猫伝染性腹膜炎(FIP)治療のご支援、ご協力をお願いいたします。

▼自己紹介

 

数あるプロジェクトの中から本プロジェクトを閲覧いただきまして誠にありがとうございます。

 

シナモンの家族、ヤマキヒロシと申します。

 

私達は4人家族（妻、長男、長女）でしたが、2020年8月23日にシナモン（4カ月、オス）が家族の一員になりました。この頃は、顔の色が薄く、耳も立っています。

 

 

シナモンはどちらかと言うとクールな男の子です。ベタベタと人に付いてくるようなことはありませんが、それでも子供達は、シナモンから確実に愛情を感じ取り、慈しむ心を育んでいました。

 

 

 

しかしながら、2021年2月4日からくしゃみが始まり、食欲不振があったことからすぐに病院に連れていきました。当時は抗生剤を投与し、しばらく様子を見ることになりました。

 

 

その後、普段のように動くことがなくなり、じっとしていることが多くなったため、症状が明らかに悪化していると判断し、再度病院で検査を行いました。

 

2021年2月21日、精密検査の結果、残念ながらFIPドライタイプと判明しました。

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

まず始めに猫伝染性腹膜炎（FIP）について説明いたします。なお、プロジェクトページ表記における法令遵守の観点から「薬品名」を伏せて、「未承認薬」と記載しています。

 

＜猫伝染性腹膜炎（FIP)について＞

多くの猫が、猫コロナウイルス(FCOV)を持っています。FCOVは容易に感染するものの弱毒性のウイルス(猫腸管コロナウイルス：FECV）であり、無症状～下痢嘔吐など腸炎に似た軽い症状をもつに過ぎません。しかし、猫伝染性腹膜炎(FELINE INFECTIOUS PERITONITIS：FIP)は、猫コロナウイルス（FCOV）が突然変異によって「猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)」となり、それに依って引き起こされる致命的な免疫性ウイルス疾患とされています。生存率は極めて低く、発症すると平均生存期間が僅か9日間とされてきました。長年、効果的な治療法はなく、死の宣告といわれてきた猫の病気です。

 

＜FIPの症状について＞

FIPは症状の特徴から「ウェットタイプ」と「ドライタイプ」、もしくはその両方の「混合タイプ」に分類されます。ウェットタイプは60％～70％程度、ドライタイプは30％～40％と、全体としてはウェットタイプが多い傾向にあります。共通する症状の徴候として、「抗生物質に反応しない」「食欲の減退」「元気の消失」および「嗜眠(寝てばかりいる)」「4日以上の高熱が続く」などがあります。

 

※上記は、WEBサイト(https://www.fipcat.com/)より引用しています。猫コロナウイルスは人間の新型コロナウイルスではありません。

　

多くの場合、初期の段階では気づきにくく、診断後、数日から数ヶ月で亡くなってしまう致死率の高い病気ですが、ここ数年の間に海外で薬が開発され、寛解が望める病気になりました。

 

しかしながら、上記の薬は日本において動物医薬品として承認されていない未承認薬となり、全てのFIPの猫に効果があるわけではありません。シナモンのようにFIP後期の場合、3カ月後の生存率は5割以下、再発率は約30%になります。

 

シナモンがFIPと診断され、最初は現実を受け入れることが出来ませんでした。家族と涙ながらに何度も話し合い、シナモンが1日でも長く生きられるチャンスがあるのであれば、今できることをしてあげたいと考えて未承認薬の投与を決めました。桜咲く季節をシナモンと迎えたいと強く願いました。

 

 

 

▼プロジェクトの内容

 

FIPと診断された対応経緯を記載いたします。2021年2月15日の血液検査結果は以下となります。

 

 

また、触診によりお腹の腫瘤が見つかり、成分検査した結果は以下となります。

 

 

上記検査結果より、明らかに正常波形とは異なることから、FIPの疑いが強まり、PCR検査を実施することになりました。

 

 

当時、嫌な予感がして病院に行くことさえ本当に辛かったです。2021年2月21日にPCR検査陽性となり、FIPが確定しました。また腫瘤については、FIP影響で腸管膜リンパが腫れていることが分かりました。

 

