今は、個展でメインとなる「メメント・モリ」4作目の着物を制作中です。

 

 

 

これまでに制作した「メメント・モリ」シリーズ。


 

 

 

 


友禅染めで、仕立て以外の工程はすべて自分で行い制作しました。

 

 

ざっくりとですが、手順としては、

 

 

1、原寸の下絵を描き、真っ白い反物を仮仕立てして、水に濡れたら消える下絵用の「青花」というものを使って下絵をトレースします。

2、下絵を全部描いたら解いて、伸子と張り手を使って、布にテンションをかけ染めていきます。

3、染まってほしくない部分はもち粉とぬかで作った友禅糊をのせて塞ぎ、刷毛や筆を使って染めています。

4、蒸して染料を固着させ、水元。(柄によって、上記の工程を繰り返し。)


制作期間も制作費用もつぎこみましたが、
技術もなく、こういう物を作りたい!と気持ちだけで染めましたし、
プロでも難が起こりやすい蒸し・水元の工程も全部自分でやったので、
今考えると本当に無茶で、染め難もたくさんあります。

 

表現したいものは頭にあるのに到底技術が追いつかず、歯がゆい思いをしました。

 

 

 

今制作中の4作目はインクジェットプリントで制作をしようと考えています。

 


なぜインクジェットにするのか?

昨年の11月、京都嵐山にあるモダンアンテナさんに全面的にご協力いただいて、工房に滞在し、データ作りを教えて頂きました。

 

 

その時の制作日誌はこちら→

 


インクジェットで制作した帆船柄名古屋帯「Age of discovery」と

 

 

 

 

 

鳩柄名古屋帯「petit pigeon」

 


 

 

 

この鳩柄の帯はインクジェットで制作する前に、友禅染めと型染めを併用して染めた事があります。

 


こちらが友禅染めと型染めで染めたもの。

 

 

 

 

 

こちらがインクジェットプリントで染めたもの。

 

 

 

インクジェットプリントで染められた帯を実際に見て頂くと分かると思いますが、

手描きで描いた時の細かなぶれやにじみも、手描きで描いたものと同じか、それ以上に美しく再現されています。

 

型染めで染めたエッジのにじみや微かな線のぶれも。

 

 

インクジェットプリントで染められたものは、色が浅く安っぽい印象がある方もいるかもしれませんが、本当に深く綺麗に染まっています。

 

 

 


インクジェットでの染色はすでに主流となって来ていますが、


ここまで出来る知識と技術とをもっているのはおそらくモダンアンテナさんだけではないかと思います。

 

モダンアンテナさんのポリシー→

 


その技術を惜しみなく提供してくださる方と出会えたのは本当に幸運です。

 

 

高い技術を駆使して手で染められた友禅染めの着物は本当に素晴らしいですが、

 

帆船の帯と鳩柄の帯を制作して、

 

私が目指したいより細密でリアルな表現は

 

インクジェットの方が向いていると思い、4作目はインクジェットプリントで制作することにしました。

 

 

絵羽の着物を制作するのは初めてなので、データ作りからまた新たな挑戦です。

 

 


インクジェットだからといって簡単にできるということは決してなく、

手間も時間も友禅染めで制作するするのとあまり変わらない印象です。


(ただ一度出来上がってしまえば、同じものを作る時の手間は圧倒的に減りますが)

 

 


制作中の下絵を少しお見せします。

パーツごとに描いていき、スキャナーで取り込んで、データを作成するので、まだまだ断片の状態。

 

 

 

 

 

 

 


完成したものを見たいと思ってくださった方はぜひ個展開催のご支援をお願い致します。

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