プロジェクト概要

 

 

福井県小浜市の

内外海地区田烏(うちとみちくたがらす)

 

この若狭湾沿いの集落で開催されるのが

「海のステージ」です。

 

集落全体を大きな野外ステージに見立て、

最高のロケーションや伝統を活かし、

住民と関係者が一緒になって作り上げていく。

 

私たちと一緒に、

大きな「海のステージ」を作りませんか?

 

 

 

ごあいさつ

 

ページをご覧いただきありがとうございます。

 

海のステージ実行委員会の杉本信昭です。私は、ドキュメンタリー映像の監督として活動をしています。新潟県で生まれた私が、福井県の小浜市で、しかも自分の仕事とはまったく畑違いのこのプロジェクトをなぜ立ち上げたのか。まずは集落の人たちとの出会い、きっかけからお伝えします。

 

ステージ建設前の棚田で 田烏集落の人々と実行委員

 

 

人と自然が共存し、日本の原風景が残る田烏

 

私は2010年から4年間、日本の沿岸域自治体の現状を撮影する仕事をしていました。その一つとして訪れたのが、ここ福井県小浜市の内外海地区田烏(うちとみちくたがらす)という若狭湾沿いの集落でした。

 

田烏も、これまで撮影してきた他の沿岸域自治体と同様、人口減少や産業の衰退といった問題を抱えており、実質的な打開策がなかなか見つからない…といった状態でした。

 

集落内の路地

 

しかし、この場所が他の地域と違うと感じた点がありました。

それは、人々の誇り高さと団結力です。

 

田烏漁港

 

ここではかつて、約100戸の家が同じ船に乗り込み漁業に従事していました。そのため、地域で団結するのは当たり前。

 

「お金があるときは皆にお金があり、貧乏なときは皆が貧乏」そんな素朴な考え方が根付いているのです。

 

沿岸の漁業

 

棚田の代掻き

 

それに加え、里海・里山の自然が私を魅了しました。

 

山が近く、水質の良い川と豊富な地下水が流れ込むリアス式海岸。その海を囲むように点在する棚田。

 

それは、日本の原風景であり、日本人の暮らしの原点でした。私は、人と自然が共存しているこの場所に、他の地域にはない魅力を感じたのです。

 

 

上:海を見おろす棚田 下:田烏の入り江

 

 

「取り敢えず、何かしたい。凄く面白いことをしたい」

この言葉が、これからの地方のあり方を作っていく

 

2016年の夏。私は酒飲みの席で集落の人たちに訪ねました。

 

「田烏の素朴な魅力が都市中心の経済に呑み込まれていいのでしょうか。」

 

毎年5月末に行われる田烏祭り

 

人とモノが集中する都市の“お金を生み出す論理”が、地方の良さを壊している。地方の発展が、まるで都市の発展のオコボレのように降ってくる。こんな妙な事態が、日本中の至る所で現在も進行していると思います。

 

しかし、ここ田烏は、独自の誇りを持ち、かろうじて生活と伝統のバランスを保っている。私は、ここでなら、これからの地方のあり方を見つけられるような気がして、質問を投げかけたのでした。

 

田烏祭りに集う人々

 

私の唐突な質問に対し、集落の人たちはこう答えました。

 

「取り敢えず、何かしたい。凄く面白いことをしたい」

「それが活性化の継続にすぐには結び付かなくても、きっかけにしたい」

 

「地方創生」「地域活性化」という言葉はいたるところで叫ばれています。しかし具体的に何をすればいいのかわからず、多くの「田舎」は不安の中にいるように思うのです。

 

正解のない課題に対し頭で考えているだけでは前に進まない。だからこそ「取り敢えず何かしたい。凄く面白いことをしたい。」という田烏集落住民の第一声は、困難を打開する突破口になると強く思いました。

 

祭り太鼓を聞く人々

 

 

まず、やってみる。

湧き出た熱い想いをかたちにしたのが「海のステージ」

 

「とりあえず、動き出すことが大事。じゃないと、ダメかどうかもわからないから。面白くなけりゃ始まらない、面白くなけりゃ続かない。」

 

そんなアバウトだけど、勢いのある想いをかたちにしたのが、この「海のステージ」です。

 

集落全体を大きな舞台と考え、地域の資源を最大限に活用しまずやってみる。楽しみながら、試行錯誤しながら住民と共に作り上げていく。これがプロジェクトの特徴です。

 

この想いに共感してくれた集落住民と市街地住民による「海のステージ実行委員会」が結成され、2018年5月に第1回「内外海田烏海のステージ」が開催されました。

 

2日間の来場者数は約1,200人。集落・地区・市内をはじめ、福井県内、京都・大阪・滋賀といった近県、そして東京からも来場していただきました。

 

第1回「内外田烏 海のステージ」棚田の野外ステージ観客席

 

地元の人たちからは「自分の集落がこんなに良く見えたことはない」、集落外の人たちからは「野外のステージが幻想的」「夕方から夜への移り変わりが最高」「素朴ということがこんなに力を持つとは思わなかった」という声をいただきました。