2021年2月23日、セカンドオピニオンとして別の病院に行き、血液検査を再度実施しました。

 

 

HCTは貧血状態を示す数値となりますが、基準値から大きく外れ、約1週間で25.9%から13.2%まで落ち込んでいることから症状は重症化しており、セカンドオピオンでも残念ながらFIPドライタイプ後期の診断でした。HCTは、10%を下回ると輸血が必要になるレベルとなります。シナモンは貧血状態だったため、動くことが出来ず、鼻の色もピンク色から白色に変わっていました。

 

シナモンの症状が少しでも軽くなることを願い、2021年2月23日から未承認薬の投与を開始しました。後日、病院側から入手しました診断書は以下となります。

 

 

▼プロジェクトの展望・資金の使い道

 

皆様からのご支援は、全てシナモンの治療費として利用いたします。万が一、治療中にシナモンが亡くなってしまった場合は、いただいた資金をこれまでの治療費に充てさせていただきます。万が一のことなど本当は考えたくもありません。考えるだけでとても辛いです。

 

未承認薬は、FIPの症状や体重によって投与する量が変わります。シナモンは元気な時、4.3kgありましたが、2021年2月23日時点は、痩せてしまい3.8kgに減っていました。

 

 

FIP後期ということで、1日1回、800mg～900mgの未承認薬カプセルを12週（84日間）、2021年5月17日まで同じ時間に投与し続ける必要があります。シナモンは、84日間、4～5個のカプセルを飲み続けなくてはなりません。

 

＜未承認薬の費用について＞

新薬カプセルの単価（税抜き）は以下となります。

 

200mg：4,800円

100mg：2,400円

  50mg：1,200円

 

最初の28日間：800mg×28回＝19,200円×28回＝537,600円

次の28日間：850mg×28回＝20,400円×28回＝571,200円

最後の28日間：900mg×28回＝21,600円×28回＝604,800円

 

合計：1,713,600円（税抜き）

　　　1,884,960円（税込み）

 

上記に、未承認薬以外のお薬代（貧血のお薬など）、検査費用、クラウドファンティングの手数料（12％）、消費税（10%）が加わり、総計235万円の費用が必要となります。

 

本プロジェクトの目標金額は未承認薬のお薬代、半分程度となる90万円といたします。

 

以下、2021年2月23日～3月16日分の診療費明細書になります。

 

＜2021年2月23日および3月2日＞

小計：336,985円（税込）

 

＜2021年3月9日および3月16日＞

小計：355,870円（税込）

 

▼リターンについて

 

わずかとなりまして大変恐縮ですが、ご支援に対する感謝を込めてリターンをさせていただきます。必要に応じて、配送先の住所、メールアドレスをいただけますと幸いです。活動報告として、シナモンの状況をサイト内の新着情報で報告いたします。

 

流行している人間の新型コロナウイルスの影響により、リターンが遅延する可能性がある場合は、事前に上記の活動報告にて連絡いたします。

 

本プロジェクトは、All or Nothing形式のため、目標金額を達成出来なかった場合は、ご支援をいただきました皆様に返金され、リターンをお送りすることができませんのでご承知おき願います。

 

▼最後に

FIPという病気は、調べれば調べるほど本当に恐ろしい病気です。シナモン同様にFIPと戦っている猫ちゃんが他にもいらっしゃることが分かりました。また、未承認薬は非常に高額なため、未承認薬の投与をあきらめてしまう事例もございました。

 

今回は私達家族の問題であり大変身勝手なことではありますが、未承認薬により寛解した一例となり、将来的に未承認薬が承認されて少しでも救われる命が増えることにわずかながらでも近付ければ良いと願っております。

 

2021年4月5日にやっと1歳になったシナモンにもっと生きて欲しい、もっと一緒に過ごしたいと家族一同、強く願っております。

 

どうか皆様、ご支援の程よろしくお願いいたします。最後までお読みいただきまして心より感謝いたします。

 

 

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▼プロジェクトの終了要項

・治療・手術対象    
シナモン（猫、11カ月、オス）

・治療・手術内容    
猫伝染性腹膜炎（FIP)の診断を受けて、未承認薬の新薬を投与中。

・治療・手術完了予定日    
2021年5月17日