プロジェクト概要

 

震災から約2年。決して風化させてはいけない、いくつもの記憶があります。当時の記憶を収めたドキュメンタリー映画上映会の開催を通じて、これらの記憶を次の世代へ引継ぐことを目指します。

 

はじめまして、山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局長の高橋卓也です。
今回、私たちは、震災と復興の現場に寄り添って作られた映画や被爆の歴史を辿る作品を集めて、特集上映を行います。これらの映画は、ひとりの映像作家が、隠れた事実とも向きあい、丁寧な取材と時間をかけてじっくり作り上げた作品群です。

 

ただ、”開かれた学びの場”となるような映画上映会とするために、各作品の監督を招聘する費用が必要です。どうか皆さま、上映会開催をご支援いただけないでしょうか。

 

「ともにある Cinema With Us 忘れないために1」チラシ
 

それぞれの映像が「こんな事実もあるんだ!」と、時に静かに、時に激しく、語りかけてきます。

しかし、優れた記録も単発で上映された場合、おびただしく流通する映画の中で埋没してしまいかねません。そうした現状を打開するため、今回は、6作品を特集し、製作者のトークや質疑応答の機会も併せて設けることで、単なる映画鑑賞会ではなく、開かれた学びと出会いの場として提供することにしました。

 

震災復興のために、映画ができること。

 

私は、映画の配給や地域上映や製作活動などを経て、現在は山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局で映画と人を結ぶ仕事をしています。1989年より隔年開催で、ドキュメンタリー作品を世界中から集めて上映し、映画と人の国際的な交流の場を作り続けています。
そんな私たちは、東日本大震災やその後の原発事故以降、映画にかかわる人間として何が出来るかを問いながら、新たな活動を始め、継続しています。

 

映画は人に寄り添うことで改めて映画になる。

 

3.11以降、私たちは、被災者の方々に映画を届けたいと、上映機材を車に乗せて何度も被災地を訪れました。あまりにも辛い経験の中で疲れきった心に映画がどう届くのか、私たちにも予想がつきませんでしたが、瓦礫で囲まれた学校や各地での避難地での上映後、映画を鑑賞した被災者の方々から、大変多くの感謝の言葉を頂くことができました。
 

周囲を瓦礫に囲まれた石巻市立湊小体育館にて寅さんの48作目を上映。

避難所でもある宮城県山元中学校にて親子映画教室を実施。


この経験を通じて、「映画は人に寄り添うことで改めて映画になる」という感覚を持つことができました。この感覚を大切にしながら、いまも被災地に映画を運ぶ活動を続けています。
 

石巻市立湊小学校体育館にて、子供たちとともにコマ撮りアニメーションを作り、
後日、この体育館で大人もまじって上映会を実施。

 

また、大震災直後から、多くの映画作家たちも未曾有の出来事を記録し、何かを伝えようとカメラを抱えて被災地に駆けつけていました。潤沢な資金などを持たない彼らが必死で撮影し続けた映像は、そこで生きる人たちの本音や喜怒哀楽を受けとめた貴重で切実な記録となっています。

 

数多くの映像作家により、震災を描いた優れた映画が次々と産み出されている一方で、時の経過とともに、これらの映画が避けられる風潮も出てきました。

 

震災から間もなく2年が経とうとしていますが、現在も、抱えきれない体験と不安の狭間で揺れる多くの人々の生活が続いています。そして、未だ解決しない原発の問題があり、いろんな意味で3.11は決して過去になり得ないし、過去にしてはいけないと考えます。
しかし一方で、時の経過とともに、大震災や原発や核の問題を描いた作品を見に来る人たちが大幅に減っていると、映画館や自主上映の現場に関わる人たちの声が届くようになっています。

 

いまだからこそ、ドキュメンタリー映画上映会開催を通じて、「震災の記憶」を皆で共有し、次の世代に受け継ぐことが大切だと考えます。

 

私たちにとって、どんなに大きな事件や痛切な体験も、伝え共有してゆく具体的な努力がなければ失われてしまい、そこから何かを学ぶこともできなくなってしまいます。これを映画の力で、何とか克服したいと考えます。
ともすれば無関心と風化の中で失われてゆく記録や記憶を「残し、現し、見つめる機会」を今後もしぶとく共有し続けたい。これは、未曾有の経験をしてしまった同時代の私たち自身、そして、優れた記録を受け継ぐべき次世代や未来の方々のために必要なことだと、私たちは考えます。
それを支えるのは、やはり人と人のつながりの力でしかありません。

 

市民ひとりひとりによって、映画祭が運営されています。映画祭活動に参加し、あなたも、映画祭を支えるプロデューサーになっていただけませんか!

集合写真(山形国際ドキュメンタリー映画祭2011さよならパーティ)

 

イベント詳細

 

タイトル 「ともにある Cinema with Us 忘れないために1」(東日本大震災復興支援上映)

上映日程 2013年3月1日(金)、2日(土)、3日(日) 3日間

上映作品

<被爆の歴史を辿る>

1 『二重被爆~語り部・山口彊の遺言』(70分)・・・広島、長崎

2 『放射線を浴びたX年後』(83分)・・・・ビキニ諸島水爆実験

3 『プリピャチ』(100分)・・・・・・・チェルノブイリ原発事故

4 『天に栄える村』(製作中/約100分)・・・・福島第一原発事故と戦う農民

<津波のあと>

5 『津波のあとの時間割~石巻・門脇小・1年の記録~』(125分)

6 『なみのこえ』(製作中/約180分)被災者の記憶の物語

会場 フォーラム山形 ■主催 特定非営利活動法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭

鑑賞料金 前売 一般800円(当日1,000円)、3作品券 2,000円(当日券なし)

 

監督からのメッセージ

 

上映作品のひとつ「放射線を浴びたX年後」チラシ

 

目標支援金額使用用途

 

今回、みなさまからいただく支援金は、主に上映される各映画の監督や関係者7名の招聘費用に充てられます。今回のプログラムには、6作品中5作品の監督と関係者が参加し、映画上映後に、会場内で監督のトークや観客との直接的な質疑応答の時間を設けます。
厳しい状況の中で現実と向合い作品を作った監督たちにとって、観客からの直接の批評や感想は非常に大きな励ましになり、次の作品作りのエネルギーとなります。また、私たち観客も、監督たちの生の声を聞き様々な質問や疑問を投げ掛けることで、作品とその背景をより深く知ることができるのではないでしょうか。

ぜひ、この上映プロジェクトの市民プロデューサーになってください。まぎれもなく、あなたが、新しい映画や文化の流通を支える存在なのです。

 

引換券について

 

このプロジェクトの引換券は、時代を映す鏡であるドキュメンタリー作品にこれまで以上に興味を持っていただき、また、厳しい状況の中で作品を世に送りだしている作家たちとの交流や作品を深く理解するための契機にしていただけるようなものを準備しました。

 

貸出しリスト(自主上映などに有料でお貸しできる当映画祭の所蔵ドキュメンタリー作品リスト冊子)

 

Tシャツ(色柄とサイズは、限りがございます。相談ください)

 

手ぬぐい(色柄ははご相談)

 

ウエストバック(10個限定です)

 

鑑賞チケットなど


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