存続の危機。世界でも稀少な体系的ふたご研究基盤の存続にご支援を!

存続の危機。世界でも稀少な体系的ふたご研究基盤の存続にご支援を!

寄付総額

9,403,000

目標金額 5,000,000円

寄付者
424人
募集終了日
2023年6月30日

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<6/29追記>

第二目標達成のお礼と

ネクストゴールについて

 

大阪大学ツインリサーチセンターが挑戦しているクラウドファンディングを応援いただき、誠にありがとうございます。

 

本プロジェクトは、皆さまの厚いご支援・ご協力のおかげで、数日を残して第二目標金額の900万円を無事に達成することができました。研究基盤の維持に加え、活用にも一定の見通しがつきそうです。多くの方からのご寄附と、心温まる応援メッセージを頂戴しておりますこと、感謝の気持でいっぱいです。本当にありがとうございます。

 

そして第二目標金額の達成をうけて、残りわずかな期間ではありますが、最終目標として1000万円を設定させていただきます。

 

研究基盤の安定した維持・活用・拡充はなるべく長期的な視野で計画しなければいけません。そしてふたごの皆さんの交流支援にもできるだけ力を割きたいところです。さらに長期に安定して研究基盤を活用するとともに、できればふたごの皆さんとの交流支援にも着手できるよう、引き続きみなさまのあたたかいご寄附をお願い申し上げます。

 

プロジェクトでお預かりした貴重な資産を社会に還元できるようにしていきたいと存じます。変わらぬご寄附のほど、どうぞよろしくお願い致します。

 

2023.6.29 追記

大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンター 運営委員一同

 

 

最終目標(これまでの目標に加えて)
・できるだけ長期にわたる研究基盤の安定活用
・ふたごの皆さんの交流支援着手

 

「第一目標達成のお礼とネクストゴールについて」はこちら

 

心豊かな健康長寿社会の創成へ

日本で唯一の「ふたご研究基盤」

存続をかけた挑戦

 

人はなぜ病気になるのでしょうか?そして人にとって幸せとはなんでしょうか?

 

この大きな宿題の解明が期待される方法として、ふたごを対象にした研究(ツインリサーチ)があります。大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンター(以下、当センター)では、大規模かつ日本で唯一の体系的なふたご研究機関(※)として、世界でも稀少な、ふたごが拓く予防医学の未来である「ふたご研究基盤」を構築してきました。

(※)参考:世界のツインレジストリの現状を集めた特集記事

上記のリンクに日本からは5つほど記事が掲載されており、その内容から「系統的なふたご研究機関が日本では唯一大阪大学だけであること(他は研究室・研究者レベルであり、系統的にすべてのデータを集めているわけでもない)」がわかります。

 

遺伝因子が同じであるふたごの研究を通じ、病気の発症に影響を及ぼす環境要因の解明を進め、人々が病気を予防することができる、人々が長生きするだけでなく幸福に生きることができる社会の実現を目指して取り組んできました。

 

また、研究に無償で協力いただいているふたごボランティアの方々の交流の場を設け、ふたごの育児に携わる方々を支援する団体のサポートを通じ、ふたごコミュニティ全体の支援も積極的に行ってきました。


しかしながら、これまで3期(11年間)に渡る概算要求によって活動を継続してきましたが、このたび安定した資金が終了するため、長年かけて構築してきた「ふたご研究基盤」の存続が危ぶまれています。

 

もしこの研究基盤が失われてしまうと、当センターで保管してきた遺伝情報や身長・体重を含むさまざまな生体データ、臨床検査値、アンケート結果等重要な研究成果や貴重なデータを喪失してしまうだけでなく、国内外問わず様々な研究者と行なってきた共同研究の継続が困難となります。また、このような大規模な研究基盤を再度構築する事は事実上不可能かと思っています。

 

この研究基盤を維持・継続するために本事業を実施し、「人はなぜ病気になるのか?人の幸せとは?」という基本的な研究課題を究明し、心豊かな健康長寿社会の創成に大きく寄与することを目指します。

 

 

 

 

 

  〜遺伝・環境要因を解明!〜
ふたご研究とは
 

ページをご覧いただきありがとうございます。大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンターです。

 

