アフリカ奥地の感染症対策|生薬事典を作り人々と野生動物を守りたい。

寄付総額

4,047,000

目標金額 3,000,000円

寄付者
228人
募集終了日
2021年3月12日

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昨年初めから今現在も世界を覆う新型コロナウイルスのパンデミック。


私たちの活動地カメルーンでもその影響を受け、人々の移動が制限されました。


その奥地にあり、多くの野生動物のすみかであるロベケ国立公園では、医療体制が整わぬまま地元コミュニティが取り残される事態に陥っています。 
 
野生動物たちと背中合わせで暮らす人々の健康管理は、自然保護の必須条件。


今までもさまざまな感染症が動物と人のあいだでやり取りされ、ジャングルのゴリラやチンパンジーの命が奪われてきました。


そして、この新型コロナウイルスも、彼らに感染することが確認されています。 
 
コロナ禍が広がらぬよう、カメルーンの人々の公衆衛生を確保し、動物たちの命を守るために。


カメルーンで利用されている生薬を整理し、古くからある伝統医療の処方をまとめた「生薬事典」をつくり、現地に馴染んだ方法で感染症対策に繋げていきたい。
 

©️ Naobi OKAYASU

 

 

野生動物を守る密猟防止パトロール。
レンジャーたちの足であるランドクルーザーを送った矢先に、
襲ってきた新型コロナ。

 

ページをご覧いただき、ありがとうございます。認定NPO法人 UAPACAA(ウワパカ)国際保全パートナーズの代表理事、岡安 直比 (おかやす なおび)です。野生動物と向き合って約30年、自然保護の現場に寄り添い、地道に活動を続けてきました。

 

1995年、働いていたコンゴ共和国のゴリラ孤児院での一コマです。
密猟の犠牲になって親を殺されたみなしごゴリラを育て、野生に帰すという、世界でも初めての試みでした。
(イギリスのハウレッツ野生動物公園とコンゴ共和国森林省が共同で運営) 
©️ Naobi OKAYASU

 

UAPACAAでは一昨年、カメルーンのロベケ国立公園で激しさを増す密猟対策強化に向け、レンジャーの移動の足として欠かせないランドクルーザーを買い替えるクラウドファンディングに挑戦。多くの皆さまにご支援ご協力をいただき、無事に成立して新車を購入・寄付することができました(前回のプロジェクトはこちら)。本当にありがとうございました。

 

しかし「これでジャングルの悪路でも密猟取り締まりや動物調査が楽になる」と思った矢先に、新たに持ち上がった問題が世界中で重大な被害をもたらしている新型コロナウイルス感染症でした。

 

パンデミック発生に伴い、私たちが国際協力を行っている、カメルーンを初めとする発展途上国では、脆弱な医療体制を守るため2020年3月にはいち早く国境を封鎖しました。それとともに、国内でも感染拡大防止のため、人々の都市間移動が制限される措置が取られました。

 

この第一波の際は、幸い自然の豊かな地域は人口密度も低く、水際対策が功を奏して欧米のように感染爆発といった事態には陥らずに済んでいます。しかし、私も含めてフィールドで協力する国際NGOスタッフが一時退避を余儀なくされたり、国立公園当局のレンジャーなどの往来にも制限がかかったり、密猟対策パトロールや現場の活動の基盤が不安定になってしまいました。

 

こうなるとロベケのような遠隔地では、ジャングルの中まで監視の目が届きづらくなり、野生動物を守る最後の頼みの綱が地元コミュニティの人々です。今や国際密猟団は、高度な通信機器や装備を携え、国境を越えて暗躍する犯罪集団ですから、ジャングルに暮らしを依存するコミュニティにとっても、地元の大切な自然資産への脅威であることは変わりなく、保護を担う国立公園当局と協力して対抗していく必要があります。

 

ロベケ国立公園の周辺に暮らすバカ・ピグミーの人々。伝統的な踊りの会。
©️ Naobi OKAYASU

 

しかし実情は、感染症のパンデミックというかつてない特殊事情で、スタッフだけでなく物流も遅れがちになり、もともと医療物資も不足している無防備なコミュニティが取り残されてしまう状況に陥っています。今はまだ感染者が出ていない生活環境を確保できていますが、一人でも感染者が出てしまえば何が起こるか予想がつきません。

 

