人参畑から未来を見据えた女傑|福岡の誇る偉人 高場乱の軌跡を後世へ

人参畑から未来を見据えた女傑|福岡の誇る偉人 高場乱の軌跡を後世へ

支援総額

10,510,000

目標金額 10,000,000円

支援者
72人
募集終了日
2023年3月22日

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プロジェクト本文

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福岡藩の眼科の名門に生まれ、貧しい人々に救いの手を差し伸べる一方、次代を担う荒くれたちに道を説いた高場乱(たかば おさむ)。彼女が開いた興志塾、またの名を「人参畑塾」からは、近代日本の形成にかかわる人物が多く輩出されています。

 

男尊女卑の風土がまだ色濃い時代の中で、高場乱は藩より男装と帯刀を許されるという異色の経歴を持ち、当時の政府関係者からも一目置かれるほどの存在感があったと伝わっています。


医者として、そして教育者として活躍するその姿は、まさしく現代の目指す「ジェンダーフリー」の先駆けと言っても過言ではないでしょう。


しかしながら彼女の功績は、なかなか教科書やメディアで語られることはありません。

福岡県内でも、彼女のような歴史的偉人がいたことをご存知でない方も多いのではないでしょうか。


私たち「人参畑塾の会」は高場乱に関する文献・書画・写真・書簡などの資料を収集、保存し、かつこれを公開展示することで、郷土の歴史的事実を伝え広めることを目指しています。

 

この度、昨年の高場乱 生誕190周年となる大きな節目の年を記念して、私たちは「令和4年度高場乱生誕190年記念事業」として「高場乱銅像 建立実行委員会」を設立いたしました。銅像建立によって彼女の軌跡を形に残し、誇るべき郷土福岡の偉人として広く皆様に知っていただくきっかけになればと存じます。


このプロジェクトへの参加をきっかけに、福岡の新たな歴史的魅力を発見いただける機会になりますように。どうか皆様のあたたかいご支援をお願い申し上げます。

 

 

 

福岡藩の眼科の名門に生まれ、自らも眼科医として貧しい人々に救いの手を差し伸べる一方、次代を担う荒くれたちに道を説いた高場乱(たかば おさむ)。

 

彼女は男尊女卑の封建社会の中では珍しく、幼い頃から男性と同様の教育を施され、10歳になると福岡藩から武家の男性と同じように男装・帯刀が許された女性でした。

 

自身も江戸に上り日本を良くするために奔走したいと願う一方で、生来の身体の弱さから諦めざるを得なかった高場。「それならば自分は日本を良くする人物を育てよう」と決心した彼女が開いた興志(こうし)塾、またの名を「人参畑(にんじんばたけ)塾」からは、近代日本の形成にかかわる人物が多く輩出され、「自由民権運動の母」とも評されています。

 

ー慷慨な女丈夫なり。気を尚ぶの女丈夫なり。ー

高場 乱 たかば おさむ

 

高場乱は、天保2年(1831)に現在のJR博多駅にほど近い福岡市博多区祇園に生まれた。高場家は代々眼科医の家系で、高場家が最初に居を構えた須恵村は「眼療宿場」と呼ばれ、遠方からも治療を受けるために人々が訪れるほどだった。乱は早くから医療の才を発揮し、20歳の頃には医院の一切の治療を行っていたとされている。

 

眼科医として人々の病と向き合う一方で、儒学者・亀井暘洲が開いた「亀井塾」で志士たちと交流を持つようになり、国家の行く末を論じる漢学にのめり込んでいった乱。ある日、『管子』の書にある「一年の計は穀を樹ゆるにあり、十年の計は木を樹ゆるにあり、百年の計は人を樹うにあり」という一説に出会った彼女は、「自分のやるべきことは次の世代を担う若者たちに道を示すことである」と悟り、教育の場を設けることを決意した。

 

そうして明治6年(1873)に開いたのが「興志塾」である。朝鮮人参を育てている畑の中に、その場所を構えていたことから「人参畑塾」の愛称で親しまれるようになった。乱は主に「古学」を教え、塾生たちには各々に解釈をさせて長所を伸ばすという教育方針をとっていた。

 

塾生には後の「玄洋社」の中心人物となる頭山満や自由民権運動家の箱田六輔や進藤喜平太らも学び、そのほか「西南戦争」に合流する者や「福岡の乱」を計画する者など活動家が多く生まれ、明治時代初期に大きな存在感を示した興志塾。頭山満は後年、乱について「慷慨な女丈夫なり。気を尚ぶの女丈夫なり。」(社会の矛盾に対してちゃんと声を上げることができる女性であり、心配りのできる女性でした。)と振り返っている。


しかしながら彼女の功績は、なかなか教科書やメディアで語られることはありません。

 

「人参畑塾の会」は、偉人 高場乱の功績を後世に残し、伝えていくことを目的に、令和2年11月に発足した団体です。高場乱の子孫である、安部泰宏の声かけにより、福岡県内の経営者を中心に集まりました。

 