ツインリサーチセンターでは、双子という遺伝子の一致している二人が、どのように同じなのか、どのように違うのか観察することで、人や人の営みが遺伝子/環境から受ける影響を明らかにする研究である「ふたご研究」を実施しています。

 

ふたご研究を行う研究者が研究のアイデアを思いついたとき、すぐに研究(解析)が始められるとは限りません。それはふたごの協力者をいちから集めるのが非常に困難だからです。

 

これを解決するために2008年、大阪大学にツインリサーチセンターが設置され、ふたごのみなさんの登録業務を行い、ご協力いただけるふたごのみなさんを対象にしたさまざまな調査や、採血をはじめとする人間ドックのような検査の結果をデータベースとして整備し、あるいは血液やDNAなどを冷凍保存して将来の解析に備えています

 

これらの研究基盤は研究者に提供され、ふたご研究を迅速に進めることに繋がっているのです。それと並行して協力いただくふたごのみなさんの交流のお手伝いもしています。

 

 

ふたご研究について

 

 人体には、病気だけではなく人間の運動能力・経済行動や心理的反応、教育の効果、収入に至るまで、さまざまな要因が影響を与えることがわかっています。その中には、もって生まれた要因(遺伝要因)とそれ以外の要因(環境要因)があります。

 

テキスト中程度の精度で自動的に生成された説明

 

さまざまな研究でこれらの要因が調べられていますが、一般的な研究では遺伝要因と環境要因が混在した状態での解析とならざるを得ません。

 

ふたごを対象とすると、遺伝要因だけでなく環境要因も厳密に解明することができます。なぜならば一卵性双生児は遺伝要因が一致しているため、ペアで一致するものは遺伝要因、ふたりの違いを生み出すのは環境要因以外考えられないからです。

 

また二卵性双生児をあわせて解析することで「遺伝要因が何%、環境要因が何%影響している」というデータを理論的に出すことも可能です。

 

これらの研究成果は、病気の予防や治療だけでなく、ひとの全ての営みが身体的・精神的・社会的によりよくなるための貴重な知見となります。

 

グラフィカル ユーザー インターフェイス低い精度で自動的に生成された説明

 

ふたご研究のための体系的な研究基盤をもつ、世界的にも希少な大学組織です

 

研究にご協力いただけるふたごボランティアの皆さんを集めることは大変で、時間もかかります。また、ふたご研究は環境要因も解明するためのものですから、ふたごの今の状態(病気かどうか、どういう性格か、どういう能力をお持ちかなど)だけではなく、どのような環境で育ち、生活されてきたかというデータが必要です。

 

これら体系的データの取得は、共同研究者とも協力しながら取得しても一年にせいぜい50組程度のデータしか集められません。また、必要最低限のデータ収集に限っても、一回のサンプリングでふたごボランティア一人当たり約10万円以上の費用がかかります。

 

したがって、これらのデータを研究者が個人で集めるのは困難です。そのためこれらの情報を体系的に収集・提供できる機関が必要であることから当センターが発足しました。

 

 

ツインリサーチセンターが行っていること

 

全年齢双生児バイオバンク構築

 

 

当センターは10年以上の事業期間でふたごの協力者を募集し、その前身である研究グループからの継承も含めて、約5000人以上のふたごの皆さんの登録者を有しています。

 

そのうち523組のふたごの皆さんについては、すでにアンケート調査(生活調査、食事調査、病歴調査、心理調査など)や臨床検査(多くの血液検査、身体検査、歯科検査、認知機能検査など)を実施し、膨大なデータを蓄積するとともに、今後の解析に備えて血液サンプルや遺伝子サンプルを保管しています。

 

さらにゲノム解析で重要なDNA配列情報、DNAの後天的な変化の情報(メチル化情報)、遺伝子の発現情報といった「オミックス情報」も有しています。

参考:https://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/twin/samples

 

 

 

これらの情報を研究者のテーマに沿って提供することで、さまざまな研究のアイデアが実現し、多くの研究成果につなげることができます。

 

このような情報の集積を「研究基盤」といい、遺伝情報を含むふたご研究のための組織的な研究基盤を維持しているのは、日本では大阪大学のツインリサーチセンター以外は私どもは聞いたことがありません。

 

 

