小松市との事業完了検査を控えて

 

当プロジェクトの施工期間中は、本当に天候に泣かされ続けました。

特に2月の大雪では、当地でも60センチを超える積雪で足場も作れずに側面の補修は3週間程停滞せざるを得ませんでした。

先週末までに要補修部分の修繕は完了しまして、錆止めの塗装と乾燥を待ち、昨日より塗装を開始することが出来ました。

塗装は丸一日あればほぼ終了するのですが、ここでまた雨に遭い、少しまだ未塗装部分が残っています。

本日ようやく、その残り部分も塗装を終える事が出来、作業完了の検査を待つまでに至りました。

 

ご不安になられた方もいらっしゃると思います。

この場を借りて、あらためて感謝とお礼を申し上げます。

 

ただ、車両所有者の小松市にとっては10年先までの美観維持の施工を終えたとはいえ、まだこのプロジェクトは終わっておりません。

先頭部分のクハ489-501への復元についてはこれからの着手となっています。

本年の5月中旬から7月末の夏休み期間に入るまでの間に施工を完了し、本プロジェクトの報告をさせていただきたく、引き続きよろしくお願い致します。

 

写真は今年4月1日の撮影会の様子です。

先頭部分はクハ481とクロ481-100型(102以降)、及び、クハ489-3~5の姿を再現しました。

ライト脇のタイフォン(警笛)はダミーで、脱着式となっています。

クハ489-501の復元プロセスで、一時的にこのような形態が出来た事から再現したもので、あくまで最終形態はクハ489-501のデビュー時の先頭部分を再現する事です。

 

長い現役期間と、これからの長い保存期間を想定して、歴史を重ねるべき存在の国鉄車両には、何かとプロセスが重要になります。

この日も大勢の方が撮影会にご参加されまして、大変満足されたご様子でした。

 

悪天候に泣かされつつも、屋根や室内での保管と違い、天候や季節感を得られる保存方法は、むしろ車両としての価値観を高める要素です。

作業中も塗装を剥離した姿も、鉄道の技術や構造を学ぶ上では、工場や遮閉された中とは違い、多くの方にとって貴重な姿をご覧いただける機会でした。

今後これ程大掛かりな施工が考えられない点で、再び得られるシーンは失われた事を残念に感じますが、全国にはまだ多くの保存国鉄型特急電車が補修を待っています。

それらの修理に不可欠な情報や施工内容を含めて、当会は限りなくオープンにこの車両を「教材」として発信してまいります。

 

 

 
 
 

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