他者のことは、本当の意味では、決して理解できないのかもしれない。

異なる時代に生きる他者。

異なる国に生きる他者。

異なる言葉を話す他者。

異なる世界観や思想を持つ他者。

けれども、世界は自分と異なる他者でできている。

理解できないことに心を閉ざしていては、自分自身の生きる世界を見失う。

 

手紙も含めた文学や、音楽、絵画、彫刻、写真、演劇、舞踏などの表現は、

つまるところ、他者との間に橋をかける行為だと思う。

簡単には理解できないからこそ、心と心のつながる一瞬に、

人はよろこびを覚える。

時を超えてかける橋を、海を超えて他者に届ける。

戦争をはじめとする暴力の本質をともに考えるために、

『若者から若者への手紙19452015』翻訳プロジェクトを応援します。

 

「原爆の図 丸木美術館」学芸員  岡村幸宣(おかむら・ゆきのり)

 

 

 

 

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