ふたごやふたごのご家族の交流サポート

 

ふたごの皆さんは研究協力者として登録いただいていますが、当センターでは、ふたごの皆さんご自身、あるいはふたごのご家族のお役にたてる活動も行っています。ふたごとして生を受けることはそれだけで神秘的で喜ばしいことですが、一方で両親が熾烈な育児に追われるなど、ふたごならではの困難もあります。

 

当センターでは「ふたごフェスティバル」という、センターに登録いただいているふたごのみなさんが一堂に会して交流するイベントの開催や、多胎支援をされている団体(日本多胎支援協会、ツインマザースクラブなど)の活動支援も行ってきました。

 

ふたごを対象とした研究は人類すべてのためのものですが、ふたごの皆さんやご家族のための事業も重要なものと考えています

 

 

 

ふたご研究者の国際研究教育交流

 

ふたご研究をしている外国の研究機関とのジョイントラボ設置などによる研究交流も行っています。ヘルシンキ大学(フィンランド)とは長年研究者が交流し、大阪大学とヘルシンキ大学とのクロスアポイントメント教授を輩出しています。

 

センメルヴァイス大学(ハンガリー)とは部局間研究協定を締結し、ユーロ圏の助成金であるErasmus+助成金を2回にわたり共同で獲得することで研究者や大学院生の相互訪問を通じて研究教育交流を行っています。

 

2015年には大阪大学がホストとなって国際双生児レジストリネットワーク会議(International Network of Twin Registry会議)を開催し、ふたご登録を行っている世界中の約15か国の研究機関が参加しました。

 

このような国際交流活動は、大阪大学がふたご研究基盤を有しているからこそ可能なのだと考えております。

 

 

 

 

  資金使途制限による資金難
研究維持の危機
 

ツインリサーチセンターの研究基盤は、これまで文部科学省のプロジェクト経費で整備してきました。しかしながら、研究基盤を作り始める初期費用や一定の構築費用はこのような経費を要求できますが、すでに構築された研究基盤の維持管理のための経費の要求は非常に困難です。

 

また、科学研究費などの競争的研究資金は研究の実施のための経費であり、研究基盤の維持管理のための経費として要求することができるものはほとんどありません。

 

この状況を打開するために、大阪大学内でのさまざまな資金について要求を行い、あるいはツインリサーチセンターが設置されている医学系研究科および保健学科の部局内経費の割り振りなど、可能な限りの自助努力を行ってきました。

 

さらに、研究基盤を利用して行う研究のために獲得した研究者個人の研究資金を必要なサンプルの解析に利用するなど、可能な限りの資金獲得努力を続けてまいりました。

 

しかしながらいずれも一時的な対策にすぎず、しかも繰り返し要求することが困難な性格のものであったり、継続的な支出が困難なもの、あるいは使途が制限されているものなど、根本的な解決に繋げるのは難しいものがほとんどでした。

 

現在、2024年度以降の資金について、比較的継続性のある助成金や学内資金の獲得にむけ組織的な計画を行い、申請あるいは申請準備を行っています。しかしながらそれらの資金が調達できたとしてもそれまでの約1年について、これまで培ってきた研究基盤とその維持管理ノウハウを継続できる見込みがほとんどなくなっています

 

ふたご研究は人類すべてのための遺伝・環境要因解明ツールであり、それを実現できるふたご研究基盤を維持するためには、将来ふたご研究の恩恵を享受できることを期待し信じてくださる多くの方々にご支援をお願いしたいと考え、クラウドファンディングへの挑戦を決意しました。

 

本年はツインリサーチセンターを創設した医学部保健学科設置30周年でもあり、設置30周年記念事業として保健学科全体に応援いただいています。

 

 

ふたごの協力者からのメッセージ

 

ツインリサーチセンターは、双子の方の外面的な肉体情報だけでなく、遺伝ゲノム情報・脳内画像情報・腸内細菌情報等を双子の協力を得て、病気予防・治療・健康・幸福社会実現のための研究データを収集、管理し日本だけでなく世界の医学者研究者に提供しています。

 

2012年発足以来、病気になる原因が遺伝要因なのか?環境要因なものか?この二つの複合的な要因なのか?どのような経緯で病気は発症するのか?等、様々の先端的医学研究に日本だけでなく、世界の双子研究に貢献され、多方面から期待されております。

