ポルトガルのミーニョ大学図書館にマンガスペースを作りたい

▼ミーニョ大学アジア研究学科日本語専攻について

はじめまして。今回のプロジェクトの寄贈先図書館のある国立ミーニョ大学で日本語を中心に教えている任です。

ポルトガル北部に位置するミーニョ大学には国内唯一の日本語を専攻で勉強できる学部があります。この学部には毎年35名程度の新規入学者があります。マンガやアニメなどの影響を受け、日本語を学びたくて入学してくる学生も多いです。

 

 

▼「ミーニョ大学マンガスペースプロジェクト」を立ち上げたきっかけ

授業で習ったことをいつ、どんな時に使ったらいいか、コンテキストがわからないという学生。漢字が難しくて覚えられないと思っている学生。日本語は好きだけど、日本語に触れる機会が少ないために、なかなか上手になれない悩みを持つポルトガルの学生たち。そんな彼らに楽しんで日本語を習得してもらえるひとつのきっかけになってほしいと思って、この『マンガスペースプロジェクト』を立ち上げました。

アイデアの元はマンガ喫茶です。日本語学習の視点から見て、マンガには多くの利点があります。マンガのストーリーというコンテキストのなかで、どのように、単語、表現が使われているかを自然に学習することができます。私たちの多くの学生がマンガ（もしくはアニメ化されたもの）を英語、ポルトガル語で読んだり、見たりしてストーリーを把握していることも学習効果の向上につながると思います。また、漢字をふりがなつきで読めるので自然に習得できるようになるのでは、と期待しています。一見、荒唐無稽と思うようなストーリーでも、マンガを通じて、日本文化、習慣、伝統、歴史などにも触れることができると思っています。

大学図書館内にマンガを自由に読める環境を作ることによって、学生たちが自主的に日本語に触れる機会が増えてほしいです。

 

図書館にて、日本語専攻2年の学生と彼女たちが買った日本のマンガ（英語版）

 

▼「ミーニョ大学マンガスペースプロジェクト」の内容

日本の古本屋で古本のマンガ（少年・少女）を400～500冊ほど購入し、ポルトガルのブラガ市にあるミーニョ大学に送ります。

時間と輸送のコンディションを考えて、できれば、航空便で送りたいと思っています。

大学図書館のスペースはもう確保してあります！

ミーニョ大学マンガスペース実現のために、みなさまの温かいご支援をよろしくお願いいたします！

 

▼「マンガスペースプロジェクト」の展望・ビジョン

 

こちらがマンガが置かれることになるフェルナン・メンデス・ピント図書館です。ミーニョ大学の図書館の一セクションです。

この図書館ではこれまでにも定期的に日本や中国に関する文化イベントが行われてきました。プロジェクト完遂の暁には、図書館内のマンガスペースを利用して、マンガの読書会やマンガについての意見交換会などのイベントを定期的に催し、学生の日本語学習へのモチベーションをよりいっそう高めていきたいです。

 

 

 

この図書館には日本と中国に関する書籍が置かれています。

 

 

読書および学習スペース。ここで学生たちに自由にマンガを読んでもらいたいです。

 

なお、今回のプロジェクトに関して、ミーニョ大学図書館よりマンガ（古本）の寄贈を行うことおよび名称掲載の許諾を取得しております。 また、写真撮影に協力してくれた日本語専攻および日本語をコース以外で勉強している学生全員にも写真掲載の承諾をとってあります。