応援メッセージ：横塚 晋さん

東急田園都市線の主力車両として活躍した8500系ですが、1975年から1991年まで長期間にわたって増備されたので、結果として令和の時代まで生き残ることができました。それもついに終焉を迎えます。このような通勤車両を保存する例は珍しく（あれだけ走ってた国鉄103系だってほとんど保存されていません）、鉄道趣味の枠を超えた社会史・産業史の観点でもとても有意義なプロジェクトだと思います。

私個人としても、実家が田園都市線の端っこにあったため幼少期から数えきれないくらいお世話になったとても親しみのある車両です。下りの急行が渋谷を発車して、新玉川線区間での暴力的（笑）な走りから一気に上り坂を駆け上がってパッと明るくなって二子玉川園到着・大井町線乗り換えの放送が流れるところとか、急カーブで車輪をきしませながら長津田に進入するところとか、思い出の中の1シーンとして鮮明によみがえってきます。

東京さつきホスピタルさんはコロナ対応や地域医療への対応に積極的に取り組まれ、将来必要とされる医療機関の姿を切り開く構想力と実行力を兼ね備えていらっしゃいます。「行きたくなる精神病院」というコンセプトもこのハチゴープロジェクトも、東京さつきホスピタルさんだからこそここまで漕ぎつけられたものだと思います。

この素晴らしいプロジェクトに少しでもお力になれるよう、簡単ながら応援メッセージとさせていただきました。多くの人の笑顔に囲まれてハチゴーがいきいきと輝く姿を見ることを楽しみにしています。