 

また、双子等多胎児の子育て支援のための育児講習会・交流会・双子フェスティバル開催なども、苦労されている若いご家族には大変好評であり、少子化対策でもあります。このような大切な双子リサーチセンターを存続させましょう、皆さん。
 
三世代がふたごのご家族勢ぞろい(ふたごフェスティバルにて)
メッセージは一世代目のふたごの方よりいただきました。

 

 

 


 

クラウドファンディング実施について大賛成です。世界に遅ればせながらも日本もツインリサーチが出来てようやくふたごの研究基盤が出来た事を心から喜んでいましたところ、コロナ禍でその基盤に緩みが生じたと思います。


研究には資金が必要です。この計画はツインリサーチの存続を可能にすると共に大阪大学ツインリサーチの底力を見せるためにも大切です。皆様のお力で目標の達成を切に願っています。ツインリサーチの発展を応援します。

 

ふたごフェスティバルに参加時に大阪大学で撮影

 

 

 

 

  皆さまのご支援でできること
研究基盤と維持管理ノウハウの継続
 

皆様からいただくご寄附は、ふたご研究基盤を維持・継続するための費用に充てさせていただきます。

 

 

第一目標では、ツインリサーチセンターが蓄積してきた生体試料や電子媒体に保存されているデータを、それぞれ有効に活かせる状態で安定して保管できる環境を維持します。

 

また現在保有しているふたご登録簿(レジストリ)を最新のものに保ち続けることにより、現行の共同研究や将来的な研究のために、既存のふたご研究の基盤を維持します。


第二目標では、この研究基盤を土台としてさらに拡充し、国内外の研究者との密接な共同研究を推進していける体制を敷いて、人やその営みがどの様な要因によって成立するのかを明らかにする研究課題をより広く支援します。

 

それにより、人類が迎える長寿高齢化社会の最前線にいる日本において、人々が健やかにそして幸せに生きる条件を探り、健康長寿社会の実現を目指す研究活動に大きく寄与することができます。

 

第三目標では、当センターで研究に無償で協力していただいているふたごボランティアやふたごの育児に携わる方々、あるいはそれらを支援する団体のサポートを通じ、ふたごコミュニティ全体の健全な発展を目指すことで、研究者のための研究支援だけでなく、ふたごのみなさんのための支援による社会貢献を行います。

 

 

本事業は、主に研究基盤の維持であるため、ふたごの登録者情報のメンテナンス・登録者への対応、生体試料・データの維持管理とそれに伴う費用の拠出(通品費・雑費)は通年で実施いたします。その他、次の事業は令和5年9月1日より実施を予定しております。

 

|10月以降随時:新規ボランティアのサンプリング

当センターでは、常に新しいボランティアの登録を受け付けています(年間数十件)。また、一度データを取得したボランティアについても5年程度の期間ごとにサンプリングを行い経時的なデータを取得しています。本事業でも、これらの目的のために、5組10名のサンプリングを行い、データを取得します。

 

|12月:ニュースレターの発行

ボランティアの登録情報の更新は、研究基盤を維持する上で非常に重要です。本事業の中でも、定期的なニュースレターの発行を通じ、転居や死亡に伴う情報の変更を実施すると共に、ボランティアに本事業の重要性を認識してもらい今後の登録維持をお願いします。

 

|4月以降:ふたごフェスティバルの実施
当センターでは、登録いただいているボランティアの方の交流会であるふたごフェスティバルを開催しています。現在はコロナ禍の為に実施できていませんが、本事業では状況が許せばこのふたごフェスティバルを再開し、ふたごコミュニティ形成の支援を通じ社会貢献を実現します。

 

|通年:多胎向け育児講習会・交流会の実施

多胎児の子育てには困難も多く、相談できる環境が少ないことから、多胎児とその家族を支援する団体が数多く存在します。しかしながら、団体自身も支援が十分でない中での活動であり、課題も多くあります。当センターではこれら支援団体の講演会や交流会の実施をサポートし、多胎児とその育児を取り巻く課題の解決に取り組みます。

