補修部分の確認作業

北陸はすっかり冬の空になりました。

雷、霰、そして冷たい雨と、クハ489-501は、北陸の天候を受け続けます。

 

交換部材や整形用パテを発注するため、補修箇所の車体の現状を把握する為、既に鋼体とパテの隙間に水が入っている数箇所の塗膜を割ってみました。

窓から下の鋼体は概ね劣化は浅く、余りパテを使う必要はないようでした。

新造時代のパテも残っていて、パテというより工程としては「砂吹き」という作業を行った、柔らかく鋼体を滑らかに見せる材料が使われているのが特徴的でした。

 

塗膜が浮いているところからはスクレーパーなどのちょっとヘラ状の金属板を挟むと、バリバリと剥がれてきます。 これで終われば機械も要らないのですが、そうはいきません。 食いつきのいいところもちゃんとあり、放置したり大切に残してしまったりすると、かえって後から浮いてきた時、二重苦が待っています。

せっかく皆様からご寄付をいただいたのですから、両方の側面ともに、一旦すべての塗膜を剥がしてしまう予定です。

 

2年前に一度レストアをした雨樋ですが、その際はFRPやパテでの補修だったため、完全に錆の除去は行えませんでした。

今回雨樋は全て新調します。

片側約17m、合わせて34m分の交換作業となります。

鉄板を曲げて成型して下さる工場へのサンプルとして、車体から部分切除しました。

グラインダでの車体全体へのケレン作業の際は、この雨樋は邪魔になってしまいますので全て切除してからになります。

 

鉄製車体のボンネットは、錆止めがきちんと効いていれば、10年単位でメンテナンスする程度にまで容易に維持が出来ます。

屋根を付けましても、抜本的な補修をしなければ車体の劣化は避けられず、見た目にも現役時代の雰囲気は感じられなくなるのです。

屋根を付けるのには、建造物としての様々な基準をクリアしての建設が必要で、工費は1000万円程になるそうですから、ならばもう1両展示しよう、となるわけです。

 

10年単位でのメンテナンスと2両体制での展示、この課題が当会が今後目指す、安定した運営の基礎となります。

これからも修理の進捗についてもご覧くださいませ。

 

 

 

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