さらに深刻な問題は、UAPACAAパートナーズが保護の対象としているゴリラやボノボのような類人猿が、近年、エボラ感染症やインフルエンザなど人と共通のウイルス性感染症の犠牲になることが大幅に増えていることです。かつてエボラ出血熱が、2001〜3年にコンゴ共和国とガボンの国境付近のジャングルで流行を繰り返した際には、オザラ国立公園の周辺で推定5000頭ものゴリラが犠牲になったこともありました。

ロベケ国立公園のあかんぼうゴリラ、高い木の上で家族で食事中。
​​​​ ©️ Naobi OKAYASU

 

先進国の統制された空間でさえ、パンデミックをコントロールできていない現在、電気も水道もなく、救急医療もままならないジャングルで、新型コロナがいったいどんな影響を与えうるのか予断を許しません。その感染力の強さから言って、ロベケのゴリラやチンパンジーたちにもいったん移れば瞬く間に広がると予想されます。人との接触は極力避けた方がいいのは火を見るより明らかなのですが、そうすると彼らを密猟者の手から守るジャングルのパトロールが成り立たなくなります。

 

 

コロナ禍で私たちができること。
遠隔地の伝統医療を活用した「生薬事典」をつくりたい。

 

この事態を打開するには、ジャングルに出入りする地元コミュニティの人々が、新型コロナウイルスに感染しない、感染してもすぐに治療できる状況を作ることが今は難しいですが、理想ではあります。自然と共生する地元コミュニティの福祉にとっても、野生動物の保護にとっても、感染症を抑える地域の公衆衛生の確保は死活問題なのです。

 

ロベケ国立公園の野生動物たち。
©️ WWF Cameroon Jengi-TNS

 

また、これまでUAPACAAパートナーズの3つのフィールドではいずれも、野生動物の保護と地域の経済開発が両立できるように、エコツーリズムを盛り立てたいと準備を重ねてきました。コロナのパンデミックで、その大前提となる国際移動が大幅に制限される事態に陥ってしまいましたが、近い将来、再開の目処が立った暁には、新型コロナウイルスの感染を心配せずに訪問できる安全な目的地として認識されるためにも、感染症のコントロールは大きな意義があります。

 

その施策として有望なのが、岡安がカメルーン滞在中に連携していた民族植物学者エバリスト・フォンゾッシ博士から上がってきた、「ジャングルの知恵である伝統医療を活用」していくという提案でした。

 

この半年間、現実的な解決の道を探るため、新型コロナウイルス対策について各方面にヒアリングをする中で、カメルーンでは、「一大商業都市ドゥアラの人口集中地域で感染が拡大したが、経済的理由などで病院へのアクセスが限られる人々に対して、地場の熱帯薬用植物を使った伝統治療が一定の効果があった」という予備的結果が出ていると聞いたのです。

 

発展途上国の例に漏れずカメルーンの医療体制は脆弱です。主だった地方都市には公営の病院がありますが、医師が常駐しているところは限られ、整備された機材も検査技師も不足しています。ロベケ国立公園の周辺まで行くと、大きめの村に看護師のいる診療所が設けられていますが、常備されている薬剤も限られ複雑な治療はできません。たいていは解熱剤か下痢止めを処方される程度で、マラリアなどの感染症が重くなると病院のある遠い町へ患者を連れて行くしかありません。このような感染症の治療薬は高額で、入院などになるとさらに物入りになるので、バカ・ピグミー族の人たちなどは独自の知識を培った伝統的な薬用植物を使って、普段から病気に対処してきました。

 

そこで「これならすぐにワクチンが届く見込みもなく、高度な医療体制を確立するのも難しい、遠隔地の村でも応用が効きそうだ」と思い、博士により詳しく話を聞くと、いまだ効果は研究中ですが、新型コロナに対して何らかの薬効が認められる可能性のある植物が230、複数の症状に効き目があるかもしれないものだけでも90種が確認できたことがわかりました。

 

ゴリラも大好きな森のフルーツ、ミラントゥスを食べるバカ・ピグミーの女の子。
この果物にも、ひょっとして薬効成分が!?
©️ Yumi KOYAMA

 

ただこのような生薬の利用は、伝統医療を施す医師を兼ねた地域の教会の牧師などが、自身の経験や上の世代からの口承によって習得してきた情報を活用しているケースがほとんどで、細々とした知識を弟子たちに伝承しているところに、患者が急増してくると対応が難しいのが現状とのことでした。そして医学的科学的知見や統一基準で処方を分類した、体系的な整理がなされていないらしいこともわかりました。

 

