【名古屋/金山】持続可能な、まちの本屋を開業したい。

支援総額

4,049,000

目標金額 2,500,000円

支援者
346人
募集終了日
2020年11月20日

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プロジェクト本文

クラウドファンディング達成のお礼

 

 11月20日、皆さまのご支援・応援のおかげで、無事にネクストゴールも達成をすることができました! 本当に、本当にありがとうございました!!!!

 

345人もの皆さまに支えていただき、大変励みになりました。より一層気を引き締めて、街にとって良いお店になれるようがんばります。

 

現在はお店のオープンに向け、準備の真っ只中です。 今後オープンの情報など、新着情報にアップさせていただきたいと思います。

 

店舗のサイトもできましたので、ぜひご覧いただけましたらうれしいです。

 

TOTUEN BOOKSTOREをどうぞこれからも、 よろしくお願いいたします!

 

2020年11月30日追記

古賀 詩穂子

 

第一目標達成の御礼とネクストゴールについて


ご支援いただいた皆さま、シェアしていただいた皆さまのおかげで目標金額250万円を達成することができました!皆さまのお言葉にうれしい気持ちになると同時に、背筋が伸びる思いです。
 

本当にありがとうございます!!!
 

目標を達成しましたが、ある事情もあり、ネクストゴールを設定したいと思います。


ネクストゴールは、400万円とさせていただきます。


工事は奥の絵本読み聞かせエリアを作るためのものです。工事内容をそのまま進めるために、ネクストゴールの設定をさせていただくことにしました。ポジティブな流れに変換できるように頑張ります……!(詳細は、上記リンクにて読んでいただければと思います。)
 

引き続き、ご支援・拡散よろしくお願いいたします!!!!!


2020年10月30日追記

古賀 詩穂子

 

なぜ本屋を開業するのか

 

こんにちは。

 

本屋に行きたくなるフリーマガジン『読点magazine、』を刊行しております古賀 詩穂子と申します。この冬、地元・名古屋に「TOUTEN BOOKSTORE」(トウテンブックストア )という新刊本屋を開業します。

 

写真提供:HIROBA!東海エリアの魅力発掘ウェブマガジン

 

わたしは新卒以来、本の業界に勤めていました。

3年は出版取次として、のちの3年は本屋の企画・運営事業Editorial JETSETのメンバーとして。

本の流通・販売の経験の中で3つのことを考え続けていました。

 

1:本屋は街に必要だということ

 

出版取次では書店営業の部署に配属となり、物流事故の対応や売上金の回収だけでなく、データに基づく店舗運営のサポートなどを行っていました。毎日さまざまな本屋に足を運び、棚を読み、お店の方の話を聞くことも多くありました。

 

それを繰り返しているうちに、本屋のおもしろさを知ることになります。

 

新刊書籍は一般流通しているだけでも、毎日200タイトルほどが刊行されています。個人出版の本もあるので実際にはもっともっと。日々大量の本が出るけれど、自店の棚の広さは変わりません。書店員は常に何を置くか選択し、どのように売るのか判断しているのです。

 

そうなれば当然、一つとして同じ本屋はありません。

 

そんな中からわたしたちは本を選び、買います。目的の本や目的に近い本、はたまた全く知らなかった本。本を選ぶという行為は、自分の欲求や関心ごとが引出されるものであり、とてもプライベートな行為だと思います。(自宅の本棚を見られることが自分の頭を覗かれていると感じるように。)

 

とてもプライベートな行為だけれど、誰にでも開いていて気軽に訪れることができる。

 

本屋はどこよりもプライベートとパブリックが混ざり合う空間であると思い、心地の良いものでした。


 

だれに対してもオープンに開いていて、たしかな情報を届けてくれ、社会とつながれる場所。

それはコンビニのイートインスペースでも、薄暗い公園のベンチでもありません。

多種多様なコミュニティが生まれる、本屋こそがその場所なのです。

 

