医療や精神的なケアを受けることが難しくなっています。

 

 

10年前に精神病を煩ったKさんは、徐々に具合が悪化し、一時期は村で放火を繰り返すようになりました。家族には彼の手足を縛り、柱に固定するしか手段がなく、毎晩交代で見張り番を続けました。そのため片方が一睡もできずに、家事と仕事に大きな支障が出ました。このような生活がKさんの家庭では何年も続いたのです。

 

Kさんは数年前にSUMHと出会い、症状は改善されましたが、彼以外にも農村部では心の病を抱える方が多く、精神医療サービスへのアクセスもありません。症状の悪化していく人々の面倒を見るのは家族の役割となっています。心の病を持つ家族メンバーを1人抱えるだけで農村に住むカンボジアの家庭には経済的、心理的に重い負荷がかかっています。

 

 

精神的な病気になってしまうことで、個人やその家庭は生活が困難になってきてしまいます。

カンボジア国内の4割がストレス関連精神障がいを抱えているのに対し、診療所はたったの11カ所。

 

カンボジアでは1970年から内戦が勃発しました。知識階層の多くが政府の指揮によって殺害され、医師、助産師、看護師などの医療職のほとんどが国内からいなくなってしまいました。内戦が落ち着いた1990年に生き延びていた医師はわずか20人程度と言われています。

 

現状、カンボジアでは一般科の医療も不十分ですが、それにも増して深刻なのが精神科領域の医療不足です。国民の精神系の病気に対する知識が非常に浅く、カンボジア国内での精神科の診断所はたったの11箇所です。それに対し、カンボジアの40%の人々は、何らかのストレス関連精神障害を抱えており、 11.5%はうつ、さらに27%がPTSDを持っている状態です。

不安定な状況の中生活するため、精神面でのケアを求める方が多くなっています。

 

 

カンボジアの精神科サービス不足という現状を変えるため。

 

私たちはカンボジアの深刻な精神科サービス不足という現状を変えるため、第一歩となる総合病院精神科外来を2010年に作りました。これまでに、カンボジア人6名の心理社会リハビリテーション実践家の養成、シェムリアップ州病院内のメンタルヘルスリハビリテーションセンターの開設、そこでの通所活動や集団療法、患者さんの家庭訪問等を行ってきました。

 

4年前からはシェムリアップ郊外の診療所2箇所において月2回の出張治療を行っています。不定期的に日本から技術指導のため専門家をカンボジアに派遣したり、カンボジアスタッフの日本での精神保健、医療研修も行っています。

 

また家事ができるようになった!診察により普通の生活を取り戻した0さん。

 

SUMHはこれまで数えきれないほどの患者さんに精神医療を届けてきました。10代後半の少女Oさんは、一般科医師の診察を受けるも原因不明のまま、2年間寝たきりとなり、関節も拘縮して歩行もできない状況でした。

 

その方のお宅にSUMHの多職種チームが訪問し、統合失調症と診断。薬物療法や精神療法を行い、他のNPO団体と協力してリハビリテーションを行った結果、全快し、家事も行えるようになりました。

 

精神的な病気から社会復帰を果たしたことが、私達の希望になりました。

 

カンボジアのすべての人々に精神医療を届けるため、診療車を購入したい!

 

現在、毎日現地スタッフがレンタカーで砂埃舞う道路を走り、精神科リハビリテーションセンターでの活動、家庭訪問と、毎月2回村へ出張診療を行っています。しかし、カンボジアの約1/5程度にしか精神医療を届けることが出来ていません。カンボジア全土に精神医療を届けるため、私達は医療車を購入し、カンボジア全土に精神医療を届けたいと思っています。みなさん、どうか力を貸して頂けませんか。

 

現在の私達の活動地域が赤丸。車両の購入ができれば、黒の枠まで活動範囲を広げることが可能です。

どこの地域に生きる人でも必要な精神的なケアを受けられる世の中を目指して。

 

私たちは、どこの地域に生きる人でも、必要な精神的なケアを受けられることができる世界であってほしいと強く願います。そんな世界への一歩を踏み出すため、カンボジアでの持続可能な精神保健ケア作りを進めています。

 

正しい心の病の知識と対応を広め、途上国の文化に合ったケアの形を模索すること。それによって1人でも多くの患者さんが人間らしい暮らしをできるように。私たちの農村診療プロジェクトにはこうした背景があります。どうかカンボジアに精神的なケアを届けるために、温かいご支援をいただければ幸いです。

 

 

リターンについて

ご支援頂いた方には、金額に応じて以下のようなリターンをご用意しております。

 

・カンボジアからのサンクスレター

 

・ニュースレター最新号

 

・SUMH10周年記念誌(メンバーによる研究論文と過去ニュースレターのセレクションです)

 

・クラウドファンディング達成イベントへご招待(都内にて10月予定) 

 

・SUMH10周年記念誌(メンバーによる研究論文と過去ニュースレターのセレクションです)

 

・往診車内に応援者様のお名前を掲載させていただきます 

 

・カンボジア、シェムリアップでSUMHが運営する診療所のスタディーツア(時期は応相談、現地までの交通費はご負担いただきます) 

 


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