視覚障害トライアスリートとしてアイアンマン世界選手権に出場したい

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

次の目標達成のためには、私の目となるガイド選手が必ず必要となりますが、このレースへの挑戦においては日本の競技団体は関与しておらず、強化補助等を受けることができません。つまり、すべて自費で賄う必要があります。

私が自分の夢を追うことにおいては、自分ですべての責任を持ち、すべてをまかなう。当然のことです。

しかしながら、ガイド選手においては、私の夢のために高額の渡航費を出さなければならない状況になるため、せっかくガイドに挑戦したいと思ってもらっても金銭的な壁に当たってしまうのが現状です。

このアイアンマンレースというのは、スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195kmというとても長い時間と体力を要する大変なトライアスロンです。それをガイドとしてやり切れる選手は、日本で限られた方しかいません。

この大きな挑戦をサポートしてくれる、貴重で素晴らしい能力と勇気をもったガイド選手への渡航費支援を希望しています。

 

 

▼自己紹介

私は視覚障害を持つトライアスリート、日本オラクル株式会社所属の円尾敦子と申します。 私は、元々運動が苦手で、目の障害を持って生まれたことから、同じように病気で苦しむ子供を救いたくて医学研究者を目指してまいりました。 障害の悪化により、夢を失いました。 ですが、家族の病気をきっかけに苦手なはずのスポーツをするようになり、なんとパラリンピックにトライアスロンで出場したいという無謀な夢を持つようになりました。 このReadyforを通じてたくさんの方々のお力を借り、またたくさんの方々と練習をして、リオデジャネイロ2016パラリンピック、東京2020パラリンピック出場という大きな夢を果たすことができました。 次の目標は、「アイアンマン世界選手権」への出場です。

 

▼プロジェクトの内容

アイアンマン世界選手権は、通常は予選レースで優秀な成績を収めて「スロット」といわれる出場権を得ることになります。

しかしながら、私を含む特殊機材（私の場合は二人乗りのタンデムバイク）を使用する障害者クラスにおいては、この通常のスロットの授与が認められていません。

そのため、世界選手権に出場するためには、厳格な規定はなく「1回の世界選手権で出られるのは世界中の障害トライアスリートから抽選で選ばれた5名」となります。

規定がないため、とにかくがんばって経験を積み、速くなって、この一連のレースにおいて有名になっていくしかないと考えています。

そのために、予選レースに1年に最低でも2回、国内同等レースに1年1回は出場し、自らを鍛えつつ、一緒に走るガイド選手にも経験を積んでいただく必要があります。

この際に、ガイド選手は出場エントリー料はかかりませんが、渡航費（国内であれば旅費）はかかってしまいます。

私の夢のために、仕事を休み、練習を積んで、レース結果に名前を残せなくても手伝いたいと言ってくれるガイド選手に、せめて渡航費を出してあげたいと願っていますが、私自身もエントリー料（アイアンマンでは12万円程度、国内でも5万程度）や渡航費、タンデムバイクの維持輸送費等、非常にお金がかかる状況です。また、パラリンピックへの挑戦が終了した後、スポンサー数社が離れてしまった現状も、余裕がなくなってしまった一因です。

 

今後の予定としては、2023年には、アイアンマンの予選レース（海外）として、6月ケアンズを経て、抽選に当たれば2023年の世界選手権（ハワイ）に出場したいと考えています。＊これも自費です。

もし出られなければ、2023年末から2024年3月頃に開催されるであろう（日程未定）西オーストラリアやニュージーランド、また6月どこかで1戦を予定しています。その実績をもって、再度世界選手権（2024年はフランスのニースで開催予定）に応募していきます。

 

1レースにおける渡航費概算は、アジアで20万円、オセアニアで30万円、ハワイで50万円となります。（表示金額は1人分、ガイドと私自身ほぼ同額が必要。また、この金額は為替や世界情勢に影響されます。）

 