抗生剤に対してアレルギーがあり、長いアフリカ生活の間も各種の疾病治療をずっと漢方薬に頼ってきた岡安は、この伝統医療と生薬処方の体系化と地域医療関係者へのトレーニングが、日本から早急に行う価値がある支援と考えています。患者の症状と普段の生活環境などを総合的に勘案し、複数の薬用植物(成分)を組み合わせて治療に当てる伝統医療は、日本でも古くから活用されてきた生薬や、漢方の治療の考え方と非常に近いものがあり、東洋医学の知見を活かして科学的に分類することで、応用の効くものに仕上げることができると思っています。

 

そこで普段からお世話になっている漢方医の武田先生に、カメルーンから送られた植物リストの例を見せご相談したところ、「東洋医学に共通するものも多くある」ことがわかりました。このような現地の伝統知識を秩序立てるだけでも迅速な治療が可能になるだけでなく、漢方にある発症する前の“未病”の段階で予防効果を見込める薬用植物が抽出できれば、地元コミュニティの公衆衛生にとっても吉報です。そしてこのような予防を原則とする治療体系は、新型コロナウイルス感染症だけでなく今後発生するかも知れない他の感染症についても、有効な対策となる可能性を秘めています。

 

カメルーンで伝統医療に使われている薬用植物の例。
©️ Evariste FONGNZOSSIE

 

武田先生からもご協力への快諾が得られ、カメルーンの研究者チームの陣容も固まって、「生薬事典」をつくるためのプロジェクトを立ち上げることになりました。

 

 

今回のプロジェクトについて

 

今回クラウドファンディングで皆様よりいただくご支援で、ドゥアラ近郊の人々を対象にした伝統医療による治療の報告を基礎に、現地の薬用植物を分類した「生薬事典」を作成していきます。

 

ただし、最初に生薬事典を編纂するもとになるのは、カメルーン南西部の港湾都市ドゥアラ近郊の人々の治療例が対象です。こちらは人口密集地で、新型コロナウイルスの感染拡大の際に町の病院に掛かれない貧困層の人々が、地元の教会の牧師や伝統医療の施術者を頼り、薬用植物による治療で症状が軽快したという症例が数多く報告されています。

 

その内容を元にカメルーンチームが追跡調査を行い、武田先生の指導を得ながらUAPACAAとの共同体制で薬用植物の成分の分類と効能の整理をし、汎用性のある生薬事典にまとめていくのが、今回の目標金額300万円で取り組む第一段階です。

 

UAPACAAパートナーズの支援先である、東部州のロベケ国立公園周辺のコミュニティの医療関係者へ段階ごとにヒヤリングをして、完成したら活用してもらえる、実用的な形を目指して作り上げていきます。

 

また、全体では2年間で最低600万円が必要になると考えていますが、プラスアルファで資金が調達できれば、ロベケ国立公園の周辺で生薬事典の内容について、看護師や伝統医療従事者にトレーニングのための研修会を開き、現場での活用を促したり、より広範なヒヤリングを通じて生薬情報を充実させていきます。

 

【プロジェクト詳細】

 

●スケジュール

・2021年度前半:日本とカメルーンの間で、共同研究と資料の提供に関する協定を結ぶ

・2021年度いっぱい:カメルーンで行われた薬用植物のレビューリストの内容を、東洋医学の基準に則って精査する

・2022年度前半:薬用植物リストの精査と並行して、情報が不足している種があれば追加の採集や分析を行い、またカメルーンでは詳細分析が難しいものは日本へ輸入して分析を進める

・2022年度:薬用植物のレビューにより効能が固まったものから順次、処方の解説を作成する

・2022年度:前半でロベケ国立公園の周辺コミュニティの保健衛生従事者ならびに伝統医療従事者が必要としている情報を、アンケート調査や対面調査で把握する

・2022年度後半:上記の情報を生薬事典に編纂し、必要部数を印刷、配布する

・追加資金で:ロベケ国立公園の生薬事典の配布先の追跡調査を行い、利用状況や改善点を把握する

 

●資金使途

・国際協定の締結に当たってのリーガルチェック謝金

・現地出張費等旅費

・薬用植物分析費(カメルーン側の90種の候補植物のラボ分析見積もりだけでも、250万円超です⇨詳しくは新着情報で)

・生薬事典編集、印刷費

・UAPACAAプロジェクト管理費その他

 

