このページをご覧いただき、ありがとうございます。

このプロジェクトで進めているThink Squareについて、展示アイテムのご紹介をしていきたいと思います。今回は、その1 ラプラタカワイルカについてです。

 

 

ラプラタカワイルカ(Pontoporia blainvilleiは、他のカワイルカと異なり、カワイルカという名前でありながら、淡水性のイルカではありません。大西洋沿岸の浅い海に生息し本標本も南米ウルグアイから輸入されたものです。

 

ちなみに、生物標本の輸入については、ワシントン条約等で規制されていますが、どの種も希少であるカワイルカのなかで、ラプラタカワイルカは規制対象ではないため、今回展示が可能になりました。

 

ラプラタカワイルカを含むカワイルカ科の鯨類は、非常に原始的な種とされており、絶滅した化石種の形態的特徴(つまり形)を持っている可能性があると考えられます。標本を見ていると、ラプラタカワイルカも、現在のイルカの形になるまでの水棲生活への試行の跡がみられると感じます。例えば、他のイルカでは、頭骨を背側からみると、右側を構成する骨のほうが大きく、まっすぐ頭骨の真ん中で線を引くと、吻側からみると、右側に大きく中心線が曲がっていきます。ところが、このラプラタカワイルカの頭骨は、ほとんど左右対称なのです。ハクジラ類が持つ、左右非対称性は、音の発生に関係がある可能性を指摘されていますが、そう考えると、ラプラタカワイルカは、どのようにその獲得していない形の機能を補っているのでしょうか。もしくは、補えないなりに生活にどのような工夫をしているのでしょうか。

 

他の種(ほかの人)と違うというのは、イルカの世界でも、かなり大変なことなのではないかな、と想像して心配してしまいます(笑)。

 

今回、スジイルカ、ネズミイルカなどを展示しますので、ぜひ、会場で比較していただければ幸いです。

 

 

 

新着情報一覧へ