令和6年能登半島地震｜創業以来の窮地に立つ温泉旅館を続けたい！

 

 

 

 

2024年1月1日。

強い地震が能登半島を襲いました。

 

県内外からのあたたかいご支援で、

少しずつ復旧作業は進んでいます。

 

しかし、広い範囲に影響が広がっています。

 

私達は強く新しい旅館に生まれ変わるための挑戦を始めます。

 

石川県の「応援消費おねがいプロジェクト」にご協力お願いいたします！

https://x.com/motto_ishikawa/status/1753020234234294613?s=20

 

 

能登半島地震による多大な被害で窮地に陥った、温泉旅館を存続させたい！

 

石川県の温泉旅館「株式会社のと楽」の谷﨑と申します。 このページにご興味を持っていただき本当にありがとうございます。

 

2024年1月1日、M7.6の能登半島地震が発生。石川県は甚大な被害を受けました。

本店の七尾市和倉温泉「のと楽」は建物損壊で休業に追い込まれ、復旧のめどがたっていません。

 

 

海沿いの旅館の護岸が崩れ、建物に亀裂が入り、被害は甚大です。和倉温泉を含めた能登は断水状態が長く続いており（2月1日時点）、復旧作業が滞っています。宿泊業や観光業はより深刻な事態です。

 

 

金沢犀川温泉「滝亭」はレストランの大窓が割れ、展示品の人間国宝徳田八十吉、吉田美統などの貴重な美術品が破損し、客室の天井が落ち、壁が割れ、風呂場のタイルが剥がれました。修繕に 200 万円以上の費用 がかかることになり、宿泊や食事のキャンセルも数千万円単位に及んでおります。

 

山代温泉「森の栖」では建物損壊こそなかったものの、風評被害により２～３月の予約の半数以上がキャンセルとなりました。

 

概算で当社グループ３館の震災以降の宿泊キャンセルの総額はほぼ3億円以上に達します。※2024年2月時点

 

 

グループ一丸となって、創業以来の難局を乗り越えます

 

この難局を乗り越えるべく、プロジェクトを立ち上げました。

 

目的はひとつ、創業以来守ってきた温泉旅館業を存続させることです。

 

2024年2月現在、当社関連スタッフが300名以上、取引業者を含めると600名近くが影響を受けています。明日の生活に希望がもてないまま、生活をすることの苦痛を考えますと、一日も早い復興を望むばかりです。

 

金沢市にある「滝亭」、グループ館の山代温泉「森の栖」は、通常の観光には全く影響はありませんが、風評被害が起こっています。今後、旅行キャンペーンで回復の期待はありますが、もちろん簡単にはいかないと思っています。

 

 

宿のスタッフ、関連業者の方々が不安なく、希望をもって生きていくには、石川へ観光に来ていただくことが一番勇気づけられます。

 

現在、「のと楽」のスタッフの一部も当館で就業してもらっており、まずは何とかスタッフの生活を支えていきたいと考えています。

 

能登の方々をお支えするには、まずは、当館が石川の地で宿屋としてしっかり営業をし続けていけるよう、努力していく所存です。

 

このような災害は初めてで、支援の力になりたいというお申し出にもどうお答えしたらいいのかという間に１カ月が過ぎてしまい、このたびクラウドファンディングという形で皆様にお願いする事といたしました。

 

皆様からのご支援は施設の修繕費や当面の費用に活用させていただきます。金沢の「滝亭」、山代温泉「森の栖」は、通常営業しておりますので、ご予約、という形でも結構です。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

プロジェクト実行主体について

 

今回のプロジェクトは「滝亭」が実行者となります。「のと楽グループ」唯一の金沢の宿として、独自のサービスを磨き上げてきました。

 

責任者は、谷﨑康織です。旅行業界の営業を経て、15年前「滝亭」に入りました。宿の新たな可能性に挑戦し、様々な施策を打ってきました。

 

当館は全員経営を目指し、スタッフの自主性を重んじて、接客、DIYによる工事、裏方の事務仕事など様々なタスクに取り組んでもららうことで細やかなサービスが行き届いた宿づくりをしています。だからこそ、今回のクラウドファンディングでは、スタッフや関わってくれる多くの人に勇気をもってもらえるようなものにします。接客担当、事務担当、八百屋、リネン屋、工事をする職人さん。想いを持つスタッフの気持ちに応えてあげることがお客様のおもてなしに最も大切だからです。

