-飛生芸術祭- 北海道ポロト湖面で環境芸術作品の展開へ

 

 

ヒデミニシダは北海道小樽市出身の現代美術家です。ノルウェー王国国立ベルゲン芸術大学大学院を卒業し、ヨーロッパを中心に活動してきました。現在は東京を拠点に、地元である北海道とも深くかかわりながら活動を行っています。この度、北海道白老町で行われる「飛生芸術祭2017」にて、「アイヌ民族博物館」の協力の下、ポロト湖の美しい自然環境の中でインスタレーション作品を制作させていただけることになりました。ですが予算が限られており、十分な表現を行うのにもう少し費用が必要です。プロジェクト実現のために作品ドキュメントフォトの先行購入というかたちで、皆様に資金不足をご支援頂けますと誠に幸いです。

 

 

 

 

アイヌ民族博物館：www.ainu-museum.or.jp/

 

 

 

 

ヒデミニシダの作品の多くは、作品が展開される場の風景と人間とが改めて対峙する構図を生み出し、個々が見つめる世界の眺めをいつもと少し違った視点で捉えようとするものです。

 

様々な環境の中に投じられた作品を通して、今まで見落としていたその場所の美しい一面に気がつき、世界がいつもより少しだけあかるく見えるかもしれません。せわしなく流動する現代社会に置いて、あらためて私たち人間の周囲に広がる環境や風景にまなざしを送ることは、私たちを生の根源に立ち返らせてくれます。

 

今回、北海道白老町の「飛生アートコミュニティー」と「アイヌ民族博物館」からのお誘いを受け、美しいポロト湖の風景の中に作品を展開する機会をいただきました。ですが思い描く作品実現のために、あと20万円の資金が不足しています。この資金を皆様のご支援でまかない、良い作品を完成させたいと考えております。 

 

 

 

 

皆様からいただいたご支援で、ポロト湖に美しい風景と対話する美術作品を展開し、地元の方や、北海道を訪れる道外の方に風景との対話を楽しんでいただきたいと考えています。

 

今回ポロト湖に制作する作品は、湖面にイスの彫刻が無数に広がってゆくという大規模な屋外インスタレーションを目指しています。今回作品展開の現場となるポロト湖は都市圏から離れた自然豊かな場所です。そのため制作と撤去のために何度か現地に滞在して作業を行う必要が有ります。また湖の水面に展開する作品ですので水上での危険な作業をともないます。

 

「飛生芸術祭」からは滞在先や交通費の一部を、「アイヌ民族博物館」からはポロト湖での作業にかかわるサポートをいただいておりますが、まだ材料費や制作スタッフの人件費、芸術祭後の撤去費用等、めどの立たない経費がのこっています。芸術祭を９月中旬に控え、今月末から制作にとりかからなければなりませんが、このままでは十分効果的な規模の制作が行えません。

 

できれば８月中に最低限２０万円のご支援をいただくことができれば、訪れる方に満足していただける作品を制作することができます。ポロト湖の湖畔には古くからアイヌの人々が暮らしてきた集落があり、北海道特有の文化を見守ってきた美しい湖には、道内外から多くの方々が訪れます。この場所で、その歴史的文脈や美しい風景と心から対話する作品を展開したいと思います。

 

 

 

日々の生活の中で、ふと顔をあげて風景をながめる。その視線の先には誰の目前にも美しい風景が広がっているはずです。

 

けれども現代社会のめまぐるしいスピード感の中で、そういった美しい世界の断片にまなざしを向けるという機会が少なくなっているようにも感じます。このような社会背景のなかで、ふたたび美しい風景の中にたたずみ、ささやかな喜びを発見する。そんな瞬間を訪れる人に与えることができる作品を制作したいと思います。

 

 

完成作品のドキュメントフォト作品（限定エディション）をお送りします！

作品完成後、ドキュメントフォトと呼ばれる記録写真を制作します。この写真コレクションの中からセレクトされたエディション付き写真作品をお送りいたします。