※今回、作成を目指す「生薬事典」は、まず最初の基礎情報を整理・体系立てることを目的としているため、症例を重ねて地域の事情に合わせ改訂していく必要があります。漢方は人々の体質や食習慣などに合わせて、知見を重ねて活かしていく医学ですので、がっちりした完成版の事典ができるわけではないことに留意ください。上記の資金は現在、ある程度情報が集まっている90種類の薬用植物の分析に最低限、必要な予算であり、資金が潤沢になるほど生薬事典の質を上げることができます。

 

今回のプロジェクトが実現することで、以下のような効果がカメルーンで生まれることが考えられます。

・伝統医療の知見を整理し汎用性を持たせることで、生薬を利用した医療技術が向上する

・薬用植物の薬効成分が科学的に分析、検証されることで、伝統医療の信頼性が向上する

・地元の研究者が中心となって、必要な医療情報をまとめていくことで、カメルーンの薬用植物の持つポテンシャルが理解され、医薬開発などの国際協力の中で国益を守り、自然環境を保全しながら利用することができるようになる

 

 

伝統医療の活用から公衆衛生の見直しと可能な限り感染症予防対策へとつなぎ、
現地の人々、そして野生動物の命と安全を守っていきたい。

 

UAPACAAでは、自然保護と地域の持続可能な開発を両立させるエコツーリズムの振興を目指して、現地で密猟対策やゴリラの人づけ(慣らして近づけるようにすること)に協力してきました。しかし新型コロナの影響で人からゴリラへの感染を防ぐために活動がストップしてしまい、今できる対策を練って今回のプロジェクトの立ち上げにつながりました。

 

今回のプロジェクトを通じて生薬事典ができることで、移動制限で半ば隔離された状況にあるコミュニティでも、万が一、感染症が発症した際に現地の伝統薬で早期の治療が可能になる希望を秘めています。これによって脆弱な医療体制を補完することができるだけでなく、野生動物が人からの感染の危険にさらされるリスクを減らすことができる可能性があります。

 

季節の花の香りがふくよかな、ジャングルの蜂蜜
©️ Yumi KOYAMA

 

また現状では、コロナ禍の収束までに何年かかるか、その間に何が起こるか、正直まったく予想がつかない状況です。先進国の争奪戦となりつつある、ワクチンが現地に届けられる可能性すら不明な現在、漢方の「未病」という考え方が現地の公衆衛生にとって有効であると考えられます。プロジェクト資金に余裕が出れば、予防効果も期待できる薬膳などに結びつく情報も、生薬事典の応用編として整理していきたいと考えています。これによって他の感染症も予防できるかも知れませんし、エコツーリズムを再開する際にも、安心して外部からの観光客を受け入れることができるようになります。

 

まずは早急に、今までランダムに伝わってきた伝統医療を生薬事典をまとめることで、現地の資源を活用した公衆衛生の見直しと感染症対策へつなぎ、コミュニティを取り残すことなく、協働しながら野生動物を守る活動をつづけていきます。

 

ロベケ国立公園のサバンナに出てきた野生のメスゴリラとアカンボウ。
©️ Naobi OKAYASU

 

皆様の温かいご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

プロジェクトメンバー・協力者紹介

 

岡安直比

21世紀に入るころから急速に問題になってきた人獣共通感染症は、ゴリラやチンパンジーにとっても致命的なものが多く、今や密猟や生息地の破壊に並ぶ自然保護上の脅威として第五の絶滅要因と呼ばれるほどになっています。関係者にとっては、「いつ来るかいつ来るか」と恐れていたパンデミックが、とうとう現実のものになってしまい、これからどんな経緯をたどるのか、特にジャングルの奥では把握することも難しい状況がしばらく続くでしょう。そんな中で少しでもコミュニティの被害を減らし、ロベケの動物たちへの波及を防ぐためにできること。欧米ではなく日本だからできること。それが漢方の知見を活かした伝統医療の普及ですし、現地への長期的な貢献も見込むことができると確信しています。皆さまの暖かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

1990年代後半、コンゴ共和国ブラザビル動物園のゴリラ孤児院で、あかんぼうゴリラの介護に明け暮れていた頃
©️ Naobi OKAYASU

 

 

武田 玲子(クリニック玲タケダ院長)

私でお役に立てることがあれば、ぜひお役に立ちたいと思います。しかし、気候風土が異なり、日本での経験がどれほど役に立つか、現段階では不明なのも確かです。漢方と同様な植物がカメルーンで使われていることを知ったときは驚きましたが、気候により効き目が異なることも考えられるので、まず、その場所の食物や生活習慣を知ることが、当面必要ではないかと思っております。カメルーンでの一般的な生活習慣、また、風邪をひいたときや腹痛の時はみなさんがどう過ごされているのかも知りたいところです。そう言った地道な比較から、数ある薬用植物の効能の違いを明らかににして、整理して生薬事典にまとめていくことになるでしょう。カメルーンチームとのコラボを成功させるためにも、皆さまのご協力をぜひお願いします。

