浮船に行って来ました。 最終報告。

今回は3日間の滞在になりました。私は、糊付け・染め・整経を行い。最終日に嫁が、糸かけワークショップを行いました。

 

あれから4年が過ぎました。未だに人が住めない状態。行き場のない除線後の廃棄物。 林に戻ろうとしている畑。

私たちの住んでいる日本の風景です。

 

 

 

 

3月11日後の週末ということもあり、浮船の里には多くの団体が視察に訪れていました。久米さんはその対応に付きっ切りなので、若手の島抜さんが中心となり進めます。 以前は、全てが久米さんだったので、大変だっただろうと思います。

少しずつ織姫が増えていったらいいですね。

 

 

糊付けのために、まずは小高で唯一オープンしている金物屋さんに行きました。

3時頃には閉まってしまうそうですが、シャッターが開いているのはいいものです。 

買ったのは、物干し。 糊付けしたり、糸を干したり何かと便利に使えます。

しかし、そこは物干しなので、押さえながらの作業です。がたがたします。

 糊付け作業は、 機にかけて織る時に糸に負担がかかったり擦れるので、糊をつけて補強します。 

 

 

1本、1本くっつかないように捌くのが難しいです。 すぐに糸が乾かないようにと始め倉庫でやったのですが、逆に寒すぎて乾かなかったために屋内に移動。二日目には、改良してテーブルの足に固定して安定感を出しました。

 

 

年末に、機にかけた糸。 毎日コツコツ織り進めて、見事に織り終わっていました。こちらは、糊を落として仕上げの練習。

ぬるま湯に浸して、糊を落とした後アイロンをかけます。

 

 

 

その後、砧うちをして、糸の絡まりをほぐし、滑らかさと輝きを出します。

砧がないために、どうしようかと悩んでいたら、島抜さんの旦那さんが大工さんということあり、あっという間に作っていただきました。さすが、職人!

 

 

この、白生地の一部が、カフェカーテンとなり東京にお目見えします。

この貴重な機会を作っていただいたのは、READYFOR?で支援を頂いた山崎さんでした。

 

                                           【伊勢型紙展・小高天織】

 

 福島第一原発から20キロ圏内に住んでいた主婦たちが、それぞれの避難先から通って、桑畑を整備し、蚕を飼って、糸を紡いで、機織りした「小高天織」。

 

 それを手彫りの伊勢型紙で、手染めしていただきました。手仕事の結晶です。

 

この布から何を感じ、受け止めるか。いろいろ試されそうです。

 

  <KATAGAMI DECOR展>
会期:3/28(土)~4/5(日)11:30-22:00 ※4/1のみ~16:00
場所: yurucafe(地下鉄有楽町線江戸川橋駅1a出口先、20メートル)
入場:無料

神田川アートブロッサム

 

ぜひ、この機会に、ご覧になってください。

 

 

 

 また、高機に買った糸ではありますが糸をかけて織ったストールと、小高のお蚕さまからとった糸で、草木染。

何で染めようかということで、これからの季節といえば桜。

これも、島抜さんの家にしだれ桜があったので、少し頂いて煮出します。

 

 

さあ、どんな色になるか。

 

とても綺麗な桜色になりました。 自分も毎年桜を染めているのですが、このようなピンク色は出ないのです。場所や水の違いで変わるのですが、こんなにも違うのかと勉強になりました。 ちなみに、ビワの葉も煮出して染めてみたところ、富岡では赤色になるのですが、小高では赤が出なかったのです。不思議ですね。

 

 

 

最終日に行った糸かけワークショップには、早速、小高ピンクを使いました。

 

 

今年は、小高の糸で色とりどりに染めて、糸かけ出来るといいですね。

今回は、五名の方が参加されました。十人十色の糸かけ。出来上がりを見るたびに感動を覚えます。

 

 

 

 

 

その傍らで、整経の勉強会。 今ある道具でどこまでできるか、どうしたらできるか。試行錯誤しながら、進んでいます。

 

 

 

あっという間の、3日間でした。 滞在中は、あれこれ詰め込んでやるので、本当に1日が早いです。朝、3時半に家を出て、9時から浮船で作業を始めて、最終日も17時に浮船を後にして、家に着くのは22時頃。安全運転を心がけて休みながら家路に着きました。

その中でも、多くの方に会い話しを聞きました。誰もいない町を、人のいない綺麗な河川敷を歩きました。

 身体的には、正直疲れますが、心体はとても元気になります。

そして、町があること、人がいること。当たり前のことがとても幸せなことに気づかされます。

月曜日、眠気まなこではありますが、いつもどおり仕事をしました。

とっても幸せな気持ちで。

 

 

本プロジェクトの情報更新は、この記事をもって終了とさせていただきます。

今年も、お蚕の時期が終わり次第、座繰りからもう一度始める予定です。

活動の内容に関しては、ブログ(繭織工房の日々)に書いていきますので、これからも、見守ってください。

自分たちだけでは出来なかったことが、皆様の支援、出会いによって一枚の布になりました。

ご支援頂き本当にありがとうございます。

やっとスタート地点に立てた、浮船の里の織姫プロジェクト。 どうぞ、末永く見守っていてください。

これからもよろしくお願いします。

 

                            金田 健太郎

 

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