 

|通年:学生の論文投稿費用の支援・学生の学会参加費および旅費の支援

現在のふたご研究基盤の維持にくわえて、未来のふたご研究の担い手となる若手研究者の育成もまた重要な課題です。本事業では学生の研究発表を支援し、若手研究者の育成を行います。

 

 

  ふたご研究基盤を維持し
ふたごが拓く予防医学の未来の実現へ
 

当センターにおける研究や活動は、共同研究者との連携や若手研究者の育成を通じて人の抱えるさまざまな問題(発達・疾患・メンタルなど)解決が期待できます。

 

他に類を見ない研究基盤を活かし、人々が健やかに幸せに生きる環境を探り、健康長寿の実現に資することができます。

 

さらにこの研究基盤により、新たな競争的資金等を獲得することが可能です。社会的な課題への取り組みとして、「ふたごコミュニティ」の支援を通じ、近年増加している多胎児の育児で様々な困難に直面する家族をサポートすることが可能になります。

 

「ふたごが拓く予防医学の未来」の実現や、国内外の貴重な研究成果を生み出すために、皆様のご寄附をよろしくお願いいたします。

 

 

※写真は全て掲載の許可を得ています

 

  代表メッセージ
応援してくださる皆さまへ
 

 

渡邉 幹夫

大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンター 教授・センター長

本ページをご覧いただきありがとうございます。大阪大学の渡邉幹夫と申します。大阪大学で臨床検査教育に携わり、疾患の予防診断・予知医療に関する研究を行ってまいりました。

 

 

私自身、ツインリサーチセンターの設立当初から研究基盤の構想・構築・維持拡充に関わってまいりました。ふたごのリストがあるだけの状態から10年以上、歴代3名のセンター長をはじめとする多くの先輩や同志の方々の協力のもと、のべ520組ものふたごのみなさんにおいでいただき、さまざまなサンプリングと調査を行い、研究者のみなさまに提供してまいりました。その結果、やっと多くの研究を支援できるようになり、この3月の研究成果報告会では10グループ以上の研究報告をいただけるようになりました。ようやくこれまでの苦労が報われた感があり、感無量です。

 

10年以上かけて構築し、ようやくさまざまな研究の役にたてるようになった双生児研究基盤は、膨大なデータと貴重なサンプルで成り立っており安定した維持管理が必要です。これらが失われるようなことがあれば、我が国におけるふたご研究は確実に後退し、ふたご研究でしかわからない「遺伝要因と環境要因がヒトの営みに及ぼす影響」を解明する機会が失われます。

 

単なる一つの研究機関が失われるのではなく、健康長寿のためのひとつの大きな研究手段を我が国が失う危機に瀕しています。みなさまのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

坂田 洞察

大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンター 准教授

はじめまして。ツインリサーチセンターで専任准教授を務めています。坂田洞察です。

 

私は物理学の分野から医学の分野にやってきました。ふたご研究の分野に関わるようになり驚いた事は、その研究のカバー範囲がとてつもなく広い事です。単に人が遺伝的にどのように成り立っているのかだけでなく、職業・年収に関連する経済分野、幸福・社会性・心理に関連する人文科学など、医学としての興味だけではなく人の関わる物の殆どが研究テーマとなる事です。

 

また、双子の壮絶な育児の現状も知りました。多胎支援のイベントでは、参加者の皆さんが涙ながらに喜び・苦しみを共有する様子を見て、学術の為の研究ではなく、社会のための研究なのだなと感じました。当センターでは、その双子研究に最も重要なデータ保存を含めた基盤の維持を行ってきました。

 

このデータの取得・維持には非常に大きな資金を必要とし、それらが今、喪失されかねない状況になってしまった事に、非常に心苦しい気持ちで一杯です。どうか皆様のご支援をいただきたく存じます。何卒よろしくお願いします。

 

ツインリサーチセンター運営委員

 

