「江戸時代から続く文化財を未来へ」 プロジェクト終了のご報告
田中本家博物館 初のクラウドファンディング「江戸から続く旧家の文化財を未来へ」をご支援いただき誠にありがとうございました。改めてプロジェクトの結果報告とこの半年間の状況をお伝えし、プロジェクトの終了報告とさせいていただきます。
【プロジェクトの結果報告】
寄付者317名
寄付総額700万円
7月9日よりスタートしたクラウドファンディングは、当初目標金額300万円からのスタートでしたが、多くの支援者に恵まれ、およそ半月で目標金額に到達し、ネクストゴールを目指すことができました。
当館のような全国的に知名度のない博物館が、当初の目標の2倍もの寄付を集めることができたのは、皆様の情報拡散へのご協力、ご支援あってのことでございます。
また、多数の励ましのコメントをいただき、多くの皆様に支えられていることに改めて気づかされました。本当にありがとうございました。
【プロジェクト終了後の博物館の状況・寄付金の使途】
この半年間、博物館の運営を継続することができたのは、ひとえに皆様からいただいたご寄付のおかげでございます。
プロジェクト終了後、9月から11月にかけては、オリンピックの影響か、新型コロナの感染者が減少せず、またGOTOトラベルが実施されなかったこともあり、残念ながら前年よりも入館料収入が減少してしまいました。年明けからはオミクロン株の感染拡大からまん延防止が実施され、入館者数が回復せずここまで来ています。
この9月~2月までの入館料収入は、約310万円。
同期間のスタッフの人件費が約470万円になります。
これは、わかりやすくほんの一例を示したまでですが、収入より支出が多い状況が続いています。
今回皆様からご支援いただきましたご寄付は、こうした運営費の不足分に当てさせていただいております。皆様からのご寄付のおかげで、雇用を守り、この半年間、運営を続けることができています。本当ありがとうございます。
【今後について】
長く続いたまん延防止がようやく解除され、4月からは長野県では善光寺の御開帳が始まり、旅行者が増えることが期待されています。すでに、旅行会社からのご予約も多数いただいております。
4月からはきっとよくなる、そう信じています。
新年度は、ご支援いただきました皆様のご期待にそえるよう努力してまいります。
当館は、観光による収益によって、自らの手で地元の文化財を守り未来へつないでいくために、この施設の運営を始めました。しかし、文化財を守るには、それでは難しい時代となってきました。
そのなかで、このクラウドファンディングを通じて、文化財を大切に思う多くの人達とつながることができたことは、私達にとって大きな財産です。
このプロジェクトを励みに、文化財を守るための寄付募集の活動を継続していきます。
さらに多くのお客様からご支援をいただけるように、博物館のスタッフ一同精進してまいります。
どうか今後とも田中本家博物館へのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
公益財団法人田中本家博物館
館長 田中新十郎