花びらジャムとフルーツジャムをヴィーガン認証で世界に紹介したい！

 

 

 

山梨県南アルプス市、甲府の西側に位置する。

 

日本で初めてのカタカナ市名を持つ自治体としても話題になったこの街は、日本で2番目に高い南アルプス山脈の主峰北岳（3193ｍ）を有する自治体です。

 

そしてこの地は、山梨県を代表する果樹産地。山梨県が日本一の生産量を誇る「桃」や「ぶどう」はもちろん、南アルプス市はスモモの生産量が日本一の自治体なんです。

 

そしてこの南アルプス市の自慢は、春の風景！奇麗な富士山を背景に、一面に広がる桃の花びら。まさに「桃源郷！」

 

 

でもそんな桃の花びらは、農家にとっては、美味しい桃を作るために、花びらを摘み取って減らさなければいけないもの。摘花という作業が春先には行われます。

 

毎年摘み取ってしまう桃の花びら。

 

そんな花びらを「もったいない！」と思いながら、作り出したのがこちら『桃の花びらジャム』。

 

 

今回はこの花びらジャムと、そして地域の農業資源を生かした活動を行うNPOの取り組みについて、ぜひとも皆様のお力をお願いしたいと思っています。是非最後までお付き合いください。

 

みなさんこんにちは、小野隆と申します。

山梨県南アルプス市で果樹農家を営むとともに、NPO法人「南アルプスファームフィールドトリップ」の代表を務めています。

明治時代から続く家業を継ぎ、持続可能な農業と地域の食文化の継承に情熱を注いでいます。

 

 

 

私たちの地域は、桃やさくらんぼなどの果物で知られ、その美味しさは日本中に広がっています。

 

私たちのNPOはその果物を加工して、地域のお土産屋さんを中心に販路を拡大してきました。

 

 

NPOの加工品は「マルメラータ」のブランドで、日本の美をジャム瓶に閉じ込めた「花びらジャム」として日本各地で販売されるまでになりました。

 

テレビやネットの特集などでも度々紹介され、パンに塗って食べるだけでなく、お湯に溶いてハーブティーのように楽しめるスタイルが特徴です。

 

 

しかし、新型コロナウイルスの影響で観光産業は打撃を受け、私たちのジャムもあっという間に販売機会を失いました。

 

コロナ騒動が落ち着き、海外からの観光客も戻りつつある中、私たちのジャムの販売もこれから増大していくかと期待していたのですが・・・・・

 

多くの取引先が、販売戦略の見直し、商品展開の変更など、多くの売り先は再開されることなく、また営業力の小さな私たちは、すでに大手のお土産屋さんの卸から提供される低価格で利益率の高い商品に涙をのむこととなっています。

 

私たちのジャムは、海外の日本在住者が中心にセレクトするコンテストである「OMOTENASHIセレクション」でも、2022年に金賞を受賞するなど海外のお客様からも好評です。

 

 

品質に自信はあるのですが、多くの人に目にとめてもらうためには今のままではいけない！

 

この危機を乗り越え、さらに私たちのジャムを世界に届けるため、2023年秋、海外のお客様が訪れる富士山周辺で、期間限定でジャムの販売にチャレンジしました。

 

 

多くの海外のお客さんが商品を手に取る中、商品の成分を訪ねてくる方が何人もいることに気付きます。

 

「このジャムにゼラチンを使っていますか？」
 

 

マルメラータの花びらジャムは、ぷるっぷるのゼリー状の見た目ですから、これがジャムなの？と驚かれる方も多いのです。

 

ジャムがプルプルな質感をしているのは、果物が持つペクチンという食物繊維の成分があるからなのですが、普通のみなさんは、ゼリーに使われている「ゼラチン」という成分のほうがなじみがあるようです。

 

「ゼラチンは使っていませんよ。ペクチンという果物由来の成分だけです。」

 

「お砂糖は何を使っているの？」

 

「はい、北海道のビート糖です。サトウキビのお砂糖は国産が担保できないので。」

 

「ああ、それなら安心ね。」

 

お客様はジャムを手に取りお買い物頂きました。

 

