プロジェクト終了のご報告
ご報告
この度は私どもTeam宮工(宮崎工業高校・自動車部)のプロジェクトをご支援・応援いただきまして誠にありがとうございました。おかげさまを持ちまして、本プロジェクト「Team宮工(宮崎工)の挑戦! ソーラーカーレース鈴鹿ラストラン」は無事終了を迎えることができました。
Team宮工の高校生は毎年夏の鈴鹿を目指して活動を継続して参りましたが、2020年はコロナの影響で大会が中止。目標を見失いかけてきた自分たちが、1年以上先延ばしとなる次年大会に向けモチベーションを維持し、活動内容がより有意義なものとなるよう「ソーラーパネルの自作~国際格式レースへの出場」といった高いレベルへのステップアップを目標に設定し、これに必要な資金を得るため本クラウドファンディングを立ち上げました。
本プロジェクトの開始は、大会開催が中止となった2020年の8月でしたが、車体改修はすでに2019年の秋頃から、当時の3年生メンバーを中心に始まっていました。彼らは結局、自分たちの手がけたマシンを自分たちの手で鈴鹿を走らせることなく卒業していくことになり、その悔しい思いと作りかけのマシンが現3年生以下の現チームに引き継がれてここまで来ました。今回の車体「宮工MT-2021」は2年がかりで完成しました。
クラウドファンディングを立ち上げた2020年の12月以降は、「クラウドファンディングの成立」と「コロナの終息~2021年大会の開催」を信じて日々の活動を継続してきました。とくにコロナの影響は深刻でなかなか終息を迎えず、感染拡大による緊急事態宣言などで活動が停止したり、どうにか製作作業を進めても鈴鹿試走会をはじめとするテスト走行・練習走行ができなかったため、「我慢」と「地道な努力」の活動が続きました。
その思いが叶って、今年が最後となる「ソーラーカーレース鈴鹿2021」は大会主催側のご尽力によりどうにか開催され、我々Team宮工のメンバーも感染症対策をしっかり行ったうえで無事参戦にこぎつけました。
自作の「ソーラーパネル」や「リチウムイオンバッテリーシステム」の製作をはじめ、これらを搭載するための車体構造や、国際格式レースに出場するための装備をするために、連日の製作作業は出発ぎりぎりまで行われ、レース前日の車検を無事通過することができました。
サーキット走行においてもドライバー3人は、初めての鈴鹿サーキット走行に対して、とにかく嬉しそうでした。不安や緊張よりも、楽しさでいっぱいでした。これまで経験してきたエコランレースやレーシングカートによる練習走行に加え、ゲームや動画サイトを活用した走行シミュレーションを徹底し、レース前日の公式練習走行では無駄のない走りができました。公式練習走行は決勝スタートグリッドを決める「予選」を兼ねていましたが、とにかく5時間耐久レース本番での走行を想定し無理なタイムアタックはせず、セッション後も走行データやコース図を見ながら真剣なミーティングが続きました。これによりレース本番では、最初から適切なラップタイムと消費電力で周回を重ね、経験不足を感じさせないレース運びとなりました。
途中、レースの義務であるドライバー交代を3回行い、併せてタイヤのチェックをピットクルーで行います。タイヤの摩耗により敏速なタイヤ交換を行うなど、ドライバーだけでなくレース走行を支えるピットクルーメンバーも同様に、7人全員の高校生が一つとなってレースを進めていきました。
12:00にスタートした5時間耐久レースは、序盤雨交じりの曇り空が広がったり、時々太陽光を得られたりで、天気の様子を見ながらのエネルギーマネジメントとなりましたが、Team宮工は終始安定したラップタイムと消費電力で「自分たちの走り」を展開し、結果、58周・5時間2分34秒でチェッカーを受け完走。総合6位、ドリームクラス2位という好成績を残すことができました。
2015年以来続いた鈴鹿の表彰台に今年も上がることができました。
自分たち高校生の手で作ったソーラーパネルとリチウムイオンバッテリーシステムで、鈴鹿を走りきることができました。
自分たち高校生の手で作ってきたマシンで、国際格式のレースを走りきることができました。
コロナの影響で開催や出場すら危ぶまれていた鈴鹿のレースに、無事参戦し、自分たちのマシンを思い切り走らせることができました。
自らの手で走行させることができず卒業していった前年の3年生メンバーの思いを鈴鹿に持っていくことができました。
ソーラーカーレース鈴鹿の5時間耐久レース(国際格式)で、自分たちの力を発揮し好成績を上げることができました。
Team宮工が苦境の中、ここまでこれたのは多くの皆様の応援・関係方々のご理解とともに、何より本クラウドファンディングにご支援いただきました皆様のおかげでございます。
本当にありがとうございました。
収支報告
皆さまからご支援頂いた資金は、全額「Team宮工(宮崎工)の挑戦! ソーラーカーレース鈴鹿ラストラン」のために、以下品目の購入に使用させて頂きました。
〇太陽電池セル、および関連部材
〇太陽電池モジュール(ソーラーパネル)製作部材
〇リチウムイオン電池セル、および関連部材
〇リチウムイオンバッテリー保護回路部材
〇クラウドファンディング対応費用(記念品、車体貼り付けステッカー、他)
〇国際格式対応車体装備品(FIA公認シートベルト、他)
レース参戦の結果、上位入賞したことでミツバ賞3万円をいただきましたが、これも上記品目の購入に使用させていただきました。
リターンの発送状況について
本クラウドファンディングのリターンにつきましては、以下のとおりの状況となっております。準備中の2つにつきましては、リリースノートの編集中につき、しばらくお時間をいただきますようご容赦願います。
〇支援金領収書およびお礼状の送付・・・5月上旬に完了
〇チームロゴ入り記念品の送付・・・・5月下旬に完了
〇車体にスポンサーとしてお名前を掲載・・・ソーラーカーレース鈴鹿2021出場時に完了
〇リリースノート、FBページにお名前を掲載・・・準備中
〇リリースノートの発行および送付・・・準備中
〇チーム一同の感謝の気持ち・・・常に心より感謝申し上げます。
最後に・・・
Team宮工(宮崎工業高校・自動車部)はもちろん、引き続き活動を継続して参ります。
ソーラーカーレース鈴鹿は終了しましたが、これに代わる大きな大会や、地元九州・宮崎をはじめ各地で開催されるエコ電気自動車競技への出場を目標に、車体製作やテスト走行などの活動を展開して参ります。
活動の様子は母体となる宮崎工業高校のホームページや、Team宮工のFacebookページで発信して参ります。
引き続き、Team宮工(宮崎工業高校・自動車部)をよろしくお願い申し上げます。
Team宮工(宮崎工業高校自動車部とその保護者会)一同