 

第1回を開催してみて感じたのは「集落の人たちのポテンシャル」です。ステージ建設、マルシェ設置、出演者への食事提供といった具体的作業はもちろん、全く経験のない作業でも、自分のこととして取り組む。最初は「できない」「やったことがない」と言っていたことを、ことごとく実行していったのです。

 

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雨天会場の旧田烏小学校に集合した集落住民と出演者

 

新しい関係も生まれました。マルシェを出店したシェフ、路地の散策を企画した高校生、ステージ建設に当たった大工といった集落外の若い人たちとのやり取りが、お互いの可能性を引き出しました。

 

また、棚田・路地・蔵といった既存の場所が、出演者のパフォーマンスによって「特別な舞台」に変わり、集落の新たな魅力を発信することに気づきました。

 

第1回「内外海田烏 海のステージ」棚田の野外ステージ

 

 

そして今年も。

「海のステージ」を開催します


第2回「内外海田烏 海のステージ」

開催期間:2019年5月24日(金)~6月2日(日)

 

棚田の野外ステージ  第1回に続き今回も出演する「白崎映美&東北6県ろ~るショー!!」

 

海のステージは、パフォーマンスを行う実際の舞台であると同時に、若狭湾沿岸で暮らしてきた人々の「歴史」と「今」を引き受け「未来」を描くための舞台です。

 

このコンセプトを反映させるため、キャッチフレーズを『ここが舞台だ。』としました。

 

10日間の期間中は、棚田ステージを中心に、古い蔵をリフォームするシアター、路地を飾る散策ルート、海岸通りに設営するマルシェなど、集落全体を大きなステージとし、たくさんの人たちをお迎えします。

 

<棚田のステージ>

 

第1回「海のステージ」の演目は音楽LIVEのみでしたが、第2回となる今回のプログラムには演劇が加わります。そのため、今年のステージは棚田の一部へ張り出す設計で拡張をする予定です。

 

LIVEには、第1回に続く「白崎映美&東北6県ろ~るショー!!」の他、世界で活躍する和太鼓演奏集団「鬼太鼓座(おんでこざ)」が出演。

 

演劇は、東京の演劇集団「風煉ダンス」によるオリジナル芝居を上演。プロの俳優の他、地元の劇団や高校演劇部そして田烏集落の人々が参加します。現在、小浜に伝わる「人魚伝説」をベースにした脚本を作成中です。

 

夕暮れに映える棚田の野外ステージ

 

<古い蔵をリフォームするシアター>

 

劇団「横浜ボートシアター」による創作影絵芝居をメインにして、独創的なプログラムを組んで映画上映を行います。

 

蔵シアター「横浜ボートシアター」による創作影絵人形芝居

 

 

<旧田烏小学校校庭&海岸舞台>

 

京都のダンス集団「モノクロームサーカス」がダンスパフォーマンスを展開します。

 

旧田烏小学校グラウンド

 

<路地を飾る散策ルート>

 

『何もないよでなにかある』というキャッチフレーズのもと、「路地の宝探し」というイベントを行います。高校生実行委員が企画、宝探しの道中で集落の人たちにヒントを聞いていく。現在面白いエンターテインメントとなるようブラッシュアップ中です。

 

集落内の路地

 

<海岸通りに設営するマルシェ>

 

小浜市内のレストラン、お菓子店、農家、集落有志が出店します。20店舗を目標に、小浜の良さをアピールするお店が海沿いに集結します。

 

海岸通りのマルシェ

 

 

 

自分たちの力や魅力を掘り起し、最大限に活用する。

新しい「地域活性化」の形を

 

「海のステージ」は単なるイベントではありません。一つひとつの取組みが、常設のシアターや食堂というように、かたちを変えてこの地域に根付いていくことを目指しています。

 

今の運営主体は実行委員会ですが、今後は地元の若い人たちによる新たな組織に引き継いでいき、若者が主体となってこの地域を作っていってくれることを願っています。

 

これまで心の底に眠っていた自分たちの力や魅力を掘り起し、最大限に活用する。

 

そんな新しい「地域活性化」のきっかけを作る「海のステージ」に、みなさまの力を貸していただきたい。応援・ご支援をお願いいたします。

 

田烏祭り

 

<いただいたご支援の使い道>

 

集落の棚田につくる仮設野外舞台「棚田のステージ」はこのイベントのシンボルです。今回、みなさまからいただいたご支援は「棚田のステージ」を建設するための費用の一部として大切に活用をさせていただきます。

 

棚田の野外ステージ 第2回では拡張を計画中

 

雨が降った日は集落内の廃校となった小学校体育館に舞台を移しますが、10日間のイベントを貫くシンボルとして野外ステージは必ず建設します。若狭湾の豊かな自然を背景に立つステージは、集落の人々の今とこれからを表すものとして欠かせないと考えています。

 


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