わたしは本屋が街に必要なのはなぜか考え、アップデートし続けています。


2:経営がしづらい業種であること

 

通常、大手取次を通すと本の販売の粗利益は22%しかありません。

また本の性質上、同じ本を2度買うということはあまりありません。(プレゼントならあるけれど。)

 

本屋は薄利多売で、回転してこその商売だったのです。つまり、定期的に発売される雑誌が街の本屋を支えていたとも言えます。情報収集がネットに代わり、20年以上雑誌の売上の前年比を割っている現在でも、3,000ほどの出版社と10,000ほどの書店の本を流通させるシステムは、様々な理由があり変えることがむずかしく、結果本屋は粗利が小さく経営がしづらい業種となっています。


ですが、大きなシステムに頼らないからこそ実現できる本の流通を行っている取次もあり、直接取引してくれる出版社もあります。本の仕入れの選択肢は、10年前よりも増えています。

 

システムは容易に変えることができませんが、個人店では選択肢を持って決めていくことができます。

わたしは常に選択肢をさがし、持続可能な取引を結び、仕入れについても投票だと考え行動していきます。

 

3:継続させることが必要であること

 

街の本屋がなくなる理由の大きな要因に「後継者がいない」ことがあります。わたしが子どもの頃から通っている「滝書店」は幸い今も実家に帰るたびに行くことができています。

 

 

本屋の数が減れば当然、本屋に行く機会はなくなります。本を買うだけであればネットショップで事足りますが、場所がなくなることで、知っている本の数は減り、買う機会自体減るかもしれません。

 

「場所がある」ということは本屋に行く機会を作ることができます。そして、「その場所にあり続ける」ということは本屋に行く習慣を作り、そして世代をつないでいくこともできます。

 

それはわたしが本屋をやる上でもっとも大切にしたいことであり、そのためにどうしていくかを長い目を持って考え続けます。

 

少々時間がかかると思いますが、健全な経営の街の本屋をつくり、日本中の本屋を経営したい人が本屋を経営できるようにすることがわたしの次の目標です。

 

金山につくる「TOUTEN BOOKSTORE」で目指すこと

 

本屋という業種を経営し続けたい

 

毎日通っても、毎日本を買う人はほとんどいないと思います。

毎日通って、毎日何かしら買ってしまうような場所づくりが必要だと思いました。

 

場所は名古屋で3番目に乗降者数の多い金山駅。通勤者や通学者が数多く通ります。駅からはわざわざ行く場所になりますが、地域住民がとても多いエリアです。

 

住んでいる人が通って慣れても飽きないこと、そして本の低い粗利をカバーするためにも、飲食ができる本屋にしたいと思っています。やるからには本屋も飲食もどちらも中途半端にはしたくありません。そのため、ここで扱う飲み物や食べ物は「自分が自信を持って好きと言えるもの」に限定して扱います。

 

世代を限定しない本屋に
 

本はおもしろいプロダクトです。例えば昨年よく売れた『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』はママ・おじさん・新社会人・大学教授まで様々な人が買っていきます。一つの本を軸にさまざまな世代の意見が行き交うようなブッククラブも開催したいです。

 

「TOUTEN BOOKSTORE」は小学校が近く、下校時間には多くの子どもたちが商店街を走り抜けていきます。そういった子どもたちも買い物に来れるようにしたいです。誰でもふらっと立ち寄ることができる場所にするために、間口を広くしたいと思っています。

 

地域に根づく場づくり

 

イベント開催は遠方から人を呼ぶときにもよく活用されますが、同時に地域限定・定期開催で狭く深くすることもできます。書く人と読む人のつなぎ役になりたいと考えています。

 

2階の場所は地域コミュニティにも多く活用したいと考えています。例えば英語教室だったり、ヨガ教室だったり。

 

この地域にこのお店があってよかったと思ってもらえる地域づくりに参加したいと思っています。

 

「TOUTEN BOOKSTORE」の構成要素、

 

