ソニー株式会社創業者井深大氏と太陽の家創業者中村裕の初対面は太陽の家が生まれる前であった。

 “誰の紹介でだったか忘れてしまったが、ある時ソニーの応接間に元気な人間があらわれた。自分は大分で整形外科医を営んでいる者だが、外科手術をした身体障害者に仕事をしながらリハビリを行う収容施設をこしらえようと思う。自分は慈善を求めに来たのではない。ソニーは、沢山の下請企業を使っていると思うので、その仕事のー部を出してもらいたいという要請だった。ただ、それが当然のことであるかの如く、たて続けにしゃべりまくり、そうして試みに出来た竹細工か何かを見せられたのである。随分厚かましい人もあったものだと私はびっくりしてしまった。

 どんなひとかも、どんな技術がある人かも全く分からない時に、ひっかかったのは東京から遥かに遠い別府まで何の因縁で仕事を出さなければならない義理があるのかと先づがつんときたのが先生との初対面の卒直な印象であった。”

(ソニー株式会社創業者 井深 大「中村先生と歩き・・・そして歩く」)より

写真:三笠宮 寬仁親王(写真左から2人目)、井深大氏(写真中央)、中村裕(写真左から3人目)

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