「なぜ、ペクチンなら安心なんでしょう？」

 

「それは・・・」

 

お客様はニコニコしながら、教えてくれました。

 

「私はヴィーガンなんだけど、ゼラチンは動物から作られる素材だから。それに、サトウキビのお砂糖も、作る過程で動物性の素材を使って作るのが多いの。」

 

確かに、ゼラチンは動物由来という事は知っていましたが、普通のお砂糖にも動物の素材が使われているなんて考えもしませんでした。

 

ベジタリアンという言葉は聞いたことがありましたが、「ヴィーガン」という言葉や、そのヴィーガン向けの商品が世界では当たり前のように広がっていることを知り、私たちの商品が、「ヴィーガン」に適合する商品であるという事に改めて気付くことができた瞬間でした。

 

「私たちの果樹加工品はもともと植物性由来の商品なんだから、ヴィーガン認証を取得し、より多くの人々にわかりやすく手にとってもらえる商品を作ろう！」
 

 

 

このプロジェクトでは、私たちの特製花びらジャムやフルーツジャムすべてにヴィーガン認証を取得することを目指しています。ヴィ―ガン認証取得に必要な認証手数料、設備改修費用、広告費用、店舗改装費用の一部に使用します。

 

桃の花びらや金木犀、柚子など、地元山梨の自然が育んだ素材を使用し、動物性由来の原材料を一切加えず、自然の味わいをそのままにジャムに閉じ込めます。

 

ヴィーガン認証取得により、動物由来の成分を避けたいと考える世界中の人々にも、私たちのジャムを安心してお楽しみいただけるようになります。

 

もちろん、ただ、植物性由来だからすべて「ビーガン食品」と認められるわけではありません。原材料が植物性であることはもちろん、その原材料である砂糖や、添加物などを製造する過程で動物性の素材が使われていないかまでチェックければなりません。

 

さらに製造所で製造する過程において、動物性の食品と材料が混ざらないか、きちんと区別して保管するために保管庫の整備も必要です。

 

このような様々なハードルを一つづつ検証しながら、私たちの製品が「ヴィーガン認証」所得の目途が立ってきました。

 

私たちはこのクラウドファウンディングで資金を調達して、2つの課題を解決したいと思っています。

 

1つ目は、「ヴィーガンジャム」を認知してもらうために、富士山のふもとでジャムの売店を開設するための改装費用に充てたいと思っています。

 

昨年秋に利用したスペースは内装も古く、ぼろぼろの空きスペースであり、看板等もなく、まったく知られていない状態でした。

 

 

ここを店舗らしく改装し、また看板やのぼりなど、「ヴィーガン認証のジャム」を紹介できる店舗への改装を、今年の7月の富士山夏山シーズン前のOPENを目指しています。

 

もうひとつは、私たちが毎年夏の間営業しているかき氷屋さんでの「ヴィーガンかき氷」の提供です。

私たちの作るかき氷シロップもすべて「ヴィーガン認証」を取得し海外のお客様にも、またヴィーガンを志向するベジタリアンの方にも安心して召し上がっていただけるお店を目指します。

 

 

 

 

ヴィーガン認証を取得することで、私たちのジャムは地域の枠を超え、国際的な市場での販売が可能になります。

 

これにより、地域の農産物の有効活用が進み、持続可能な農業の推進にも繋がります。また、社会的弱者への雇用創出にも貢献し、地域全体の活性化を目指します。

 

私たちのビジョンは、山梨の自然と文化を世界に発信し、さらに南アルプス山麓地域が共有する、ユネスコエコパークの地域環境において自然と地域経済を持続可能な社会を実現することです。

 

ぜひとも皆様にこのヴィーガンジャムを広く紹介していただき。また日本中で私たちのジャムを取り扱ってくれる仲間を増やすことで日本の美と味を、世界に紹介するお手伝いをおねがいします。

 

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※文中で使用しているヴィーガン認証マークは、特定非営利活動法人 ヴィーガン認証協会からの許諾をいただいて使用しています。

※文中で使用しているOMOTENASHI SELECTIONマークはOMOTENASHI Selection 事務局からの許諾をいただいて使用しています。