こんにちは。TeamORIGAMIの谷地です。

 

本日はプロジェクトを立ち上げるに至った、ハリケーン・マリアの被害について、詳しくご説明したいと思います。

 

【ドミニカ国観測史上最強のハリケーン・マリア】

 

毎年5月から10月までの間、カリブ海はハリケーンシーズンを迎えます。ドミニカ国の人々はラジオなどで天気予報をチェックし、ハリケーンの進路をいつも確認していました。

 

2017年9月17日熱帯低気圧からハリケーンに発達したマリアが近づいていたため、政府もニュースやラジオで準備を呼びかけ、人々はラジオや携帯の充電、食料や水の備蓄を確認していました。カテゴリー2か3(強い台風)と予報されていました。

 

ところが、マリアはわずか1日で急速に発達し、18日の夜9時半にドミニカ国に上陸する時には、なんと5段階中最強のカテゴリー5(伊勢湾台風と同じレベル・最大風速70メートル超)となっていたのです。ラジオのアナウンサーがカテゴリー5になったと報道して間もなく、ラジオ局も被災し通信は途絶えました。人々は暴風雨の中で自分の身を守ることで精一杯でした。

 

ドミニカ国を襲うハリケーン・マリア 台風の目がはっきり見える

 

私の元同僚は、停電で真っ暗闇の中、テーブルの下にうずくまり、屋根が飛ばされて吹き付ける雨で床一面プールのような状態になりながら、夜が明けるまでひたすら耐え忍んだとのことです。TeamORIGAMIの力丸も、アパートの屋根が吹き飛び、猛烈な風雨に部屋の中で傘をさしながら朝になるのを待ちました。

 

家族でバスタブの中に入って身を守った、食器棚の中に隠れた、ベッドマットレスの下に潜った、浸水のためキッチンシンクの上に立っていた、一晩中ドアが飛ばされないよう押さえていたなど、友人知人が想像を絶する恐怖の体験を教えてくれました。生きていたことが奇跡だと語る人が多いです。

 

 

ドミニカ国を縦断していったハリケーン・マリア  Graphic by Brenden Moses

 

 

【一夜にしてドミニカ国は一変した】

 

まるで竜巻と津波が同時に襲ったかのような惨状でした。国土の9割の建物が被害を受け、停電、断水、通信網の遮断、食料不足など深刻な状態に陥りました。土砂崩れが1万か所で道路が寸断され、町や村が孤立。川が氾濫し橋が流され、下流の地域は洪水で家が押し流されました。死者31名、行方不明者37名に上っています。

 

暴風により屋根が破壊した上に洪水で浸水した家

 

首都ロゾー:洪水により流木や土砂が押し寄せた

 

 

緑豊かなジャングルは、一夜にして丸裸になってしまいました。主要な輸出物であるバナナの木はなぎ倒され、農業も壊滅的な被害を受けました。浜辺にはたくさんの倒木が打ち寄せられ、船やボートが流されてしまい、漁業も大打撃を受けました。

 

 

家族の安否確認や物資を求めて遠方の町から歩いて首都に向かう人々:ジャングルはなくなってしまった

 

漁業のためのボートは流され、かろうじて残ったものも無残な姿に

 

 

【”地球温暖化という戦い”の最前線に立たされているドミニカ国】

 

首相官邸も屋根が飛んで浸水しました。ルーズベルト・スケリット首相は、ドミニカ国の惨状を「お金で買える物や交換できる物はすべて失われた」と言っています。

 

9月23日、国連総会の一般討論演説で、相次ぐハリケーンで甚大な被害を受けた国として、国際社会の気候変動対策を求める悲痛の訴えを行いました。

 

地球温暖化は海面温度の上昇につながり、ハリケーンの発生件数が増えるばかりでなく、その勢力を増大させます。ドミニカ国をはじめカリブ海の国々は、”地球温暖化という戦い”の最前線に立たされています。

 

国連総会で地球温暖化の影響を訴えるドミニカ国首相

 

 

ドミニカ国の被災状況をもっと知りたい方はこちらをどうぞ↓

 

 

abcNEWS:被災1週間後のレポート(動画)

 

http://abcnews.go.com/International/hurricane-ravaged-dominica-front-line-climate-change-fighting/story?id=50559156

 

 

The New York Times ニューヨークタイムズ:被災直後の様子(動画)

 

https://nyti.ms/2jS1kbu

 

 

ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします!

 

ハリケーン直撃から約5か月が経過しました。首都の一部を除いてはいまだに停電が続いています。水道の修復作業も急ピッチで進められていますが、まだまだ時間がかかります。

 

人々の収入源であった農業、水産業、観光業が打撃を受けたため、復興までには相当な年月を要すると言われています。

 

国連を始め、各国からも緊急支援が入っています。私たちのプロジェクトは小さなものかもしれませんが、日本から草の根の支援を行うことで、地球の反対側から自分たちを応援してくれる人がいることを知り、ドミニカ国の人々が少しでも元気になってくれたらと願っています。

 

既にご支援いただいた方々、温かいメッセージを寄せてくださった方々、シェア・いいね!・拡散のご協力をしてくださった方々、本当にありがとうございます。

 

引き続き本プロジェクトの応援を、なにとぞよろしくお願いいたします!

 

がんばれドミニカ♡

 

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