義経＝成吉思汗、同一人物説について（その20）

『義経＝成吉思汗、同一人物説のロマンと真相を追って』について

（その２０）

　＝『義経＝成吉思汗』、同一人物説を推測、裏付ける数々の事例　⑥＝

（その１９）に続く、

 

１４、更に、成吉思汗はモンゴル人ではなかったという説について

（１）テムジンと幼い頃から盟友（アンダ）の誓いを結んだ友人ジャムカの言葉に、

①　『元史』の記述には１２０３年、テムジンがケレイト部族の長ワンカンを攻めた日にジャムカがワンカンに云った記述がある。

「私とあなたとは白翎雀（カモメ）であるが、彼は鴻雁（カリ）である。

白翎雀は、常に北方にいるが、 鴻雁は寒くなると南へ飛んで行き暖を取る」

その意味するところは、私とあなたはモンゴル人であるが、テムジンは渡り鳥のようにどこか南の国から来た男だ。

＝　ジャムカはテムジンを渡り鳥の鴻雁（カリ）に例えて、テムジンががモンゴル部族とは別の異民族の人間であるとしている。 

②　上海人民出版社の『成吉思汗伝』に、１２０４年初夏、テムジンがナイマン族を攻撃した時、ジャムカはテムジンと敵対し、ナイマン側についていた。

その時、ナイマンの王タヤンカンはジャムカに尋ねた。

「その後ろから飢えた鷹のように真っ先にやってくるのは誰か」、

ジャムカは「彼は私のアンダ（盟友）であるテムジンである。彼は、全身に鉄の鎧を着て飢えた鷹のようにやってくる」と答えた。

＝　「全身」にとは鎧だけでなく兜も着用していたことを意味し、モンゴル高原で鉄の甲冑をどこで入手したのか、 当時のモンゴル兵の鎧は皮製であった。（２）成吉思汗はウイグル文字を学ぼうとしなかった。そして人民に公布する内容はモンゴル文字で書かせ、外に洩らしてはならない長春真人と対話など自らの備忘録は漢文で記録させている。漢字は読むことが出来た。　漢字はどこで学んだのか

又、長春真人をわざわざ、２カ年の道のりにもかかわらず、遠征中のアフガニスタンに呼び寄せ、高待遇でもてなした目的は、「元朝秘史」の監修のためではなかったか。

異国人であるという事実は、元朝にとって真に秘密であったといえるのではないだろうか。

（３）成吉思汗は後継者問題については、死の直前まで全く無関心であったという。

モンゴル人ではない成吉思汗が一代で築き上げた帝国だから、先祖の大業を受け継いでいないため、家系というルールがなく、継ぐべき人を決めることを忘れていたという。

そして、４人の息子たちと相談した上、３男のオゴダイを後継者に選んだ。

（４）満州里近くにある成吉思汗壕と呼ばれる東西に長い壕は異民族の侵入を防ぐために造られたというが、その形は南側が絶壁になっており、北側はなだらかな坂になっている。

モンゴル人が居住しているのは南側でその襲撃を恐れていた時期があったという。

成吉思汗にとってはモンゴル人こそ異民族であったということである。

（５）成吉思汗の祖先は、ニロン（日本）族の流れをくむキャト（京都）氏族という。

（６）成吉思汗はオノン河畔での即位の時、モンゴル人伝統のパオには住まなかった。

木造の宮殿のような建物を造っている。

など

 

多くの項目に於いて成吉思汗と源義経との間には類似する点が見られます。

これらの類似する数々の項目の内、事実が一つでも証明されるならば、『虚の作られた史実』から『真実の史実』へと大きく変わるのではないでしょうか！

 

いずれにしても、その突破口は『「吾妻鏡」にある高舘での義経の自害という歴史の過ち』を打破することではないでしょうか！

 

   以上