iOSへのターンフリック搭載を開始しました!
ご支援者の皆様
この度は、プロジェクト『フリック入力を越える最速の入力法"ターンフリック"をiOSで実現!』にご支援をいただき誠にありがとうございました。
お陰様で、6月4日、IO株式会社様のiOS版キーボードアプリ「flick」に、ターンフリックのシンプルバージョンであるTFSi(Turn Flick Simple input)に相当する機能が搭載となり、App Storeにてリリースされました!
※ App StoreのこちらURLからダウロードできます→ iOS版flick
【到達点のご報告】
iOS版flickに搭載となりましたターンフリックに関しまして、これからもブラッシュアップと機能向上を継続してまいりますが、レディーフォーのプロジェクト期間終了を区切りとして、現在の到達点をご報告申し上げます。
今回のリリースでは大変恐れ入りますが、最初のリリースとして、入力パターンを選択するカスタマイズ機能はなく「カーブフリック準拠」のみとなっていています。
なお「カーブフリック準拠」という呼称につきまして補足しますと、
2008年、AppleからiPhoneに搭載されて「フリック入力」が登場し、
2011年、マイクロソフトから「フリック入力」の進化系となる「カーブフリック」が登場、
2017年、弊社から「カーブフリック」の進化系となる「ターンフリック」が登場となりました。
このような次第で、「ターンフリック」は「カーブフリック」と「フリック入力」の進化系にあたり、それらの機能を含んでいます。
そして今回のリリースはターンフリックのTFSi(Turn Flick Simple input)に相当しますが、濁点や半濁点の入力パターンをマイクロソフトのカーブフリックと同じにしているため、製品中では「カーブフリック準拠」と呼称しています。
※ 詳しくはこちらもご覧下さい https://www.keyboard-arte.com/release-1
※ IO株式会社様の総合的なご判断により「アルテ日本語入力キーボード」では選択設定となる「カーブフリック準拠」が採用されています。
【使い方】
・以下の図のように設定画面で「カーブフリック準拠」に設定します。
・ポップアップに示されたマークの方向に指を動かして濁音や半濁音を入力します。
(入力パターンについてはこちらの動画もご参照ください)
【収支報告】
皆さまからご支援頂いた資金は、3万円をPRTimeによる広報費とさせていただき、それ以外の全額は開発完了後、開発費としてIO株式会社様にお支払いする予定となっております。
※ 現在は、ターンフリックのシンプルバージョンであるTFSi(Turn Flick Simple input)のカーブフリック準拠がリリースされた段階のため、拡張バージョンであるTFEi(Turn Flick Extended input)の開発完了の後、決済となる予定です。
【リターンの発送状況】
『タッチペン』および『アルテ日本語入力先行版』は5月中旬に、お礼のメールは5月末日にご送付させていただきました。
『サイトにお名前とリンク』につきましては、「アルテ日本語入力キーボード」および「アルテ日本語入力先行版」におきまして、キーボード右上のメニューアイコンをタッチして表示されるメニューに「クラウドファウンディングご支援者様」の項目を設け、そこから開けるようにいたしました。
「iOS版flick」では次の手順で開けます。
1. 設定画面の下部に並んだアイコンから「ヘルプ・その他」にタッチ
2.「ヘルプ・使い方・お知らせ」の項目にタッチ
3. 少しスクロールした位置にある「クラウドファウンディングご支援者様」から開けます。
【このプロジェクトで踏み出せた大きな一歩】
改めまして、今回のプロジェクトにご支援を賜わりましたこと、心よりお礼申し上げます。
もはやスマートフォンの入力は生活に欠かせないものとなり、これからの子供たちは、初めてスマートフォンを手にした時から、タッチスクリーンを使って言葉を書き記してゆくことになります。
タッチスクリーンでの入力について、過去を振り返れば10年程前から一般化して来た一方、これからを展望した時、見通せる限りの未来においてタッチスクリーンでの入力が無くなることはありません。次の世代も、その次の世代においても使い続けられます。一国の言語の問題としても、その影響範囲は決して小さなものではないと考えます。
プロジェクトの紹介でも触れましたが、世界ではキーボードを一筆書きのようになぞって入力するスワイプ入力が普及し、日本語以外の言語ではスイスイと滑らかに入力できるように変わってきています。
また一昨日(6月4日)に行われたAppleのイベント「WWWDC 2019」では、次期OSとなる「iOS 13」において 標準キーボードにスワイプ入力が追加となる ことが発表されました。これにより今後はiPhone , iPadの標準キーボードでスワイプ入力が使えるようになります。
ただし日本語対応はしていません。対応言語は、英語、中国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語ということです。
※スワイプ入力が日本語に対応できない理由とその影響については以下をご覧ください。
日本語とスワイプ入力 ・ アルテ日本語入力キーボードの取り組み
すでに進行中の事態ですが、日本人にとっての日本語より、他の言語圏の人にとっての母語の方が、より速く、より書きやすくなって来ています。今回のAppleの措置で、その趨勢がますます加速することになります。
このままでは日本だけ不利な言語環境を後世に引き継いでしまう恐れがあります。しかし日本語の限界が今のフリック入力というわけではありません。日本語にもさらに書きやすくできる「伸び代」が確実に存在しています。
その日本語の「伸び代」を使える形にして多くの人に知っていただきたい、損なわれないように次世代にも残して行きたい、そんな思いでターンフリックを開発し、また今回のプロジェクトを実施いたしました。
この取り組みは始まったばかりですが、皆様からご支援を賜わり大きな一歩を踏み出すことができました。道のりはまだ長く続きますが、これからも応援をいただけますと幸いです。
【今後の開発につきまして】
恐れ入りますが、今回は最初のリリースということで、IO株式会社からは、これからユーザー様からの反応を見つつ改良と機能の向上を図っていきますと、ご連絡いただいております。またプログラムをiOS用に仕立て直しているため、現段階ではAndroid版のアルテ日本語入力キーボードにはある設定項目がなかったり、操作感の違いもあるかと存じますが、何卒ご理解を賜われますと幸いです。
また、ターンフリックの拡張バージョンであるTFEi(Turn Flick Extended input)の搭載に関しましては、改めて進行状況を確認してご報告させていだきます。
今回は最初のリリースではございますが、皆様のご支援にて実現することができました。
本当にありがとうございます!
こらからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
Umineko Design
中川 圭司