【殺処分ゼロを目指して】2度目の挑戦！朋猫ハウス増設にご支援を！

 

第1弾目のプロジェクトが成立した昨年の春、外は桜が満開で、私たちも新社会人のような真新しい気持ちで朋猫ハウスの活動をスタートさせました。

 

今回はこの朋猫ハウス第1棟目完成までの道のりと、第2弾を立ち上げるに至った経緯を、前回の収支報告も兼ねて改めてご報告させて頂きます。少し長いですが、最後まで読んで頂けると幸いです。

 

 

・令和4年3月31日に第1弾目のプロジェクト終了後、同年5月にREADYFORからご支援金が入金されました。

 

⬛︎収支報告

 

以上、施設完成時点で1,249,023円のマイナスとなりました。

 

朋猫ハウスは、元々は最初に一時預かり等の施設から始める計画でした。しかし手術施設に重要性を感じた為、急遽計画を変更した経緯があります。

 

手術が行える施設としての建物は様々な建築基準法に沿って造る必要があり、壁や床の厚み一つとっても基準が違っていて、その分費用も想像以上にかかってしまいました。

 

メンバーに大工の経験者がおりますのでまだコストを抑える事が出来ましたが、それでも結果的には大幅に赤字が出てしまいました。

 

 

⬛︎前途多難なスタート

 

大きな痛手だったのが、建設直後に大工経験者のメンバーが足に大怪我を負い入院を余儀なくされたことです。無事に回復して現場に戻って来てくれましたが、当時の怪我はとても深刻な状況でした。

 

一方新玉旅館でも、玄関前に産まれたばかりの仔猫を遺棄される事件が立て続けに起こり、その日から女将さんは仔猫のお世話に追われる毎日で、メンバーもそれをサポートするだけで精一杯でした。

 

予定していた7月のプレオープンにも間に合わず、焦りや不安でいっぱいでしたが、当時は数えきれない程沢山の人が助けてくれて、その善意を励みに、女将さんは仔猫たちを立派に育て上げ里親さんに繋ぎ、怪我をしていたメンバーの退院後は急ピッチで建設が進みました。

⬛︎手術施設の認可

 

途中、不安定な世界情勢により物価が高騰したり必要材料が入手困難になったりと、幾度となく足止めされて予定より大幅に建設の遅れが出ましたが、出来上がった建物は気密性に優れていて丈夫で、県の家畜保健衛生所にて申請を行った際、完璧に基準値が満たされているとお墨付きを頂き、無事に手術施設として認可して頂く事が出来ました。

 

令和4年10月、公的機関に認められた、朋猫ハウスの手術施設が別府市に誕生しました。

 

長い道のりでしたが、こうして皆様からのご支援を形として実現出来た事に、大きな第一歩を踏み出せたと実感しています。

⬛︎遠い存在の愛護センターと手術施設の必要性

 

別府市には市の助成金制度があり、申請すれば市内の動物病院で手術ができますが、それだけでは予算が足りない数の猫がいる地区もあり、足りない場合は県の助成金で愛護センターまで連れていくか、自己負担で手術するしかありません。

 

更に別府市以外は各市町村の予算すらない地域も多く、助成金を利用するには愛護センターのみの選択となります。ところがセンターは遠すぎて連れて行ける人手もなく、ボランティアさんはこれまで何度も実費を出して手術してきました。

 

⬛︎行政の仕組みと私たちの役割

 

愛護法の改正により、センターや保健所は猫の引取りを拒否出来るようになりました。また、毎年の殺処分の数は減っていますが、数値だけ見て安心してよいのでしょうか。実際はその分、巷で猫がどんどん増えているのが現実です。

 

殺処分より路上で亡くなっていく猫の方が多い事は、ご存知の方も多いと思います。

 

この愛護法改正で、都道府県が不適正な飼育者や無責任な餌やりに対する指導や勧告も出来るようになりましたが、積極的に取り組んでいない事で、いくら私たちが地域猫活動を通して啓発しても、到底追いつかない状況だと実感しています。

 

こうした悪循環は、愛護法改正と共に各自治体の仕組み自体を変えていかなくては、センターが拒否して増え続ける猫を、ボランティアが保護し続ける事は現実的に不可能です。とにかく効率よく避妊去勢手術をして、猫を増やさない事に力を注いで行くべきだと思っています。

 

そこで、遠すぎて諦めていたセンターの利用を、手術施設を造る事で効率化を図れるよう体制を整え、その上で行政に働きかけていきたいという答えに辿り着きました。

 

その道筋を、全国の皆様が作って下さったのです。本当に感謝しかありません。

⬛︎皆様のお力で更に前へ進める事

【プロジェクト第2弾】

 

しかしこの手術施設を本格的に稼働させる為には、手術前後に猫を一時的に管理出来る整備がまだまだ不完全で、その環境作りによる資金が不足しています。

 

また、いつも捕獲のタイミングが難しい子育て中の母猫は、母子一緒に保護をして、仔猫は里親さんへ繋げたい。不幸な猫を増やしたくない、今ある命に手を差し伸べたい...その思いで実現させた朋猫ハウスですが、恥ずかしながらまだ道半ばであり、私たちだけではどうにもならない無力さを感じています。

 

どうかもう一度皆様のお力を貸して頂きたく、この度第2弾のプロジェクトを立ち上げました。真の殺処分ゼロを目指して、私たちの本来の目的を実現させていきたいと思っています。

 

今出来る事として、現在取り組んでいる活動があります。その内容は次回の記事でお伝え出来たらと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。