 

国や県の支援はまだ時間がかかるでしょう。また、現時点では仮設住宅や道路、水道などインフラ復旧が優先される段階です。 その中で、スタッフや業者さんが不安なく、将来を考えるにはお客様に来てもらえる宿であり続けることが大切だと考えています。

 

 

 

「のと楽」の営業再開が当面見込めない中、
「滝亭」を磨き上げて、グループの屋台骨に！

 

今春、北陸新幹線の敦賀延伸を控える中での今回の地震は悔しいです。コロナ禍を乗り越え、さあ今からというタイミングでしたのでスタッフも落ち込んでいます。甚大な被害を受けた和倉温泉「のと楽」は、修復費用のみで数十億円を超えると概算しています。国の支援を得るために動いておりますが、この損害を補填する道筋は立っておりません。

 

「株式会社のと楽」が立ち上がるために今取り組むことを考えた結果、被害が大きく復旧までに長い期間がかかる「のと楽」の修復費用はあえて募らずに、地震の被害が比較的少ない金沢にあって、被害からの早い立ち直りが期待できる「滝亭」の充実を図り、お客様を迎える体制を整えることにしました。

 

 

現在、「のと楽」スタッフの一部を、「滝亭」、「森の栖」で当館で就業してもらっており、まずは何とかスタッフの生活を支えていきたいと考えています。我々温泉旅館業にとって、人材はなによりも大切な宝です。今回の地震から立ち直って、また石川にたくさんの観光客の方がいらっしゃるときのためにも、ずっと当社で働いてほしいと思っています。

 

もちろん、集客に多くを望めない中で、たくさんの皆様を雇用し続けることは簡単なことではありませんですが、今この時期だからこそ踏ん張って、おもてなしの心、そして宿の設備の充実に時間をかけて取り組んでいきます。

 

グループ館の各スタッフの交流を図ることで、もてなしの心を学び合い、会社としてより良い方向に行くことを願っております。

 

 

石川の温泉旅館が地震から立ちあがるためにご支援をお願いいたします！

 

今回は「のと楽」の修復費用は募らず、いただいた支援金は「滝亭」の地震被害箇所の修復、および当面の運転資金として頂戴し、主に人件費、光熱費、業者等への支払い、そして宿としての魅力の充実に使用させていただきます。

 

 

 

宿がかたちづくる里山の風景を次の世代へ

 

創業者・吉太郎の意思を継いで四代目の私が15年前に赴任した頃、「滝亭」は無名でした。

 

「金沢犀川温泉 川端の湯宿 滝亭」は田んぼと里山の自然に囲まれた一軒宿です。

 

客室数は27室。5、6室の小さな宿でも200室の大型旅館でもできない工夫をしてきました。

 

美しい里山の自然や北陸の厳選食材、自家源泉かけ流し温泉などの魅力をコツコツと磨き上げ、 全国からお客様にご来館いただけるようになりました。今回の震災においても、たくさんの方から励ましのメッセージを頂戴しております。

 

 

地震であきらめかけたブックホテル計画を必ず実現させるために！

 

「滝亭」は、復興を機に次の夢を描いています。美しい里山の自然に囲まれた立地を生かして宿を一つのテーマパークに見立て、周辺の里山の自然と敷地内の施設を融合させた高い娯楽性を持つ温泉旅館にしていく計画です。

 

「里山の温泉テーマパーク」 構想
●5000冊の本と漫画を収蔵したライブラリ一
●川や田園を一望できる川見台や田園テラス
●小川の砂金堀体験
●釣り上げた魚を宿で調理して提供する釣り堀

 

今まで「滝亭」が進めてきた里山体験の集大成として、まずはブックホテルのように楽しめる温泉旅館を目指し、ライブラリーゾーンの新設を計画。2023年12月、地震の直前に工事を着工しました。

現在ある２つのライブラリーに加えて、新しく書庫スタイルのライブラリーを建設。平屋の建物の空間を回遊するとそこかしこに本がある。そこでおもむろに出会った本に時間を忘れて没頭できる。そんな宿をイメージしています。