  挑戦に向けて
いただいた応援メッセージ
 

志村 恵 先生

一般社団法人 日本多胎支援協会 代表理事

大阪大学ツインリサーチセンターは日本のツインスタディを牽引してきました。現在、予算環境がひっ迫しているためその活動の維持が危ぶまれていると伺いました。多胎家庭、そして人類全体の福祉の向上に大きな貢献をしてきた同センターの活動が滞ることは極めて遺憾です。安定した予算環境が整えられ、その活動が継続的に行われるため本クラウドファンディングに賛同いたします。特に、その第三目標である、「研究に無償で協力していただいているふたごボランティアやふたごの育児に携わる人々、そしてそれらを支援する団体のサポートを通じ、ふたごコミュニティ全体の発展を目指すことで社会貢献を行う」点に強く共感します。本クラウドファンディングに一人でも多くの方が参加されることを心より呼びかけます。

 

Jaakko Kaprio 先生

国際双生児研究学会 元会長/ヘルシンキ大学 教授

(ツインリサーチセンターによる邦訳)

ふたご研究は、ヒトの遺伝・環境要因を探るための優れた方法です。しかし医学的な研究に参加する意思のあるふたごを多数集めるのは困難です。 フィンランドでは、全住民を対象とした住民登録情報に基づいてふたごを特定し参加を呼びかけることができますが、日本では、研究内容に基づいて研究者に連絡いただけるボランティアに頼っていると聞いています。従って、研究基盤として安定したふたご登録制度は欠かせません。日本がこの分野で世界と肩を並べるためには、大阪大学のふたご研究基盤が長く続くことが不可欠だと考えています。私たちは遠く北欧からこのプロジェクトを応援しています。

 

(原文)

Twin study is an excellent method to explore genetic and environmental factors in humans. It is difficult to recruit large numbers of twins who are willing to participate in medical studies.  In Finland, we can identify them based on resident registration information covering the whole population and then invite them to participate. I have heard that in Japan, we rely on volunteers, who contact the study investigators after hearing about the study. ITherefore, a stable registry system for Twins is indispensable as a research infrastructure. I believe that the long-lasting existence of the Twin research infrastructure at Osaka University is indispensable for Japan to be on a par with the rest of the world on this field. We support this project from far away in Northern Europe.

 

Jaakko Kaprio, MD, PhD

Past president, International Society for Twin Study

Professor, Institute for Molecular Medicine Finland

University of Helsinki, Finland

 

(画像は日本双生児研究学会ロゴマーク)

横山 美江 先生

日本双生児研究学会 理事長/大阪公立大学 教授

 

日本双生児研究学会の理事長を務めさせていただいております横山美江と申します。 このページにアクセスいただきまして、ありがとうございます。

 

双子を遺伝的に分類しますと、1卵性双子と2卵性双子の2種類に分類できます。1卵性双子は遺伝的に全く同じですが、2卵性双子はきょうだい程度の類似度です。この特性を活かした研究が双生児研究、ふたご研究です。双生児研究では、ある事象に対して、遺伝要因と環境要因がどの程度関わっているかを分析することが可能です。

 

日本双生児研究学会では、このような双生児研究や多胎児家庭に関わる様々な課題を研究する研究者をサポートしております。⼤阪⼤学⼤学院医学系研究科附属ツインリサーチセンターでは、このような双生児研究に対して、⼤規模かつ体系的な「ふたご研究基盤」のデータを長年にわたり蓄積されてきました。このような双子のデータは、日本の科学分野においても大変貴重なデータです。

 

是非、皆様からのご支援を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

橋詰 優子 さま

朝日放送テレビアナウンサー

 

12年前、双子の男児を出産。それはもう怒涛の日々でした。小さな2人を抱えて1日中あたふた。でも行く先々で誰かが助けてくれました。電車で、公園で、スーパーで……。ツインリサーチセンターの研究を通じて、今度は息子達が誰かを助ける存在になるかもしれない……そう思っています。

 

ツインズの皆さん、多胎育児に奮闘されている皆さん、そして世界中の皆さん幸せな未来へと繋がりますように。センターの存続と益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

 

 


ご寄附に関する注意事項

 

・大阪大学クラウドファンディングの他のプロジェクトについては、大阪大学クラウドファンディング特設ページをご覧ください。 https://readyfor.jp/lp/osaka_univ/index.html

 

・大阪大学未来基金ホームページに掲載及び、施設内に掲示するお名前については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「寄附契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

・大阪大学未来基金へのご寄附により本学が取得しました個人情報につきましては、本基金に関する業務(お礼状・領収書の送付、ご寄附芳名録作成、本学からのお知らせ、本学での各種分析等)などに使用させていただきます。

