プロジェクト終了報告
浜名湖発「ニホンウナギ資源回復プロジェクト」2020プロジェクトへのご支援ありがとうございました。
このプロジェクトは浜名湖地区水産振興協議会(会長=浜松市長、副会長=湖西市長、浜名湖養魚漁業協同組合、浜名漁業協同組合)と静岡県、浜松うなぎ料理専門店振興会、浜松うなぎ販売組合の連携の下、浜名湖から成長しやがてマリアナ海溝に向かう銀化した親ウナギを買い上げ、今切れ沖で放流する事業で平成25年から続けています。
今回はコロナ禍の影響もあり、クラウドファンディングを活用した資金支援とうなぎ関連業界の支援により、目標金額300,000円を大きく上回る1,222,000円とたくさんのご支援を県内外の皆様からいただきました。また応援コメントも沢山いただき、皆様のうなぎ愛と親うなぎ放流活動への温かいメッセージにも活力をいただきました。プロジェクトを支えていただきました皆様に改めて御礼申し上げます。
皆さまからご支援頂いた資金は、親うなぎの買い上げと放流に全額使用させていただきましたのでご報告させていただきます。
■リターン発送について
ご支援いただいた皆様への返礼品は12月に発送完了致しました。
■令和2年度放流事業のまとめ
放流結果のご報告まとめです。(3回の放流を実施しました)
第1回放流の様子 令和2年10月29日
(今切れ沖 100m 水深 6.0m 水温22.0℃)
当日は快晴の穏やかな日和でしたが、午後から風が強くなり横波を受けて、安全を考慮して近い放流場所となりました。報道関係にもたくさん集まっていただき、ご報告ができました。
【10月16日から10月29日までの集荷】
オス 71尾(23.1kg)、メス 112尾(64.7kg)、合計 183尾(重量87.8kg)
第2回放流の様子 令和2年11月16日
(今切れ沖 1.6㎞ 水深19.5m 水温22.1℃)
当日は、当日の朝は、温暖で無風だったのですが午後からの西風によりウネリが強く出はじめたので、安全を考慮していつもより近いところで放流を行いました。
【10月30日から11月16日までの集荷】
オス 118尾(37.9kg)、メス 316尾(182.5kg)、合計 434尾(重量220.4kg)
第3回放流の様子 令和2年12月11日
(今切れ沖 2.80㎞ 水深31.0m 水温20.8℃)
今回は、晴天に恵まれ、海上も穏やかで安心して放流を行うことができました。今年度はコロナ禍の影響により、うなぎ料理店やうなぎ卸売業など経営的に苦しい中、ある程度の水準で放流することができました。これもひとえにご寄付いただいた皆様のおかげだと思っております。後はシラスウナギですが昨年よりも早い時点で採捕できていると聞きますので、資源の回復を期待します。
【11月17日から12月11日までの集荷】
オス 73尾(20.0kg)、メス 135尾(60.0kg)、合計 208尾(重量80.0kg)
【今回の親うなぎ放流結果】
合計 オス262尾 メス563尾 総計 825尾 (重量388.20kg)となりました。
今年度は、コロナ禍の影響を受けて、うなぎ関連業界が疲弊する事態ではありましたが、親うなぎの集荷は海水温が下がらず不安定な競り状況のなか、ある程度の水準で親うなぎを確保することができました。また、今年のシラスウナギについては当初からまとまった数の採捕の声を聞けました。これはたくさんの親うなぎがマリアナ海溝の産卵場所に到達して、産卵してシラスウナギとなって日本の河川域に遡上している証であり、親うなぎ放流事業の結果だとご報告いたします。今後とも、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
■今後の活動について
マリアナ諸島付近でふ化し、半年かけてシラスウナギとなって、日本に遡上する、ニホンウナギの資源回復が益々重要と考えます。そこで、浜名湖発親うなぎ放流連絡会並びに浜名湖地区水産振興協議会は、これからも継続して、浜名湖を下る親うなぎの買上げ放流事業を推進したいと考えております。今後とも、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
本年度の活動報告については後日浜名湖発親うなぎ放流連絡会サイトでもご報告させていただきます。
「浜名湖発親うなぎ放流連絡会」サイト
http://unagihouryu.com/