どういうお店かイメージを持っていただけるように写真とともにご紹介させてください。

 

TOUTEN BOOKSTOREは名古屋の金山駅南口から徒歩7分ほどの物件です。

 

沢上商店街という、100メートルほどのちいさな商店街の中に位置しています。

 

 

外観が『読点magazine、』でサヌキナオヤさんが描いてくれた表紙イラストに似ていたこともあり、その物件に一目惚れしました。ワンフロア17坪ほどの広さは一人でも十分運営できる広さであることや、小学校や中学校・マンションや新しい家が多く、地域住民がより近い存在になる立地もいいと思った理由です。

 

 

1階:本屋・雑貨・カフェバー

2階:コワーキングやイベントスペース

として運営します。地域住民の方も遠方からのお客さまもわくわくできるようなお店の雰囲気をつくりたいです。

 

‖ 入り口からの景色

 

本棚が奥まで伸び、一番奥の部屋は今は雨漏れがひどくボロボロの状態ですが、建て直しを行い、絵本の部屋にして読みきかせ会も行う予定です。


 

‖ 本棚

 

古い壁はなるべくそのままに残し、本棚に使用する木材は新しさのある素材にして古さと新しさを共存させ、長く読み継がれていく本と今を教えてくれる本、それぞれの本のおもしろさを表現します。

 

雑誌、旅行、生活、詩歌、文芸、文庫、漫画……と、配置は大体決めていますが、これからもっと細かくつめて深さを作っていきます。

 

 

‖ 入り口左にある階段下の様子

 

ここにはキャッシャー&スタンドカフェバーを設置。コーヒーは名古屋の豆を使用して、片手で手軽に、でも身体のことをちゃんと考えたお菓子も置きます。アルコールも揃えます。(ビール大好き。)飲んで帰るもよし、本買って読んで帰るもよし、居るだけでよしの空気をつくります。

 

 

‖ 2階のスペース

 

基本的に一人で運営していくので2階には物販は置かず、Wi-fi・コンセントを完備して仕事をしたり寛いだりできるスペースにします。これは個人的な感覚ですが、作業している人のいる空間は集中しやすくなります。この辺りは作業場所が需要の割に少ないので、穴場的スポットとして使われたらうれしいです。あと、朝活をしたり飲み会をしたりもたのしいだろうなあと思います。

 

 

‖ かつての店の面影を残す

 

ずっと前は時計屋さんだったそうです。かつての沢上商店街は大須の商店街並みに賑やかだった、と近所で美容院を営んでいる方から聞いています。当店も、皆さまに愛される店を心掛けます。

 

 

OPENまでのスケジュールとリターンについて

 

7月に「さかさま不動産」というサイトでこの物件と出会い、9月には物件契約を行いました。現在は店舗設計や仕入れリストの作成など行っています。ここから工事着手、什器製作、発注、商品搬入と陳列を行い年明けオープン予定で動いています。11月には具体的なOPEN日が決定します。

 

<スケジュール>

10月下旬:解体・改装開始
12月下旬:商品搬入

  1月上旬:オープン予定

 

今回お店を開業するにあたって、どうしてもロゴを頼みたい方がいます。

 

看板屋「看太郎」でグラフィックデザイナーの廣田碧さんです。

 

 

彼女は家業の看板屋の2代目で、お店だけでなく、そこに立つ人のこと、そしてお店が続いていく先まで考えてくれるグラフィックデザイナーです。看板屋独自のアナログな手法とかけ合わせたロゴは「TOUTEN BOOKSTORE」をより物質的なものにしてくれると思っています。

 

グッズの制作などはロゴ完成後になります。リターン品につきましてはお待ちいただくことになり大変申し訳ありませんが、納得のいくものを制作いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