 

・リターンの海外発送はいたしかねますのであらかじめご了承ください。

 

・寄附完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

 

・寄附後のお届け先の変更はできません、お間違いのないようご注意ください。

 

・寄附時にご回答いただく質問項目への回答は寄附確定後、変更できません。

 

・ご寄附に関するご質問は、こちらをご覧ください。

 


税制優遇に関しまして

 

大阪大学へのご寄附については、税制上の優遇措置が受けられます。寄附金領収書は2023年10月末までに送付します。領収書の日付は大阪大学に入金がある2023年8月の日付になります。 
 
- 個人の皆さま-
■所得税の軽減
大阪大学への寄附金は、所得税法上の寄附金控除の対象となる特定寄附金(所得税法第78条第2項第2号)として 財務大臣から指定されています。具体的には、寄附金の額(当該年分の総所得金額等の40%を限度とする。)から2,000円を除いた額を所得から控除することができます。
 
■住民税の軽減
大阪大学への寄附金を個人住民税の控除対象としている都道府県・市区町村にお住まいの皆さまは寄附金税額控除の適用を受けることができます。具体的には、寄附金の額(当該年分の総所得金額等の30%を限度とする。)から2,000円を除いた額に対し、以下の率を乗じた額が、翌年の個人住民税額から控除されます。
  ・大阪市:10%(府民税2%+市民税8%)
  ・吹田市・豊中市・茨木市・箕面市:10%(府民税4%+市民税6%)
  ・堺市:2%(府民税のみ)
  ・上記以外の大阪府下の市町村:4%(府民税のみ)

 

大阪大学への寄附金は、例えば以下の都道府県・市区町村の個人住民税控除対象となっております。
 
【具体例】
吹田市・豊中市・茨木市・箕面市にお住まいの方は、寄附金の額(当該年分の総所得金額等の30%を限度とする。)から2,000円を除いた額に10%(都道府県民税4%・市区町村民税6%)を乗じた額が、翌年の個人住民税から控除されます。
 
大阪府(個人住民税控除対象外の市町村)にお住まいの方は、寄附金の額(当該年分の総所得金額等の30%を限度とする。)から2,000円を除いた額に4%(都道府県民税)を乗じた額が、翌年の個人住民税から控除されます。
 
- 法人様-
大阪大学への寄附金は、法人税法上の指定寄附金(法人税法第37条第3項第2号)として財務大臣から指定されています。具体的には、寄附金の全額を、一般の寄附金の損金算入限度額と別枠で、損金算入することができます。

 

 

第一目標達成のお礼と

ネクストゴールについて

 

大阪大学ツインリサーチセンターが挑戦しているクラウドファンディングを応援いただき、誠にありがとうございます。

 

本プロジェクトは、皆さまの厚いご支援・ご協力のおかげで、第一目標金額の500万円を無事に達成することができました。研究基盤の維持に関しては当面の見通しがつきそうです。多くの方からのご寄附と、心温まる応援メッセージを頂戴しておりますこと、感謝の気持でいっぱいです。本当にありがとうございます。

 

第一目標金額の達成をうけて、プロジェクト開始当初に設定しておりました、次の目標「研究基盤の活用と拡充」として、900万円をネクストゴールとして設定させていただきます。

 

研究基盤は維持するのが最低限のミッションですが、活用し、さらに拡充することが必要であり、維持しているだけでは絵に描いた餅になります。研究者のリクエストに応じてデータ等を整理し提供する、あるいは解析手法を改良し活用できる人材を育てる、そして新たなデータを研究基盤に追加していくことが重要です。

 

多くの研究者のアイデアを実現するために、研究基盤を活用し、拡充していくためのネクストゴールです。引き続きみなさまのあたたかいご寄附をお願い申し上げます。
 
プロジェクトは道半ばです。活きた研究基盤として維持し、この貴重な資産を社会に還元できるようにしていきたいと存じます。変わらぬご寄附のほど、どうぞよろしくお願い致します。

2023.5.29 追記

大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンター 運営委員一同

 

 

 

プロジェクト実行責任者:
渡邉 幹夫(大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンター)
プロジェクト実施完了日:
2024年9月30日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

