プロジェクト概要

 

原爆の当事者は日本とアメリカ。

原爆投下3年後の広島が舞台の「父と暮せば」をアメリカの人と上演したい。

まずは認知を広げるため、プロモーション動画を作成します。

 

 はじめまして、平野綾子です。私は16歳の頃から役者をはじめ、今年で15年目になります。2013年に、演劇ユニット「アン・フルット・four」を立ち上げ、自分で舞台の企画や翻訳、演出等、演じるだけではなく主宰にも挑戦してきました。ユニット名の「アン・フルット・four」の語源「unfruitful」は”非生産”という意味。定期的にたくさんの舞台上演をするのではなく、この作品を上演したいという強い動機と情熱を大切にし、じっくりと時間をかけて作品に取り組むという信念のもとつくりました。

 

今回「父と暮せば」という舞台をニューヨークで上演したいと考えています。この作品は、原爆で亡くなった父と生き残った娘の物語です。上演することによって、改めて悲惨さを認識してもらい、原爆の必要性を問いかけたいと思っています。まずは、ニューヨークの役者や演出家にこの作品や上演する理由を知ってもらうためのプロモーション動画を作成しようと思っています。そのためには、皆様のご支援が必要です。ぜひ温かいご支援お願いいたします。

 


時間と情熱をかけて舞台・演劇という作品を生み出す

 

原爆を日常生活レベルで考える作品「父と暮せば」

「恋」すらできなくなる恐怖をNYにも伝えたい。

 

井上ひさし原作の「父と暮せば」は、三年前に原爆の閃光を受けて亡くなった父の竹造と、原爆から生き残った娘の美津江の話である。亡くなったはずの竹造が、あるとき美津江の前に現れる。美津江は明るく快活だったが、原爆被害後に生き残ってしまったことへの罪悪感持ち、心を閉ざしていた。ある青年から好意を寄せられているものの、死者への思いから親密になれないでいる。そんな美津江に対して竹造は、日々の話し相手として彼女を楽しませ、ときに諭し助言を与えていくという話である。

 

「父と暮せば」のストーリー内容は、あくまでも「ある男性に恋をしてしまった娘、それを応援するお父さん」です。その背景に「戦争」や「原爆」があり、それらが理由で人を好きになり、恋をし、結婚をして子供を産む、そんな当たり前のことが出来なくなったのです。原爆で被爆や身体的な被害というのはもちろんですが、心に病を残し人間として当たり前なことが不可能になってしまったのです。ただ核兵器や原爆をなくしたいと言うのは、簡単ですがあまりにも漠然としています。「父と暮せば」は、その「戦争」や「原爆」というものを私たちの日常生活レベルに落として表現しているからこそ、伝わると考えています。

 

私は、この作品をニューヨークで、アメリカ人と上演したいと思っております。なぜかというと、原爆の当事者は日本とアメリカの2か国しかいないからです。まずは、日本とアメリカでもっと原爆についてオープンになり、核兵器の恐ろしさを世界全体に訴えていきたいと思っています。今、アメリカの若い世代では「原爆は正義だったのか?」と疑問をもつ人が多くなってきています。世界中のアーティストが集まるニューヨークで、演劇の持つ力を利用して伝えていきたいと思っています。今回はその前段として、そのプロモーション動画を作りたいと考えています。
 


この作品、舞台をNYにも伝えたい。

 

広島の街が「すっぽり焼け抜ける」

美津江が思った「残されて生きる」

それを繋げたのは陸前高田の「奇跡の一本松」

 

アメリカ人と上演するためには、アメリカの役者に「父と暮せば」はどういう作品か、上演したい動機や理由をアピールし発信していく必要があります。そのため、今回は視覚的な伝わりやすさから、字幕付きのプロモーション動画を作成します。そして、その主な撮影場所は岩手県の陸前高田市「奇跡の一本松」の前です。


この作品の中で、美津江がお父さんに原爆を落とされた後の広島の町を「あこいらもすっぽり焼け抜けとって」という表現をします。この「すっぽり焼け抜ける」という表現が引っかかり、調べていました。当時の写真をみたり、話を聞いて想像し、頭で理解はできても、その時の感覚はどういう感じなんだろうとわからないでいました。

 

その中で、たまたま岩手県陸前高田市を訪れた時、ものすごく異様な光景を目にし、今までにない衝撃を受けました。何もなく、だだっ広い場所。家も見たことないような壊れ方をしている。これが「あこいらもすっぽり焼け抜ける」ということなのかと、はじめて頭ではなく体で理解できました。また、松が一本だけ残っているという風景に、美津江が原爆被害で生き残っているという姿を重ね合わせました。実際に震災の被害に遭われた方も「残されて生きる」という同じ心情ではないかと感じました。これらのことから岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」で撮影することを決めました。

 

当時の広島の景色を見た場所

 

美津江の孤独を感じた場所

 

NY公演の第一歩がプロモーション動画です。

皆様の温かいご支援お願いいたします。

 

プロモーション動画は20分程度ですが、その為に撮影と編集、録音、音響の費用がかかります。そして、東日本大震災の復興のシンボル「奇跡の一本松」でのロケの費用(宿泊・交通費・雑費)や、都内での撮影でかかる交通費や雑費・宣伝美術の費用なども必要です。今回、皆様のお力をお借りして、動画を作成したいと思っております。

 

動画を作成した後は、主にデザイナーやパフォーマー、映像作家などが作品発表の場として使っている動画投稿サイト「Vimeo」、ニューヨークの総合情報投稿サイト(info fresh ny・MixB)に定期的に掲載します。また、2018年2月には、実際に渡米し、役者や劇場等をセッティングする予定です。


戦後72年を過ぎた今、戦争を経験してない人が増え、今まで以上に想像力が必要な時代になってきていると思います。だからこそ、お芝居や演劇で、原爆のことを伝えていく必要があると思っています。それは、美津江の役を演じて、原爆の悲惨さ、原爆を生んだ戦争、何も罪もない人が無残な姿で死んでいく、人間としてのアイデンティティさえも壊してしまうほどの脅威を持ってる原爆の恐ろしさを身をもって感じたからです。


もう二度と、同じことは起こってはいけない。そのために、「父と暮せば」をまずはニューヨークでアメリカの人と上演したいです。その後、様々な国や地域の人と、様々な場所で上演したいと思っています。その第一歩として、このプロジェクトがあります。ぜひ、皆様の温かいご支援お願いいたします。

 

時とともに記憶が風化しないように活動したいと思います。


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