私たちは高場乱に関する文献・書画・写真・書簡などの資料を収集、保存し、かつこれを公開展示することで、郷土の歴史的事実を伝え広めることを目指しています。これまでは福岡県内に残る高場乱の石碑や墓地の維持保存活動を行なってまいりました。

 

  塾で用いられていたテキストの一つ
「王注老子道徳経」

 奥村玉蘭『筑前名所図絵』
須恵村を描いたこの作品には高場家が描かれており、その隆盛を知ることができる

  「人蔘畑塾址石碑」解体工事の様子
現在、ビル建て替え工事のため保管中

令和4年3月25日
崇福寺にて没後131年目の法要を実施

崇福寺「玄洋社墓地」
改装工事の様子

令和4年8月20日  
「玄洋社墓地」新装お披露目の様子

 

 

福岡市博多区は見る・食べる・遊ぶが揃う全国屈指の観光地として、これまでも多くの観光客の方々にお越しいただいてきました。しかしながらこれからの福岡の見どころは、このような従来の観光だけではなく、福岡という地域の歴史・人・文化を観光資源とし、今までより深く福岡を愛するファンを各地に生み出すことが重要だと考えています。

 

「福岡県出身の偉人といえば?」と聞かれると、なかなか答えが思い浮かばない方も多いのではないでしょうか。高場先生やその教え子の玄洋社社員らの偉業を調査・顕彰し発信することは、現代の福岡に生きる私たちの務めだと考えます。

 

再発掘した地元の歴史、文化は観光資源であるとともに、地域の子どもや若者たちにとって大きな教育的資産にもなるはずです。私たちはその中心になるのが高場乱だと確信しています。

 

 

塾があった場所はかつて朝鮮人参畑があった
「人参町」という町名も今はこの公園の名称だけに残っている

 塾の敷地に高場が手植えしたとされる松
現在は彼女が眠る崇福寺に移植されている

 

 

 

 

昨年の令和4(2022)年は、高場乱 生誕190周年となる大きな節目の年でした。この佳節を記念して、私たちは「令和4年度高場乱生誕190年記念事業」として「高場乱銅像 建立実行委員会」を設立いたしました。銅像建立によって彼女の軌跡を形に残すことで、後世にわたって誇るべき郷土福岡の偉人・高場乱を伝えていくことができると考えています。

 

明治時代に旧福岡藩士らによって設立された政治結社「玄洋社」の主要メンバーである頭山満(とうやま みつる)や来島恒喜(くるしま つねき)も、元は高場が教育した「人参畑塾」の門下生でした。そのため高場は「玄洋社の生みの親」とも呼ばれています。今回銅像を建立するのはこの玄洋社の墓地がある、福岡市博多区の崇福寺の予定です。

 

  崇福寺「玄洋社墓地」

  「高場乱銅像」建立予定地

 

高場乱の墓碑(崇福寺)

 

高場の墓碑の裏
勝海舟の書が刻まれている

「勝海舟の書」を現代語に訳した文章が
墓前に配されている

 

明治24(1891)年に病に倒れ、61歳でこの世を去った乱。福岡県福岡市博多区 崇福寺の彼女の墓碑には、勝海舟からの追悼の文章が刻まれている。無位無官でありながら、政府関係者からも一目置かれていた彼女の存在感を計り知れる場所である。

 

 

 

銅像建立をはじめ、今後も文献・書画・写真・書簡などの資料収集、保存、公開に関わる活動を進めていくためには、多くの資金が必要となります。「人参畑塾の会」ではこれまでも、活動にご賛同いただける方々からのご寄付や、運営メンバーの自己資金を持ち寄ることで運営を続けてまいりました。

 

今回の銅像建立へは約4,000万円もの費用がかかります。これまでも本取り組みに共感いただける方々らのご寄付を募ったり、運営メンバーの自己資金をかき集めて準備を進めてまいりましたが、有志で行うプロジェクトのため補助金などには頼れず、依然として費用が不足している状態です。

 

そこで今回初めてクラウドファンディングに挑戦し、福岡県はもちろん日本全国の皆様へ、ご支援を募らせていただくことを決意いたしました。このプロジェクトへの参加をきっかけに、広く皆様に高場乱について知っていただけることを願っています。

 

かつてこの福岡で活躍した偉人 高場乱という存在があったことを次世代に、そして後世に語り継ぐため、どうかあたたかいご支援をよろしくお願い申し上げます。

 

クラウドファンディング概要

 

目標金額:1,000万円

いただいたご支援の使いみち:「高場乱銅像」建立にかかる費用の一部/クラウドファンディング諸経費


必要金額:4,000万円(銅像代:3,000万円・台座製作費:1,000万円)
必要金額との差額は、これまでのご寄付や「高場乱銅像」建立実行委員会の自費にて補います

 

第一目標金額は、今回のプロジェクト実現に向けて最低限必要な金額として1,000万円を掲げさせていただくことといたしました。

 

銅像の建立プロジェクトは今も進行しており、現在は高場乱の博多人形の3Dスキャンを行い、銅像製作を進めています。完成は2023年3月31日を予定しており、「高場乱先生銅像完成披露会」を崇福寺にて執り行う予定です。クラウドファンディング終了後も、皆様にはプロジェクトの進行状況や高場乱について、発信を続けてまいりますので、どうぞ応援いただけますと幸いです。

