「おかえり」でつながり合える地域の実家を！西成こども食堂の挑戦

 1st Goal達成のお礼、そして次なる目標 

目標額1,200万円でスタートした、クラウドファンディング「『おかえり』でつながり合える地域の実家を！西成こども食堂の挑戦」へのご支援・ご声援、本当にありがとうございます。

 

みんなの、いつでも行ける「地域の実家」を目指して「長橋老人憩いの家」を「にしなり★つながりの家」に改修・改装する必要資金をご支援いただきましたこと、改めて心からお礼申し上げます。

 

正直、初めてのクラウドファンディングで、何度も不安に押しつぶされそうになりましたが…、「本当にやってよかった」という思いが湧きあがっています。

 

しかし今回は、私にとって「人生最大のチャレンジ」であるクラウドファンディング。
悔いが残らないように、もう一つのチャレンジをさせてください。

 

じつは「にしなり★つながりの家」の大事な機能として、今回のプロジェクトページに記載していないことが一つあるんです。

 

それは、私が「滞在型親子支援」と呼んでいる「住」の機能です。

 

 

 生活の”内”から、しっかり関わりたい 

私が普段に関わっているこどもや親の場合、どれだけ家の”外”で関わる時間を増やして、安心できる場所を持てたとしても、家の”内”での日常が安定せず…、どうしても不安定な日々を送らざるをえなかったりします。

 

こども食堂はおいしく楽しく過ごせても、家ではスマホを片手に昼夜逆転の生活になってしまうこども…。

私に対しては心を開いてくれていても、家では自分もそうやって育てられた不適切な関わりでしか、こどもに接せられない親…。

 

当たり前の一日をどうやって過ごせばいいか、親子の日常をどのように紡いでいけばいいか、そういうことは、それを体現できるほかの誰かと一緒に生活して、そのなかで親子がそれぞれ感じ取って、吸収していくしかないんです。

 

「滞在型親子支援」という試み 

ある期間、地域の親子やこどもと私やスタッフがともに生活し、親子の生活スキルや関わり方を高めてもらう取り組みの必要性を、私はずっと感じていました。しかし、それができるような既存の支援の枠組みはありません。

  

そこで私は、その取り組みを「滞在型親子支援」と名付けて、2020年10月から2022年3月までの期間、日本財団から約1000万円の助成を受け、スタートさせました。

 

 

やってみての効果は、私自身も驚くほどでした。

たとえば、精神疾患を抱えて、地域で孤立しながら、「ネグレクト」と見なされてしまう関わりしかこどもにできず、何度もこどもと一緒に施設入所を繰り返していたシングルマザーのお母さんは、生活を始めた途端、顔つきから何から勝手に変わっていき、家事も少しずつできるようになっていきました。
 
この一連の模様は、日本民間放送連盟賞のテレビ報道番組優秀賞を受賞したMBSテレビのドキュメンタリー「映像21 ほっとけへん~にしなり☆こども食堂の日々~」で2021年4月に放映されました（https://dizm.mbs.jp/title/?program=eizou_series&episode=50）。

 

そして地域でしんどい親子を支えるために、こどもと親の育ちを生活の内から支えることが不可欠で、逆にそれができれば親子を支える地域の力は本当に強いものになると、私は確信しました。

 

 

「長橋老人憩いの家」のほかの場所の必要性 

「滞在型親子支援」は、「にしなり★つながりの家」の核心と言っても過言ではありません。

 

なので当初は「長橋老人憩いの家」を改修した場所で「滞在型親子支援」をも、と思っていましたが…、もともと集会所だった場所で宿泊滞在は認められない、というのが行政からの回答でした。

 

幸い、今回改修をする「長橋老人憩いの家」は「滞在型親子支援」を行ってきた場所から徒歩数分の所にあります。そこを「にしなり★つながりの家サテライト」として位置付け、本体施設とのあいだを、こども、親、そして関わる人たちがたくさん行き来する場所、自然なつながりのなかでこどもと親が育ちあえる空間にしたいと思っています。

 

 

「にしなり★つながりの家サテライト」のための追加ご支援のお願い 

「にしなり★つながりの家サテライト」（「滞在型親子支援」）を継続していくためには、賃貸費、人件費、消耗品費で毎月40万円ほどが必要です（※食材は食堂に届くものを活用するため、食費は特にかかりません）。

 

今回のクラウドファンディングでは、2年間の継続実施が可能な1,200万円を2nd Goalとして、次なる目標達成に向けて走っていきたいと思います。

 

【２年間（2022年6月～2024年5月）の必要経費】
賃貸費：3,120,000円（水光熱費込） ＝　130,000円 × 12ヶ月 × 2年
人件費：7,008,000円　＝　1,200円 × 8時間 × 365日 × 2年
消耗品費：240,000円　＝　10,000円 × 12ヶ月 × 2年

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合計：10,368,000円（手数料14％を含めると、12,005,581円）

 

どんな子も取り残されず、つながりのなかでしっかり育っていける地域を作るために、どうか、ここからさらに皆さまのお力添えをお願いします。

 

2022年4月3日
西成チャイルド・ケア・センター代表理事　川辺康子

 

 

 

 お知らせ（4/11更新）

・2nd Goal達成に向けて「にしなり★つながりの家サテライト」（滞在型親子支援）を直接応援いただける特別コースを用意しました！

 

①生活用品セットで応援コース：（ご支援額）24万円 × （数量）1個

②3ヶ月分の住宅家賃で応援コース：（ご支援額）40万円 × （数量）8個

 

ぜひご支援をご検討ください。
（※他のコースから応援いただいた場合でも、サテライト実施のために大切に使わせていただきます！）​​​​​
 

 

 

・地域の親子を支えるうえで「住」の機能の大切さを知っていただけるエピソードを全4回で紹介しています！

 

（4/8）「にしなり★つながりの家」につながる出会い① ～まさこさん～

（4/9）「にしなり★つながりの家」につながる出会い② ～ひゅうくん～

（4/10）「にしなり★つながりの家」につながる出会い③ ～末っ子くん～

（4/11）「にしなり★つながりの家」につながる出会い④ ～Cくん～

 

ぜひご覧ください！