支援総額
目標金額 1,500,000円
- 支援者
- 75人
- 募集終了日
- 2014年9月28日
国立新美術館|時代を映す、挑戦的でダイナミックな展示をこれからも
#本・漫画・写真
- 現在
- 4,575,000円
- 寄付者
- 127人
- 残り
- 59日
泉鏡花生誕150年を記念して『繪本辰巳巷談』を復刻したい!
#地域文化
- 現在
- 106,000円
- 支援者
- 9人
- 残り
- 28日
大谷美術館|貴重な文化財を守り活かすためにご寄付を。
#地域文化
- 現在
- 2,903,000円
- 寄付者
- 94人
- 残り
- 17日
筆者が最後にたどり着いたユートピア、京都。その美しい風景を皆さまへ
#地域文化
- 現在
- 2,165,000円
- 支援者
- 43人
- 残り
- 17日
かつて昭和の京王を駆けたことでん1100形をアイボリーに。
#観光
- 現在
- 1,914,800円
- 支援者
- 83人
- 残り
- 27日
『d design travel』を続けたいvol.35 島根号
#地域文化
- 現在
- 1,399,500円
- 支援者
- 110人
- 残り
- 17日
もんぜん千年祭|長野善光寺門前で、時空を超えアートで縁をつなぐ。
#地域文化
- 現在
- 1,235,000円
- 支援者
- 56人
- 残り
- 24日
プロジェクト本文
本州最南端のまちから、
古い劇場跡「田並劇場」再生プロジェクト!
はじめまして、こんにちは! 本州最南端の町、和歌山県の串本町に暮らしています、林憲昭と申します。串本町と言えば台風の時に必ず実況が入るので名前を聞いたことがある方も多いと思います。黒潮の影響で海には珊瑚が広がり、山は冬でも枯れることの無い常緑の広葉樹が広がる、南国ムードにあふれたところです。
その串本町の中に、田並という小さな集落があります。さまざまな縁で、私たち夫婦が、この田並に越して来て5年目となり、豊かな自然の中での生活と子育て、美術家として創作活動をしています。
私の簡単な経歴ですが、東京芸術大学卒業後、国内外で作品を制作発表しています。ここ最近は、日光写真(青写真)の技法で自然の光と影を画面に焼き付ける作品を展開し、様々な地域で展覧会やワークショップを行っています。
林 憲昭HP noriaki hayashi art works
そんな自然豊かな生活のかたわら、妻の林 澄蓮と共に、芸術や文化を通じた地域おこし、流木や自然の素材を使った子供の玩具などのプロダクト「たこた」も手がけています。
(たこたの流木を素材にした商品)
田並はかつて、アメリカ村と呼ばれていた!
田並に越してきた時から、JR紀勢線の田並駅(無人駅)の傍らに、気になる建物がありました。地元の方に聞いてみると、その廃墟のような建物は、かつての劇場跡だということです。なぜ、こんな小さな集落に劇場があったのかと不思議に思いつつ調べるうちに、この小さな村の様々な物語を知ることができました。
明治大正から昭和40年頃にかけて、海と山に面し、さほど産業を持たないこの辺りの村々の人々は、出稼ぎで海外に行く人が多かったそうです。正規ルートで行く人、密航して行く人、いずれにしろ慣れない海外での出稼ぎは様々な苦労が多かったことでしょう。密航に関する悲しい話も聞きます。
田並の人々は堅実で、故郷を想う気持ちの強い人が多かったのか、異国で成した財を送金し、神社仏閣に寄進したり、子供たちの教育に役立つものを輸送する方が多くいた様で、それら資金を管理する独自の銀行や、「南洋館」という渡航先の珍しい物を集めた資料館も田並村には作られました。
(田並劇場/現状 正面)
地方にとっては、外国の文化が馴染みの薄い頃から、田並村には珈琲やパンの香りが漂い、周囲からも「アメリカ村」と呼ばれていたそうです。いまでも田並の町中を散策すると、洋風な雰囲気もわずかに残り、かつての様子をイメージすることもできます。