【本プロジェクト中に必要なガイドのための費用】

2023年　　総額150万円（世界選手権に出場できなければ120万円）

　アイアンマンケアンズ　渡航費30万円

　アイアンマン世界選手権（ハワイ・コナ）　渡航費50万円

　（抽選にもれた場合は、西オーストラリアまたはニュージーランド等予選　渡航費30万円）

　練習・経験としての国内レース参加　　旅費総額50万円

　（全日本トライアスロン皆生大会等、最大5レース程度を予定）　

ガイドのためのバイクメンテンナンス費用（点検、部品交換など）　20万円程度

 

2024年　　*2023年に出場できなかった場合の追加予定　　総額50万円

　アイアンマン世界選手権（フランス・ニース**）　渡航費50万

　**世界選手権は隔年で男女開催地が異なるため、2024年はフランスになる予定。　　　　　　　　　　　　

 

なお、もし2023年の世界選手権に出られた場合は、それ以降も私はトライアスロンへの挑戦を続けていく予定ですので、余った予算を翌年のアイアンマンシリーズや世界選手権へのガイド渡航費等に回したいと考えています。

また、抽選にもれたり、さまざまな理由で2024年もレースに予定通り出場できなかった場合においても、同様に翌年以降にレースにエントリーして渡航費に使用していきたいと考えています。

 

【ガイド選考について】

・対象：女性（国内レースに関しては男性でも可）トライアスリート

　　当該距離のトライアスロン経験者であること、または同等の実力や経験が必要です。

　　また、ガイドをすることを楽しいと思ってくださる方であってほしいです。

・募集方法：すでに今までの経験から数人候補がいる状況ですが、これからも長く続けていくためにガイドはたくさんいてほしいと考えています。そのため、自薦他薦問わず今後も募集は続けていきたいです。

＊2023年のアイアンマンケアンズのガイドについては、すでに佐藤史帆さんに決定しています。

・人数や対象数など：ロングのトライアスロンにおけるガイドの負担はとても大きいため、各レースで違う方にガイドを依頼する可能性が高いです。そのため、数人を予定していますが、今までの経験から候補はすでに何人か確保している状況です。

・決定方法：レースコースや気象条件、遠征日程等を複合的に鑑みて、候補のご本人とよく相談したうえで決定します。

・適切に寄贈先を決定出来る理由：渡航手配は原則私自身が行うため、なるべく金銭授受を避けるように考えています。選考については、今までのパラリンピック挑戦やすでに出場したロングのトライアスロン大会等でのガイド選考経験を活かし、その方との練習や合宿を経て様々な適性を鑑み、かつ信頼関係を十分に築いた上で決定してまいりますので、寄贈先として適切と判断できると考えています。

 

どうか、私の夢をサポートするガイド選手の「挑戦する勇気」をご支援していただけないでしょうか。

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

正直、この最終目標については、明確な規定がないことから、どこまでやれば達成できるのかお約束は難しいのが現状です。

でも、私は絶対に出場できるまでやめません！

ガイド選手も、そのつもりで覚悟を決めてくれています。

そしてその思いを持つガイド選手は1名のみではありませんし、今後増やしていくことで、他の視覚障害者の挑戦をサポートしやすくなります。

チームあつことしての挑戦から、よりたくさんの視覚障害者がいろんなことに挑戦しやすい社会を作っていきたいと思っていて、ガイド選手を探すために各地での講演やイベントでの啓もう活動を並行してやっています。

 

みんなが夢を持ち続け、実現に向けてがんばれる社会に近づける、そのためのお手伝いをしていただけないでしょうか。

 

 

【天変地異等の場合について】

プロジェクト成立後、天変地異（コロナ禍のような緊急事態宣言も含む）等やむを得ない事情によりレースに予定通り出場できなかった場合においても、同様に翌年以降にレースにエントリーして渡航費に使用していきたいと考えています。

 

【本プロジェクト実施における許諾について】

YouTuberトモキン様から、本プロジェクトにおけるリターンをご協力いただくこと、名称掲載を行うことの許諾を取得しております。

また、現在予定しているガイドの方々からは、寄贈を行うこと、お名前や写真等の掲載を含めた本プロジェクトへのご協力の許諾を取得しております。今後追加で決定するガイドの方からは、同様の許諾をいただいていく所存です。