Team18の写真展を初めて見たのは、2012年10月7日だった。場所は東京都立墨東病院の大会議室である。その頃私は『運命の子 トリソミー』という本を書いていた。私はまず入り口に一番近い写真を見詰めて、その写真の技術の高さに驚いてしまった。まるでプロが撮影したのではないかと思えるくらい、子どもの笑顔が輝いたまま切り取られている。だがそれはその一枚だけではなかった。どの写真もことごとくいい写真だった。全国の18トリソミーの子どもの写真をプロの写真家が撮影することはあり得ないので、これは家族が撮ったものだ。

 

写真というのは画像を形にするのではなく、撮影する人間の気持ちを形にとどめるのだなと、私はしみじみと感じた。会場に足を踏み入れた瞬間に、子どもたちから一斉に見詰められたような気がしたのは、それくらい写真の中の子どもたちの表情が生きていたからだ。

 

命を生き切ること、その過程に人生の尊さがある。この子たちの命はキラキラと輝きを放っている。あの写真展からもう5年が経過している。子どもたちの笑顔はどれほど大きく膨らんだだろうか。一人でも多くの人に、この写真集が届いて欲しい。

 

 

松永クリニック小児科・小児外科

松永 正訓

 

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