 

着工間もない1月1日、能登半島地震が発生。正月以降、集客が見込めず、運転資金にも困る事態になったことに頭を悩ませ、相次ぐキャンセルの中、計画の断念を考えましたが、すでに一部の資材を購入し、工事のスケジュールも進んでおります。準備をしていた工事業者さんにもご迷惑をかけるだけでなく、契約の関係で莫大なキャンセル料も発生します。苦渋の上、計画の続行を決心いたしました。

 

現在、ライブラリーの工事を進めておりまして、地震がなければ2024年春にオープンする予定です。問題はライブラリーに収納する本です。漫画や本など5000冊を納める予定でしたが、地震の影響で集客が見込めない中で、予算を振り向けることができなくなっています。

 

創業者の里山への想いを継ぐ「里山の温泉テーマパーク構想」にスタッフ一同強い思いがあります。第一目標以上のご支援をいただくことができましたら、ライブラリーのプランをご紹介いたします。改めてご支援をお願いできればと考えております。

 

 

これからへの想い

 

 

観光は光を見い出す。創業者の遺した言葉に今、想いを馳せています。里山といえば聞こえはいいですが、金沢の城下町から離れた名もない場所にポツンと佇む温泉旅館。私がはじめて滝亭に赴任した15年前、どうやってお客様を呼べばいいのか、途方に暮れたことを覚えています。

 

 

敷地内にある２つの滝。この滝に惚れ込んだ創業者吉太郎。私は毎日この滝を眺めながら考え続けました。そしてある日、虫の音、川のせせらぎ、風にそよぐ葉の音といった都会では感じられない手触り感のある癒しがあることに気付いたのです。金沢で観光スポットを回ってちょっと疲れたとき、街中を巡って遊んだとき、この隠れ里のようなロケーションは価値になると。

 

 

 

金沢は地理的に平地と山の間に里山エリアが点在しており、「滝亭」がある場所は、犀川地区と言われています。周りは見渡す限りの田園風景。山の稜線と建物に遮られない大きな空が望めます。山奥でもない、都会の中のホテルでもない、金沢の街中から少し車を走らせるだけで昔懐かしい原風景が広がります。この場所を金沢の奥座敷と名付け、里山の魅力を存分に楽しんでいただこうと考えました。

 

 

それからはスタッフと一緒になって、いかに里山を体験してもらえるかを考え、実行していきました。里山には珍しい植物や、動物もいます。散策マップを作って、自然のアトラクションを楽しんでもらったり、宿のテラスに足湯を設置して、2本の滝を眺められるようにしたり、様々な施策を打ってきました。お客様にも喜んでいただけました。

 

今、能登半島地震が襲いかかり、株式会社のと楽が存続の危機を迎えています。私達のような温泉旅館業だけでなく、多くの方々が苦しんでいます。創業者の吉太郎がそばにいたなら、きっと光を灯し続けろ、前に進めと言ったと思います。

 

温泉旅館は、衣食住のすべてを非日常に変える魔法です。いつもとは違う場所で、いつもとは違う浴衣をまとい、いつもとは違うお料理をいただく。ここにいることが、明日への活力になる。温泉につかりながら、ああ頑張ってきたな、明日も頑張ろう！

 

光を見せるとはそんな小さな喜びなのだろうと思います。そんな小さな喜びをたくさんこしらえて、お一人おひとりのために準備しておくことなのだろうと思います。能登の多くの人が地震で希望を失っている今、ここで働いてくれるスタッフ、業者さん、そして励ましのお言葉をかけてくださるたくさんの方々のおかげで私達はここまでやってこられました。だから今こそ、恩返しをしたいと思っています。

 

ひとりでも多くの方を癒してあげられる。そんな旅館になっていきたいと思っています。皆様、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

株式会社のと楽 常務取締役 谷﨑康織 

 

 

プロジェクトに関するご留意

 

※ご支援確定後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。

※支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。

※本プロジェクトのリターンのうち、有効期限を設けている体験型のリターンについて、有効期限内にやむを得ない事情によりご案内が困難になった場合には、有効期間について個別に調整させていただくこととし、ご返金は致しかねますのでご了承ください。

※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先（https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix）の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。