支援金の使い道


日販『書店経営指標2019』によると、一般書店の本の1坪当り在庫高は59万円。

本エリアは13.6坪ほどなので、59万円×13.6坪=802万円

一冊1,000円の仕入れ値として、8,000冊という計算になります。


本は在庫があればあるほど、選ぶ選択肢がふえます。


TOUTEN BOOKSTOREは全世代型本屋にしたいと考えています。わたし自身が毎月『りぼん』を買っていたように、姉が絵本を買うようになったように、父が毎週週刊誌を買っているように。

 

なるべく多くの人にたのしんでもらえるよう幅広い選択肢を作りたい。そのため在庫もできるだけふやしたいと思っています。

 

今回本屋を開業するにあたって、貯金を注ぎ込み、融資を受け、施工もなるべく自分たちで行いますが、全世代のための新刊本屋をOPENするには理想の在庫金額に足りません。

より魅力的な本屋にするための費用についてご支援いただきたいと思っています。

 

・新刊書籍在庫:137万(=1,370冊の在庫) 
・リターン費用:70万
・手数料:43万

 

最後に、「TOUTEN BOOKSTORE」がなりたいもの

 

『読点magazine、』のステートメントではこのように綴っています。

 

 

情報(活字とも言えるけれど)にあふれ、

インターネットでほとんど何でも買うことのできる今、

本屋に行くルーティンがない人は多いかもしれない。

 

では、あなたの視野にない情報を得られる場所は、

知的好奇心をわかせる場所はどこになるのだろう。

 

「自分の知りたいこと」は検索できても、「自分が知りたいこと」までは検索できない。

 

本屋は、選択肢をふやすために、思考の幅を広げるために、助けてくれる存在だと思います。

 

モヤモヤして気持ちの整理ができない時、

だれにも会いたくないけど家に帰りたくない時、

何もないけどなにかないかなあという時、

まずは「本屋に行く」という一つの選択肢を作ってもらいたいと思いました。

 

 

 

「TOUTEN BOOKSTORE」は、生活のなかの読点になりたいと思っています。

 

「、」(読点)は文章の整理や息つぎ、時にはアクセントとして使われる記号です。

 

ふらっと立ち寄ることができて、店内をウロウロしているうちに自然と機嫌が良くなれる場所になりたいです。本棚を眺める時間には、そうさせる力があります。

 

いい本屋がある街はいい街です。

 

わたしはいい本屋というのは、地域に必要とされ、持続可能で経営し続ける本屋だと思っています。


「名古屋はつまらないから、東京に行く」なんて言っていた過去の私みたいな人にも 「名古屋に住んでいてよかった」と思える場所を作りたいです。

 

長文を読んでいただきありがとうございました。

 

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 


※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。)

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プロフィール

1992年、愛知県生まれ。出版取次・日本出版販売で勤務ののち、本屋をつくるチーム、エディトリアル・ジェットセットに転身し上京。地元・愛知で自ら本屋を経営するため今年5月にフリーとなり名古屋に戻る。2019年11月に本屋に行きたくなるフリーマガジン『読点magazine、』を刊行。本屋開業に向けて準備中。

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リターン

3,000


alt

お礼のメール

、感謝の気持ちを込めたお礼のメール

申込数
48
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年2月

8,000


alt

お礼メール、オリジナルブックカバー

、感謝の気持ちを込めたお礼のメール
、 オリジナル布製ブックカバー

申込数
23
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年5月

3,000


alt

お礼のメール

、感謝の気持ちを込めたお礼のメール

申込数
48
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年2月

8,000


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お礼メール、オリジナルブックカバー

、感謝の気持ちを込めたお礼のメール
、 オリジナル布製ブックカバー

申込数
23
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年5月
1 ~ 1/ 19

プロフィール

1992年、愛知県生まれ。出版取次・日本出版販売で勤務ののち、本屋をつくるチーム、エディトリアル・ジェットセットに転身し上京。地元・愛知で自ら本屋を経営するため今年5月にフリーとなり名古屋に戻る。2019年11月に本屋に行きたくなるフリーマガジン『読点magazine、』を刊行。本屋開業に向けて準備中。

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