田並劇場は、その様な中で数名の地元資産家の出資により、昭和25年頃、有志の地元大工により建てられました。
田並劇場再生プロジェクト
田並の年配の方にお話を聞くと、かつての劇場での思い出を生き生きと語って下さいます。未だテレビの普及していない時代、この劇場で上映された映画や演劇は、娯楽の少ない当時の田並村の人々にとって大きな楽しみであったでしょう。最もにぎわった頃には、月に二回の映画上映、年に二回の演劇公演が行われたそうです。また、地元青年会の催し物や文化祭や学芸会の舞台としても利用されました。
(昭和28年頃の写真、田並劇場前で子供たちの
出し物の記念撮影 写真提供・雑賀徹也さん)
(写真は、冬の田並劇場。蔦の葉が落ち、当時の姿が垣間みれる)
かつてはアメリカ村と呼ばれモダンな空気の流れていた田並も、やがて過疎化が進み現在に至ります。田並劇場も昭和45年頃にその機能を閉じ、その後土木会社の飯場や倉庫兼住居として使われた後、全く人の手が入らなくなって10年程の月日が経ちます。今では建物全体を蔦が覆い、屋根には所々に穴が空き、壊れた壁からは時折野良猫や狸が出入りしている状態です。
(田並劇場現状 農業資材がぎっしり、天井に穴が)
いますぐに手を入れなければ、
この文化的遺産は永遠に失われることになる!
田並劇場のことを調べる程、その思いは強くなってきました。木造の情緒ある元劇場は建築的価値も高く、地域の歴史的な文化遺産でもあります。この建物を救い、文化拠点の少ない地方に様々な人々が交流する空間を作り、子供たちが将来再び思い出を語れる場所として再生できたらという思いから、私たち夫婦は「田並劇場再生プロジェクト」を立ち上げました。
地方にこそ、生きた文化を!
全国の地方の例に漏れず、ここ田並でも過疎化・少子化の波で、かつて約2000人程いた人口も今は約300人程となりました。子供の数も年々少なくなり、近隣の保育園や小学校も次々と閉鎖し、縮小化しています。
一方では自給自足の生活を目指す若者たちが少しずつではありますが、この地に根を張ろうともしています。彼らを応援し、新しい世代が息づく田並を考える際に、この田並劇場ほど、その新しい風を呼び込む拠点として相応しい場所は見当たりません。
都市部から発せられる巨大な情報が、若者を都市へと向かわせているかと思いますが、時代もまた変わりつつあります。地方であっても情報の共有や発信は可能となり、都会には無い各地方の豊かさに多くの方が気づきつつあります。
「田並劇場再生プロジェクト」は、田並の文化的な遺産でもある建物を復活させると同時に、地方に生きた文化をもたらし、そしてこの土地だからこそ生まれる新しい文化を探し、発信する拠点を作ろうとするプロジェクトです。
今現在の、お年寄りたちが『田並劇場』の思い出を語るように、今この地域に住む子供たちが、生の文化に触れ、地方でも地方なりの文化を育み、発信していけることを体感し、将来的に都市部に出て行った子供たちが、再び故郷に戻って思い出を語る。そんな動機を育むことも視野に入れたプロジェクトでもあるのです。
田並劇場再生プロセス
現在、私たちは大家さんの許可を得て、劇場内にギッシリと入った荷物を整理し、掃除をして、出来るだけ劇場だった時代の姿に戻す作業を進めています。そして先ずは雨水を建物に侵入させる屋根を直さなくてはなりません。私も妻もそれぞれ古民家のリフォームや大工仕事の経験があり自信がありますが、この屋根を直す為の費用を自分たちの経済力では用意することが出来ず、皆さんのご協力を必要としています。
木造建築が傷み、崩壊する最も大きな原因は雨漏りです。湿気は気を腐らせて、シロアリを呼びます。田並劇場を建てた大工さん達の誠実な仕事によって、基礎は意外な程しっかりとしていますが、天窓ほどの大きな穴の開いた天井からはシャワーの様に雨が内部に降り注ぎます。建物の周囲に足場を組んで、屋根をきちんと直さなくてはなりません。