 

Pr Fongnzossie Evariste(Ethnobotany and valorization of biodiversity scientist, University of Douala)

カメルーンでは民族植物学、民族薬学や薬用植物の薬効成分の活性についての研究は、大学の研究室や医学研究所、薬用植物研究所といった研究機関や個々の研究者によって、ここしばらく進められてきました。しかし個々の研究はアカデミックな枠を出ず、体系立った共同研究は行われていないため、薬用植物を活用した治療薬の開発などの応用科学研究は注目されてきませんでした。

 

しかし、カメルーンの既存の薬用植物リストを、新型コロナウイルス感染症に対する薬理学的及び生物学的活性に基づき治験状況をレビューしたところ、大きな可能性を持っていることがわかりました。アフリカの生薬全般、特にカメルーンのものは新型コロナを抑えるために効果を発揮することでしょう。

 

予備的にこのような知見が得られましたが、現地ではまだ「おばあちゃんの知恵袋」といった軽い認識で捉えられており、あまり注意を払われていません。しかしいつにも増して、このレビューにあるリストが応用科学的な分析にかけられ、薬用植物の効能が確定されて体系化され、また新型コロナの治療の中で化学的知見を蓄積していくことの重要性が認識されるべきです。

 

以上の観点から、この日本とカメルーンの東洋医学に基づいた共同研究と生薬事典の編纂は、理想的な第一歩であると信じています。日本の皆さまのご支援を心よりお待ちしています。

 

 

Pr Evariste FONGNZOSSIE

Ethnobotany and valorization of biodiversity scientist, University of Douala

                                        

Dr Achille Bernard BIWOLE

Forest Products and Forest Management Scientist, University of Douala

Pr Jeanne NGOGANG YONKEU

Emerit Professor of Clinical Biochemestry, Cameroon Academy of Science

Pr NGONO NGANE Annie

Professor of Microbial biochemistry, Natural substances and Pharmacology – University of Douala

 

Pr Leopold Gustave LEHMAN

Professor, Immuno-parasitologist, University of Douala

 

 

寄附金控除について

 

UAPACAA国際保全パートナーズは、2020年11月30日、神奈川県知事により「認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)」として認定されました。

これまでの私どもの活動にお力添えをくださいました支援者の皆さまに厚く御礼申し上げます。


当団体へのご寄付は寄付金控除の対象となり、税制上の優遇措置を受けられます。
寄付金控除の詳細については、下記サイトをご参照ください。

なお、ご支援による税制上の優遇措置の適用を受けるためには、確定申告をされる際に当法人の発行する領収書が必要となりますので、相当期間大切に保存してください。

 

 

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プロフィール

1960年東京生まれ。子供の頃からアフリカに憧れ、野生の王国を観ては「あそこに行くんだ!」と決心していました。それが高じて、大人になってからはコンゴでゴリラ孤児院の院長をしたり(一緒に娘を育てたり)、WWF(世界自然保護基金)ジャパンで室長をしたりした後は、野生のゴリラやボノボを求めて国際風来坊生活。世界第二の熱帯ジャングル、コンゴ盆地の野生動物の保護活動をライフワークとして、2018年NPOを立ち上げました。著書「子育てはゴリラの森で」(小学館:1999年)「みなしごゴリラの学校」(草思社:2000年)「サルに学ぼう!自然な子育て」(草思社:2000年)「絶滅危惧種を喰らう」(共著、勉誠社:2021年)など。

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プロフィール

1960年東京生まれ。子供の頃からアフリカに憧れ、野生の王国を観ては「あそこに行くんだ!」と決心していました。それが高じて、大人になってからはコンゴでゴリラ孤児院の院長をしたり(一緒に娘を育てたり)、WWF(世界自然保護基金)ジャパンで室長をしたりした後は、野生のゴリラやボノボを求めて国際風来坊生活。世界第二の熱帯ジャングル、コンゴ盆地の野生動物の保護活動をライフワークとして、2018年NPOを立ち上げました。著書「子育てはゴリラの森で」(小学館:1999年)「みなしごゴリラの学校」(草思社:2000年)「サルに学ぼう!自然な子育て」(草思社:2000年)「絶滅危惧種を喰らう」(共著、勉誠社:2021年)など。

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