 

博多人形「高場乱騎牛象」
高場には牛に乗って移動していたという逸話がある

 

 

 


人参畑塾の会「高場乱銅像 建立実行委員会」

会長 磯山 誠二

私と高場乱先生との縁を感じたのは、2016年の安部泰宏顧問との出会いからでした。

幕末明治の封建社会にあって、女性でありながら高い志を持ち、多くの若者たちを導いた指導者・高場 乱。

安部顧問はその子孫にあたる血筋であることもあり、高場先生の顕彰について熱く語られたことを覚えています。

 

もともと弊社、(株)九州リースサービスのビルの中に「人参畑塾」の記念碑があったことからも、安部顧問との巡り合わせは、高場乱という存在を福岡そして全国に知らしめることは天啓であると感じるきっかけになりました。


この度、高場乱銅像建立基金プロジェクトをクラウドファンディングで立ち上げることに際して、再発掘された地元福岡の歴史が観光資源になり、更に全国の子供たちや若者たちへの大きな教育的資産になることをお約束し、皆様のご支援とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

中村 信喬 様 

「高場乱先生像」制作者
福岡県無形文化財保持者|人形師

 

福岡の人参畑塾にて明治期の政治家 遠山 満、平岡浩太郎などを育て、日本の政治の原動力となった人。

子孫である安倍泰宏氏の発案により人参畑塾の会(磯山誠二会長)を中心に建設委員会発足され、像の制作を依頼されました。

今まさに女性である高場先生の像を現代に表し、この日本の国と世界の人々の為になる人材を育成する象徴として、ここ崇福寺に眠る高場先生の元に極彩色の像を制作することが、その意思を今に伝えることとなると願っています。

 

 

浦辺 登 様 

歴史家

 

頭山満は明治41年(1908)、「現代豪傑」の1位に選ばれた。

2位の三浦梧楼(陸軍中将)、3位の乃木希典を大きく引き離しての1位だった。


この頭山満を育てたのが、男装の女医・高場乱先生である。人参畑塾こと興志塾の目的は、将来、国の為に働く有用な人材を育成することにあった。更に、欧米列強の侵略から日本、アジアを守り、東洋に安寧をもたらすことだった。

その時代背景を理解した上で高場乱先生を頂点に日本の近現代史を振り返る。
すると、激動の時代が活き活きと俯瞰できる。

今回、玄洋社生みの親とも育ての母とも呼ばれる高場乱先生の像が立つということは、日本、アジアの歴史を再検証する機縁になる。とりわけ、GHQによって歪められた史実を糺す基点ができあがることになるのだ。

ただ単に、高場乱先生を顕彰するだけではない。
日本再生の覚悟を問い直すプロジェクトであることを汲み取っていただきたい。

 

 

 

阿部 憲之介 様 

博多総鎮守櫛田神社 宮司

 

頭山満青年時代に高場乱に関する本を読み、感動したことが思い出されます。

時代を動かし日本の思想に大きな影響を与えた、壮士達の母とも言うべき高場乱を顕彰することに、大きな意義を感じます。

 

 


 

令和2年

・11月14日 人参畑塾の会発足

 

令和3年

・3月6日 没後130年供養祭実施

・9月1日 人参畑塾址石碑解体工事実施
・11月4日 生誕190年祭法要実施

 

令和4年

・3月25日 没後131年供養祭及び「人参畑塾の会」役員会実施
・4月30日 「人参畑塾の会」季刊誌を発行することが決定(編集:福岡経済)
・5月9日 「崇福寺」玄洋社墓地、大規模改修工事の着工(施主:安部顧問 施工:國松石材)
・8月20日 玄洋社墓地新装改装竣工式
・11月11日 「人参畑塾の会」高場乱生誕190年記念事業実行委員会発足式、及び季刊誌「人参畑」発刊

 

令和5年

・2月3日 「高場乱先生銅像建立」クラウドファンディングの開始
・3月31日 高場乱先生銅像完成披露会実施予定

 


 

ご留意事項

 

●本プロジェクトへのご支援は寄附控除の対象にはなりません。
 

●第一目標達成後の返金やキャンセルはご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。

 

●返礼品の各種企画について、天災や新型コロナウイルス感染拡大等の社会情勢の変化により、中止・延期・内容の変更等が生じる可能性がございます。万が一中止・延期・内容変更となった場合も、いただいたご支援金は返金いたしかねますので予めご了承ください。またご都合が合わず当日お越しいただけなかった場合も同様に、ご支援金は返金いたしかねます。

 

●本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、こちらのページの「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

●支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトの新着情報やSNS等発信などに利用させていただく場合があります。

 

●本ページに使用している高場乱の図絵に関する画像は、すべて所有者である安部泰宏氏より使用許可をより許諾を得て掲載しています。

プロジェクト実行責任者:
吉次正利(高場乱生誕190年記念事業実行委員会)
プロジェクト実施完了日:
2023年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

集まった資金を全額高場乱銅像建立資金に当てます。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
差額は、自己資金で補います。

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