・ふたご研究基盤の安定した維持管理を死守するための、データベース維持費用と冷凍庫維持費用、事務担当者の雇用費用とします。 ・研究基盤の拡充と研究者への提供を再開するための、サンプリング費用、卵性等の基本解析費用、専門研究員の雇用費用とします。 ・ふたごの皆さんの交流やふたごの親御さんの情報交換の支援のため、イベント開催やイベント後援費用とします。

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ギフト

3,000+システム利用料


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ふたご研究基盤の存続を支援| 3千円コース

①寄付金控除証明書
②大阪大学未来基金HPに寄付者のお名前掲載
※各種お名前掲載は希望制。掲載するお名前は、本名もしくは企業・団体様のお名前に限らせていただきます。法人名でも個人名でも掲載可能。
③お礼のメール
④活動報告書

▽寄附金領収書(寄附金控除証明)

2023年10月末までに送付します。領収書の日付は大阪大学に入金がある2023年8月の日付になります。

▼累計50万円以上のご寄附をいただいた方は、ご芳名をプレートに記し大阪大学施設に掲示。※累計額は大阪大学クラウドファンディングを含む大阪大学未来基金へのご寄附を累計します。大阪大学未来基金についてはHPをご覧ください。
https://www.miraikikin.osaka-u.ac.jp/

申込数
141
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年10月

10,000+システム利用料


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ふたご研究基盤の存続を支援| 1万円コース

①寄付金控除証明書
②大阪大学未来基金HPに寄付者のお名前掲載
※各種お名前掲載は希望制。掲載するお名前は、本名もしくは企業・団体様のお名前に限らせていただきます。法人名でも個人名でも掲載可能。
③お礼のメール
④活動報告書
⑤センター年度末報告書への名前掲載<希望制>
⑥センターHPへの名前掲載<希望制>

▽寄附金領収書(寄附金控除証明)
2023年10月末までに送付します。領収書の日付は大阪大学に入金がある2023年8月の日付になります。

▼累計50万円以上のご寄附をいただいた方は、ご芳名をプレートに記し大阪大学施設に掲示。※累計額は大阪大学クラウドファンディングを含む大阪大学未来基金へのご寄附を累計します。大阪大学未来基金についてはHPをご覧ください。
https://www.miraikikin.osaka-u.ac.jp/

申込数
201
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年10月

3,000+システム利用料


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ふたご研究基盤の存続を支援| 3千円コース

①寄付金控除証明書
②大阪大学未来基金HPに寄付者のお名前掲載
※各種お名前掲載は希望制。掲載するお名前は、本名もしくは企業・団体様のお名前に限らせていただきます。法人名でも個人名でも掲載可能。
③お礼のメール
④活動報告書

▽寄附金領収書(寄附金控除証明)

2023年10月末までに送付します。領収書の日付は大阪大学に入金がある2023年8月の日付になります。

▼累計50万円以上のご寄附をいただいた方は、ご芳名をプレートに記し大阪大学施設に掲示。※累計額は大阪大学クラウドファンディングを含む大阪大学未来基金へのご寄附を累計します。大阪大学未来基金についてはHPをご覧ください。
https://www.miraikikin.osaka-u.ac.jp/

申込数
141
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年10月

10,000+システム利用料


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ふたご研究基盤の存続を支援| 1万円コース

①寄付金控除証明書
②大阪大学未来基金HPに寄付者のお名前掲載
※各種お名前掲載は希望制。掲載するお名前は、本名もしくは企業・団体様のお名前に限らせていただきます。法人名でも個人名でも掲載可能。
③お礼のメール
④活動報告書
⑤センター年度末報告書への名前掲載<希望制>
⑥センターHPへの名前掲載<希望制>

▽寄附金領収書(寄附金控除証明)
2023年10月末までに送付します。領収書の日付は大阪大学に入金がある2023年8月の日付になります。

▼累計50万円以上のご寄附をいただいた方は、ご芳名をプレートに記し大阪大学施設に掲示。※累計額は大阪大学クラウドファンディングを含む大阪大学未来基金へのご寄附を累計します。大阪大学未来基金についてはHPをご覧ください。
https://www.miraikikin.osaka-u.ac.jp/

申込数
201
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年10月
1 ~ 1/ 12

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