女川つながる図書館の充実には、女川町民の切実な期待の声があります。

 

読み聞かせ運動などで、活躍してきた阿部美佳子さんの声をご紹介します。

 

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女川町に住んでおります、阿部美佳子と申します。

 

本を読むのが好きで、震災前は好きな作家さんの作品や興味のある分野の本をコツコツ買って集め、仕事と家事の合間に読み、読了した本を書棚に並べ背表紙を見てまた楽しむ、というような生活をしていました。

ネットで読書好きな仲間たちと繋がり、情報交換したり本を送り合ったり…今思い返すと、充実した日々だったと思います。

 

3月11日の大津波で、私の自宅も全壊流失してしまいましたので、そうやって集めた思い出深い本も全て流されてしまいました。

あっけないものだなあ…と、とても虚しく感じました。

 

震災後しばらくは、忙しく動きまわり、本を読むなどという時間はとれないでいましたが、最近なんとか生活も落ち着いてきて、まただんだんに趣味を楽しもうかなという気持ちにもなって来ました。

 

ただ、今後の復興へ向けて、家計のことも考えますし、現在住んでいるみなし仮設が手狭で保管するスペースがないことなどが頭をよぎり、気の向くままに新しく本を買うことは、やはり躊躇してしまいます。

 

ですので、つながる図書館ができたことは本当にありがたいなあと思っています。

ふらっと足を運び、棚を眺め、読みたい本を探し選べる時間を持てるのがとても嬉しいです。

 

休日に、朝から子どもたちが訪れているのを見ると、彼らにとっても数少ない安心して立ち寄れる場所、リラックスできる場所として利用されているんだなあと感じます。

震災後は公共のスペースが激減してしまいましたから、そういう意味でもつながる図書館はとても貴重な場所です。

 

今回の企画で図書館の本が充実していくことで、私たち女川町民が手に取れる本も増えていくと思うと、とても楽しみです。

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