消える倉庫プロジェクト-VANI展-

《消える倉庫プロジェクト》の成果発表展『VANI』展を開催したい！

 

こんにちは、東京藝大学の大学院でアートプロジェクトを学ぶ秋田菜々です！

私は、同じく東京藝術大学に所属している仲間と立ち上げたアートプロジェクト団体「curealist」の代表をしています。

4月に大学院に入学して出会った仲間と、初めてのアートプロジェクト《消える倉庫プロジェクト》を推進してきました。

そして、来たる11/10(木)から11月23日(水)秋葉原のイベントスペース「2k540 AKI-OKA ARTISAN」にて、プロジェクトの締め括る活動としての成果発表展『VANI』展を開催します！

この展覧会は、私含めプロジェクトに参加してくれた9名の作家が、コロナ禍で変動する生活を皆さんと一緒に考えることを目的として行います。

 

▲「VANI」展キービジュアル  

 

 

今回開催する、VANI(ヴァニ)展とは？

 

本展覧会「VANI」は、目に見えていたものが消える、見えなくなる、なくなる、消滅するという意味の単語「vanish」を略したものです。

本展のテーマに消えることを選んだのには大事な２つの理由があります。

 

 

1.コロナ禍で考える「新型コロナウィルスが蔓延し始めてから三年目に入った今、私たちにできること 」

レストランの席は、客が帰るとテーブルや座席を消毒され、さっきまでそこに”誰かがいた”痕跡を消滅させているように見えます。

私たちが取り組む芸術活動においても、展示会の中止・延期を余儀なくされた機会が幾度とあり、皆さまに作品を見てもらう機会が格段に減りました。

コロナによって閉塞的になった社会との繋がりを解放していくきっかけを作りたいと思いました。

 

 2.街のストリートアート(なかでも"※グラフィティ"と呼ばれるもの)に感じる、「同じアートとしての存在意義」

ストリートアート(※グラフィティ)は、背景を知らなければただの落書きであり、違法とされて消されてしまう危機と隣り合わせです。日本では、街のシャッターや電信柱に多く描かれ、作品の見栄えの良さやメッセージ性に関係なく煙たがられています。

その実、社会的・政治的メッセージを持つものも多く、町中で目にしているグラフィティの存在の儚さと、コロナ禍を生きる私たちの状況が合致しているように感じられました。

 

※グラフィティとは、電車の車両や高架下の壁など、公共の場に描かれる文字および絵のこと。  

 

 

 本展示会では、ストリートアートのカルチャーを通じて、展示会に関わる全ての人々に「私たちは今、消えてしまう物事に対してどう対峙していくことが必要なのか」を投げかけます。

※画像は許可を得て使用しています。

 

では、実際に私たちは何をしてきたのか？

 

今回の展示会を開催するために、ファーストステップとしての取り組み《消える倉庫プロジェクト》を行いました。

《消える倉庫プロジェクト》では、本来違法とされて消されてしまうストリートアートを“公式”に行うため、作品を合法で施すことのできる"許可が降りた壁"探しから始まりました。

たくさんの方々のお力添えの末、写真のように取り壊し予定である元物流倉庫の外壁を使用させていただき、8月までに9名の参加アーティストと作品を施しました。

こちらの倉庫は予め予定されていた通り9月下旬に取り壊しが決行され、現在は倉庫と作品もろとも消えて無くなっています。

 

 

 ※画像は許可を得て使用しています。

 

 

本展は、そんな《消える倉庫プロジェクト》の成果発表展です。

コロナ禍をきっかけとして多くの「消える」を経験し、「我々は、 消えていくものにどう対峙すべきか」を主題とした9 名のアーティストによる作品が披露されます。

会場では、プロジェクトの変遷や参加アーティストへのインタビューなどの全貌や、プロジェクトを受け9名のアーティストが新たに生み出した作品が展示されます。

「消える」ことを直に体感した参加アーティスト 9名がどう感じ、どう対峙したのか、是非ご覧ください。  

 

 

「レディーフォー」を活用する理由、運用先

 

「レディーフォー」を活用する理由は2つです。

 

①展示会開催資金(※下記内訳)として活用したい！

② 皆さんにもプロジェクトコンセプトを一緒に体感して楽しんでいただきたい！

 

※内訳)

・展示壁設営費

・プロジェクトをまとめた冊子の刊行費

・手伝ってくれた方への人件費

・会場利用料

・リターン等のグッズ製作費

 

そして、今回プロジェクトのために制作されたドローイングや、実際に会場で鑑賞できるものがリターンとして支援者のみなさんの手元に残ります。

鑑賞いただいた方にも「消えていくものにどう対峙するか」というプロジェクトコンセプトを一緒に体感して考えていただけたら嬉しいです。

 

会期中は、初日の10日(木)と最終日の23日(水)には、イベントとして参加アーティストとフリートークできる機会を設けております。

支援いただいた方にも、これから支援を考えている方にも、ぜひレディーフォーと併せて展示会を楽しんでいただきたいです！

 

(注)支援していただいた金額は作家個人の利益ではなく、プロジェクト運営費になります。      

 

■会場の2k540 AKI-OKA ARTISAN... JR秋葉原~御徒町駅間高架下にある“日本のものづくり”がコンセプトの商業施設。[東京都台東区上野 5-9]   

 

 

【イベント開催概要】

企画名 :『VANI』展

主催 : curealist

参加アーティスト: 秋田菜々/ UL / ENDOE / 中根惇 / 堀田ゆうか / 前田康晴 / ミツムラアカリ / WANI / WACKOZAKI

開催日時 :2022 年 11 月 10 日(木) ~ 23 日(11月16日休み) 11:00~19:00(初日は 18:00 まで)

開催場所 :2k540 AKI-OKA ARTISAN(東京都台東区上野 5-9)内イベントスペース

URL :  https://curealist.tumblr.com 

 

プロジェクトがやむを得ず開催できなかった場合の対応

何らかの理由によって、プロジェクトが頓挫した場合は、支援いただいた金額を各支援者様へ全額返金の対応をさせていただきます。