義経＝成吉思汗、同一人物説について（その３）

『義経＝成吉思汗、同一人物説のロマンと真相を追って』について

（その３）

＝　「吾妻鏡」にある『義経３１才、妻２２才と娘４才を殺して自害した』は

正しいか、間違っているか？　＝

吾妻鏡は頼朝の死から約８０年後に時の権力者北条政権により編纂された日本の

歴史書であり、鎌倉時代研究の前提となる基本史料であります。

しかし当時の権力者である北条家の側からの記述であることや、あくまでも当時に

残る記録、伝承などからの編纂であり、編纂者の主観に基づく部分が多いと考えら

れ、注意が必要であるとされています。

「吾妻鏡」では、『１１８９年旧４月３０日、平泉衣川の館にいた義経等家来たち

は、藤原秀衡の後継者泰衡の軍勢（数百の騎馬武者）の襲撃により、皆全て負けて

しまいました。義経（３１才）は自分が何時も拝んでいる本尊の仏様を安置してい

る持仏堂に入って、妻２２才と娘４才を殺した上で、自殺しました』と記載されて

います。

日本の所謂、正統歴史家の方々はこの義経の死を歴史の事実としてかたくなに正しいと認識、理解しておられるようであります。

 

私は　『日本の正統歴史家の方々の認識と理解は間違っており、日本の学校で

我々が習っている歴史の真実を修正する必要がある』　と強く考えます。

　　＝＝　このことが、「義経＝成吉思汗、同一人物説のロマンと真相を追って」の

マンガ読本の作製への大きな動機であります。　＝＝

 

「吾妻鏡の義経の自害」または「義経一行の北行伝説」のどちらが正しいのか！

『義経＝成吉思汗、同一人物説のロマンと真相を追って』の調査・研究にとって、

真に「一丁目１番地」の課題であります

 

大きな仮説（その３）

 ＊＊　吾妻鏡に編集された衣川での義経の自害の内容は間違っており、「衣川の

戦い」は事実として無かった。

義経一行は北へ北へと逃亡を続けていった、義経は生きていたのである。

《深掘り》

　　このことを

　　　①　頼朝からの追討を逃げきった若き義経等の心境など

　　　②　頼朝の執拗な義経追討とそれに背く秀衡、泰衡の言動など

　　　③　義経の首は「杉目太郎行信」のものという身代わり説など

　　　　　「泰衡め！こしゃくなまねをしやがって」という頼朝の憤り

　　　④　秀衡の遺言とその内容（錦の袋に納められた遺書）など

　　　⑤　中尊寺金色堂内の秀衡に寄り添う遺体（頭部分のミイラ）は、

　　　　　これまで泰衡に殺されたという忠衡のものと信じられてきたが、

　　　　　１９５０年の朝日新聞社による学術調査にて、何と父の遺命を

　　　　　裏切ったとされる泰衡のものと判明。　

　　　　　＝＝　つい最近までの定説が１８０度覆された。

　　　⑥　古文書や伝承、遺物等による平泉を脱出したと見られる数々の証拠など

 

　　等から紐解いてみようと、誰にでも分かりやすいマンガ読本に編集、製本して啓

　　発しようと取組んでおります。

　　池の中に小石を投げるが如くに、であります。

 

Ｑ；「現時点で」、大きな仮説（３）について、

信じますか？　　信じませんか？　　どう考えますか？

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９月６日　田中良一記