屋根さえしっかりと直れば、建物としての寿命はグンと伸びます。今年取り壊し予定の古い木造校舎から、建具や床材等をいただけるというお話もあります。本当に、屋根さえ直れば!あとは自分たちで、もしくはワークショップ形式で少しずつ多くのお金をかけずに劇場を再生出来るかと思います。
田並劇場再生後プラン
【場所】和歌山県東牟婁郡串本町田並1547
【オープン】2015年夏オープン予定
「田並劇場」再生後のプラン
建物を再生することが出来れば、その後は「田並劇場」を再び文化施設として活用し、アートやクラフト作品の展示会や音楽ライヴ、映画鑑賞会やワークショップなど、遠方からも足を運ぶ価値のある催し物を企画し、串本を訪れて頂く切っ掛けを作りながら、田並を中心としたこの地域を元気にする拠点として運営していきたいと考えています。また、将来的にはゲストハウスやミニ図書館、カフェなども併設し、様々な世代が交流し、地域の歴史や昔話を通して土地に対する愛情や好奇心を育てる場所としていきたいと思います。
運営は、有志を募り田並劇場運営委員を設け運営管理をしていきます。運営資金捻出のため、物販販売、有料イベントなども開催していきます。
田並劇場再生プロジェクトHP
http://tanami.jp (近日公開)
FACEBOOKページ
https://www.facebook.com/tanamigekijyo
引換券について
● 田並劇場オリジナルポストカード・サンクスレター
オリジナルデザインのカードとサンクスレターが届きます。
● 田並劇場オリジナル・トートバッグ
草木染め、シルクスクリーン印刷のオリジナルトートバックを予定しています。
(イメージです)
● 田並劇場内に飾られる、支援者リストプレートに名前を記載
一万円以上ご支援いただいた方には、流木を使った素朴なプレートに名前を刻み、田並劇場内に飾ります。
(イメージです)
●「たこた」オリジナル商品 流木や自然の素材を使った子供の玩具
子供と生活する中で生まれた、流木を素材に利用しての素朴な玩具です。
● 季節の南紀地方地産品詰合せギフト(梅干し、ジビエ、無農薬野菜等)
紀南地方の地産品詰合せです。無農薬で育てられたこだわり野菜や、南紀の太陽をさんさんと浴びた梅干しなど。10月から3月までの猟期には、地元でとれた鹿や猪の加工品(ハム・ソーセージなど)、自ら捕った獲物を加工したこだわりジビエです。
(南の太陽をいっぱい浴びた野菜など、お送りします!)
● 田並劇場イベント民泊付きで御招待
田並劇場でおこなわれるイベント(オープンイングイベント等)に民泊付きでご招待します。民泊は、地元の古民家でゆっくりした時間をお過ごし下さい。田並や串本周辺のおすすめスポットにもご案内します。
(南紀の豊かな自然の中、おもてなしします!)
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
プロフィール
本州最南端の地、和歌山県串本町の豊かな自然の中で暮らし、美術家として活動しています。芸術と文化を通じての地域おこしにも取り組んでいます。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
リターン
3,000円
田並劇場オリジナルポストカード・サンクスレター
- 申込数
- 21
- 在庫数
- 制限なし
10,000円
田並劇場オリジナルポストカード・サンクスレター
田並劇場オリジナルトートバック&田並劇場内に支援者リストプレートに名前を記載
- 申込数
- 47
- 在庫数
- 制限なし
3,000円
田並劇場オリジナルポストカード・サンクスレター
- 申込数
- 21
- 在庫数
- 制限なし
10,000円
田並劇場オリジナルポストカード・サンクスレター
田並劇場オリジナルトートバック&田並劇場内に支援者リストプレートに名前を記載
- 申込数
- 47
- 在庫数
- 制限なし
プロフィール
本州最南端の地、和歌山県串本町の豊かな自然の中で暮らし、美術家として活動しています。芸術と文化を通じての地域おこしにも取り組んでいます。